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『……本当に、彼の地を開くを是とするのか』
ああ。
このまま何の変化もなく、停滞させるだけじゃ、抑えきれなくなるからな。
『……開く事で、抑えが利かなくなるやも知れぬぞ?』
そうならねぇように、俺も行くんだっての。
……なーに、心配すんなって。
破邪神角としての務めは、きっちり勤め上げるさ。
『…………わかった』
[あ、これはもう言っても無駄だ。
そんな響きを伴う嘆息が、最後に落ちた]
ん、ああ。
そっちは、任せた。
[聞こえてきた声に短く返す。
直接的な干渉ができない現状、それが最善手なのはわかっているから]
に、しても。
……炎と氷、二つを使いこなす……か。
[対照的な力を巧みに操る姿に、ふと、思いかえすものがなくもないが。
まあ、いろいろと、思い出したくない部分にも引っかかるので先を突っ込む気はあんまりなかった]
……いや、そこまでする必要はねぇよ。
[突っ込みに、声音には一抹苦笑のいろが浮かぶ]
気にした所で、どうにもならんしな。
……そーだろ?
……それは、否定せぬけれどね。
[通り過ぎてきた時間、それに関わるもの。
それらは、二度と触れるを叶わぬ領域であると知るから。
少年もそれ以上は言葉を重ねない]
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