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そうそう。
ぬしらにはこのパンフレットを渡しておこう。
[思念上での、えあー手渡し]
天使オーナーズクラブ会員入会手続きはこちらでな。
クラブに入会すれば、いつでも自分の天使自慢ができるぞ。
『月刊 天使を買おう』特別号に投稿もできるから、よろしくな。
ほう……オーナーズクラブとな……
[すかさず、ポイント積算によるVIP特典項目がないかどうかチェックする蛇]
何故だろう
[思念は悩ましい色]
ベタ馴れしてくれたと思ったら
次に起きたらこう、ツンツンツッケンドーン!となるのは?
……意識のない間にしたことに機嫌を損ねたのだろうか
[何をヤったかは言わないけれども]
天使は。──やはり人間とは違うな
月刊誌の定期購読を申し込んでおく
『飼っている天使に「嫌!やめて!」と言われてお困りではありませんか?
恥ずかしがり屋な天使は、「好き」を素直に言えないことがあります。
そんな子が「嫌」というのは「好き」の裏返し。
めげずにたっぷり可愛がってあげるといいですよ。
でも拒否されたらやっぱりめげちゃうというあなた。
そんなあなたには、これ!エンジェルコロリ!
一滴飲ませるだけで、天使をめろめろに……』
[………広告だった。]
好き……そうか、好きのうち?それなら良い
[ぱぁあ]
私の天使は可憐で奥ゆかしいからな
キスをねだる仕草すら小鳥のようであるし
もし機嫌を損ねていても、うまく私に伝わらないのではと心配してしまう
[惚気てるんだ]
”愛している”――か、
人生が変わるとは、こういう事だったのだな……。
[まさか自分が、天使一人にここまで落ちるなど、
此処へ来た当初は、想像していなかった。]
今後の為にも、オーナーズクラブには有難く入会させて
いただこう……。
[改めて天使を飼うというこの趣味を、魔界に流行らせてくれた魔王陛下に、敬礼。]
なんだ。結局、みなは上手くやっているのか。
[聞こえてくるのは惚気ばかりだ。]
俺は、あいつと上手くやれているのか時々不安になる。
あいつは、純粋すぎるから。
言ったことは素直に信じるし、
俺が言った通りに身体まで作り変えるし、
そこまでしてくれるあいつを喜ばせるにはどうすればいいかと
[結局、惚気るんです。]
私の天使があまりに愛らしく、
人に見せるのは、数百年先になりそうだ。
[オーナーズ倶楽部に入会しても、恩赦は控えめ。
もしくは、独占欲が強め。]
[魔王のコレクションだろう椅子は、三回転半捻りで華麗に着地を決める。
その椅子の上に置かれていたのは――――、
オーナーズクラブ入会手続き書(触手捺印付き)だった。*]
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『月刊天使を飼おう 読者投稿コーナー』
家庭菜園が芽を出した。 PN:膝枕ブーム到来さん
「地上の植物なので管理が難しく、
何度か時間操作に失敗してしまったが、
成長を促進させる術を開発し、漸く軌道に乗せたよ。
秘訣はやはり、天使の歌声だね。
草木が喜ぶと共に、うつくしい花が咲く。
殺風景だった庭も、今では天上の絶景に迫る。
……あとは、胤かな。
悦い声を聞かせて育てると、実に香り高い。」
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