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いつでしたか
はて、夢か幻か
光の粒になってゆかれるのをこの目で見たような気がしたんですけれどね…?
ええ、もちろん、このわたくしに目なんてあるわけがございません
あれもそれもきっと不思議な魔法なのでしょう
その幻は、今でもわたしの胸に深く刻まれています。
なみだを最後に流したのも、あの時だったように思うのです。
あれはなんと美しい―――刻の終焉であったことか――
私達がお嬢様を思うあまりに。
お怒りになって出ていくのをとりやめられた?
[それぞれの人々に。
少しずつ残っていた、彼女の"刻の粒"が。
魔法のようにお嬢様を蘇らせたのか]
ふふ、そうですねえ
しかし、生きとしいけるもの…彼らの時は、止まらないからこそ美しい、かと
じじむさいことを仰らないでくださいましよ
ソルだってピチピチじゃあありませんか
そうですね……
はて、私たちの時も動いたり動かなかったりしますよ?
ぴ、ピチピチ……!
それはもちろん、この屋敷の中ではまだまだ若輩者ではありますが。
しかし……難儀ですね。
後継を作ろうと思って残したメモが、
お嬢様以上のおてんば娘に渡ってしまったらしい。
[ふーやれやれ、なんて]
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