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―或る呪われ者―
[主国の平和維持のために、作られた金字塔。
呪い《まじない》による瘴気の呪い《のろい》
それを集約しているのは、ある鉱石場であった。
金字塔はこの鉱石場の鉱石をふんだんに使われているため、繋がりやすく、その場所を起点として呪詛を施すことで、首都への弊害を防ごうというものであった。
どれほど以前から行われているかは知らない。
鉱石場に住む近くの人々が謎の死を遂げる事は多かった。
その死を隠遁するために自由領となる。
見兼ねたひとりの術者が、一身に呪いを受けると申し出た。術者おそらく、浄化の自身があったのだろう。
結果として術者は早死にした。――媒介となった、黒い宝石の指輪を残して。]
[その指輪こそが陰惨な歴史の始まりでもあった。
術者の指輪は身に着けるものに呪いがいくように見事な術式が施されていた。
――丁寧なことに。領主として祭り上げられた彼に『継ぐ者』へ呪いは蔓延していく。
領主は次々と非業の死を遂げる中。領民の変死は激減した。
領主とは名ばかりの人身御供となりつつあったのが何代続いたか正確にはわからない。
領主を継いだその日に死に瀕した者も居るらしい。
だから。
彼は、ウィルフレッドは、彼の素質により引き取った先代であり養い親であるひとを恨みなどしたことはなかった。
愛されていたかはわからない。彼は紛れもなく、親として敬愛していたのだから。]
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