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……おーまーえーなー。
こっちが必死で消化してる間に、なに好き勝手言ってんだ?
[ぼそ、と突っ込み飛ばす。
9割、聞くとは思っていないがそれはそれ]
おーい、ヒース。
お前、これから北に行くんだろ?
俺、その間ちょっと散歩してくるわ。
王都に戻る前には合流すっから。
……は?
[さて、ぼくはいま何を聞いたんだろう。
聞こえてきた声に対し、最初に思ったのはそんな事。
散歩に行く、つまり、別行動を取る、と。
そう、理解した瞬間]
って、散歩ってなんですか、いきなり何を言い出すんですかっ!
……ていうか、一体どういう流れでそうなったんですか!?
[飛び出したのは、流れるような突っ込みだった]
あー、そう、騒ぐな騒ぐな。
……神域で喰ったあれ、慣らすにゃ少し時間がかかるんだよ。
その間は、一人でのんびりしてた方がやり易いんだ。
[やれやれ、と思いつつ簡単に理由を告げて]
……心配すんな、って。
置いてきゃしねーよ…………まだ。
[今はまだ。
いずれは離れるつもりでいるけれど。
……とりあえず、嫁を取るまでは付き合う、と最初に言っているから、そこを違えるつもりはなく]
王都に戻る時に連絡入れろ。
……間に合うように、戻ってくっから。
[まだ、置いて行かない、と。
そう言われてしまうと、幼さに任せて引き止めた時の事を思い出して、複雑な気持ちになる、のだが]
…………わかりました。
ちゃんと、戻ってきてくださいよ。
[諭すような口調で言われて、それでも我を通す事はできず。
結局、どこか拗ねたような口調でこう告げるのが精いっぱいだった]
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