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― 『世界軸』中層・奥の院 ―
……試練、お疲れ様。
待っていたよ、天聖の『柱』たち。
[やって来た者たち>>+12を、神子は静かに迎える。
相変わらず疲労の影は残るが、瞳に宿る力は強い]
先にも伝えたように、きみたちにはこれより下層へ赴いてもらう。
侵食してきた『虚無』を祓い浄める……この百年の間にたまった澱みを祓い、新たな百年を正しく刻むために、その力を尽くしてほしい。
[そこまで告げて、神子はは、と一つ息を吐く]
下層から来る『虚無』は、重い感情を澱みとして宿している事が往々にしてある。
それへの護りとして、コスモを戦いの場の近くに控えさせておくよ。
あの子は、心の輝石の化身。
きみたちの揺るがぬ心を、確りと支えてくれるはずだ。
[静かな言葉でここまで告げた後、神子が浮かべるのは、笑み]
……それでね。
コスモが、『気を使ってくれてありがとう』って。
そう、きみたちに伝えてほしい、と言っていたよ。
あの子たちは力の象徴……故に、言の葉ひとつが言霊と転じる事もあるから、言葉を紡ぐ事はできぬのだけれど。
どうしても、伝えたい、と言っていたから。
あの子たちがそんな風に、『柱』に想いを向けるなんて、とても珍しい事なんだけどね。
[そう、紡ぐ口調は楽し気なもの。
それから、神子は声音と表情を改める]
……それでは、道を開く。
転移した先にある門に触れれば、『虚無』の侵食する最前線まで移動できる……が。
この門は、四つの絆石が揃わなければ開く事はできない。
必ず、月闇の二人と四人で向かってくれ。
[静かに告げつつ、神子は下層へ続く道を繋げ、そして]
きみたちが、戻ってくるのを。
……待ってる。
[小さく小さく、そう紡ぐ。
中枢故に動けぬ神子には、それしかできぬから。**]
― 『世界軸』中層・奥の院 ―
[やって来た二人からの労い>>+13と謝罪。>>+20
それに対して、柔らかな笑みを浮かべたのは僅かな刹那]
……ありがとう。
でも、これがぼくのなすべきだし、待つのにも慣れているからね。
[だから気にしないで、と告げて。
為すべき務めを伝えた後の『柱』の様子は静かに見つめ、その言葉を受け取った]
[伝えた仔竜の伝言、それに対する反応と言葉。
自然、浮かんだのは見た目の年齢相応の笑み。
待ってる、と。
紡いだ願いにも、はきとした答え>>+17が返され、そして]
……名前?
[問われたそれ>>+23に、上がったのは惚けた声。
本当に驚いているのは、表情と声音で伝わるか]
……ごめん。
『虚無』の干渉がある間は、名を紡ぐ事はできないんだ。
[だから教えられない、と返し。
謝罪と共に引きさがるユーリエに向けるのは、穏やかな笑み]
でも、だからこそ。
きみたちが戻って来た時に、ちゃんとそれを伝えたいんだ。
同じものを支える者としての、自己紹介として、ね。
[それは偽りない気持ちだから、真っ直ぐに告げる。
……戻って来た時には、違う意味で驚かす事になる、という予想はあるけれど。
それは今は、表に出さず。**]
― 『世界軸』下層 ―
[『虚無』が崩れ、色を失っていく。
それを見てとった薄碧の竜は翼を大きく羽ばたかす。
応じるように、神子の六翼が揺れたのは、やはり、他者には知り得ぬ事]
『るぅぅぅぅ……』
[一際大きく響く歌、それに導かれるように吹き込む、癒しの力を帯びた風。
風はくるり、廻って『虚無』の残滓を掬い取り。
どこかへ運ぶようにひゅるり、と消えた。**]
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