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[距離を開けた状態で、緩く息を吐く。
胴を払った一撃と、切り上げの一撃。
身に刻まれた二つの剣閃の痕と、敢えて避けずに掠めた右腕の矢傷。
そして、今頬に受けた拳の一撃。
どの傷も痛みを与えるのは短い刹那であり、裂かれた痕も血を流し続ける、という事はない。
ヒトとしての正しい代謝を失して久しい身、そこに刻まれた傷から零れ落ちるのは銀色の粒子──文字通りの、『生命力』]
……もう少し受けるようなら、もらわなくてはならないかな。
本意ではないが……倒れる訳には、行かぬからねぇ。
[周囲を舞う銀色の『種』を見やって小さく呟く。
無垢なる『種』の宿す生命力を直接得る事で、身の再生を促す回復法。
強き共振を引き起こしているからこそ取れる手段は、それ故に、忌避する技でもあった]
……少なくとも。
何よりも欲した『
[他者から見れば、『種』に、そしてこの『都市』に縛されていると見えようとも]
今の私は、私が望んだ在り方のまま、だからねぇ。
[その事実は揺らぎないから。
奏者が己が存在に揺らぐことは──ない]
やって、くれるっ……!
[痛みと、紅散るのは刹那。
大鎌の柄掴む右手を滑らせ、持ち手の上下を入れ替えつつ、自身の左後方へと大きく鎌を振り切って]
が……悪くは、ない!
[宣と共に、大きく腕を振り。
鎌そのものを、水平に回転させつつ投げつけた。*]
[したたかに打ち込んだ左手に確かな手応え。
口元にわずか笑みが浮かべつ、その一撃のみで距離を取ろうとしたけど。
水晶のスカートの裾が踊る。
すぐさま左腕を跳ね上げ、赤銅の腕で受け止めるも、勢いまで殺せる訳はなく、蹴り飛挙げられる。]
くっ……!
[無理に逆らうことなく宙へと浮かされながらも、彼女は壁に叩きつけられる直前に両の手で胴と右腕を狙い引き金を引く。
銃口の狙う先を目で捉えておらずとも、先よりはかなり狙いもつけやすいか。]
[当たったか、外したか。
確認するよりも背中が壁に激突する。
受身を取ることよりも撃つ事を優先させたため、痛みは激しく。
一瞬、息が止まり、ずるり、身体は崩折れた。]
…っ、は……。
[背中を打ったとは言え、背骨も折れてはいないし、頭も打ってはいない。
なんだ、大したことはないじゃないか、と、彼女は再び両の手の銃を構え、水晶を見据えた。]
[問いに返る声>>*83。
今までの表情と異なり、僅かに柔らかさを帯びた笑みも見える]
……そうかい。
[返した声は短い。
『融合体』になったことを後悔せず、望んだままに過ごしていると言うなら他に何か言うことは無い]
[距離半ばで数を増やした赤矢は相手の意表を突けた>>*84らしい。
致命傷を与えるには足りぬ一撃だが、小さな傷でも積み重ねれば相手の動きを鈍らせることも出来よう。
だが今回の相手はそれも容易ではなく]
なっ!
[未だ距離のあるこの位置で、大鎌が大きく回転し迫り来る>>*85。
近接武器を飛び道具とする想定が無かったわけではないが、相手がその選択をするとは考えておらず、今度はこちらが驚きの声を上げる羽目となった]
[刃を内に秘めて回転する大鎌に対し構えるのはダイヤの意匠が刻まれたハルバード。
下から掬い上げるようにして弾くつもりだったが、回転するものは円形ではなく、くの字型の大鎌。
大きく開いた位置をハルバードの穂先が通り抜けてしまい、振り上げた右腕の下───脇腹をざくりと斬り裂いていった]
ぐぅ…っ!
[紅が散り、斬り裂かれた勢いに上体が傾ぐ。
左手を離しハルバードの石突を地面に突き刺すことで倒れるのは防ぎ、膝から抜けかけた力を地を踏みしめることで取り戻した]
───っとに、一筋縄じゃいかねぇ、なぁ。
[口端に浮かぶのは、笑み。
左手で斬り裂かれた脇腹をなぞり、左腕と同様影の帯で圧迫止血を行う。
投げられた大鎌はどの位置にあったか。
それを気にしつつも踏み締めた両足で地を蹴り、ソマリへの接近を試みる*]
……。
[どうするか、と問われ、すぐには返事を返さなかった。
目を細めて、睨む目を見返す。
音なき小石の移動には気づかずに]
……了解、しました。
[ぽつ、と呟いた。
小石が飛んで来るのは殆ど同時だった。
その狙い通りに右手とその近くに当たり、走る痛みに僅かに眉を顰めたが]
あの方は好きにして良いと仰いました。
折角機会を与えたのに、貴方は選びませんでした。
だから、私が選びます。
[縄持つ手を緩ませるには至らず。
それを不意に真横に引いて、狩人を地面に転がそうとする。
いつもの無表情に見えて、見下ろす目は冷えていた]
貴方が嫌いな方を、差し上げます。
[周囲には銀色の光が瞬く]
ありがとう、ございます。
[私の頼みを了承してくれたディーク>>*63に礼を返す。
それからすぐに彼から視線を外したから、その姿が影へと溶ける瞬間は見なかった。
改めてクレスに向き直り、彼の返答>>+15に瞳を瞬かせる。
無理だというその言葉に私を想う気持ちが含まれていると感じるのは、きっと自惚れじゃない。
微笑み向けられた声>>+16が、何よりの証拠。
もう想われていなくても構わないと思っていた、だからこそ嬉しくて、涙が溢れる]
…解った。約束する。
元より、私の受けた依頼は『舞踏場』の撤去だ。
此処で、貴方の傍に居る訳には、いかない。
[核の宿る位置を聞きだす交換条件>>+17に、頷きを返す。
応じた彼に教えられたその場所>>+18に視線を向けると、左肩から裂けている袖を引き千切って血止めと傷の保護を兼ねてきつく巻きつけ。
右腕に突き立てたままだったアーミーナイフを引き抜こうと柄に手をかけた所で、止まり]
[確かな重量を感じながら、壁に向かって右足を振り切る。
今度は息つく暇もなく撃鉄の起こる音が届いて、先程から何度も狙われている腹、特に足を蹴りだした後で相手に向いている右脇腹を硬化させる。跳弾し跳ね返った弾は、壁に叩きつけられた射手の間近でもう一度硬質な音を立てた]
つぅ。
[右腕狙いの銃弾は、スカートの目くらましに精度を欠いたものか、直撃コースからは僅かに外れ、身を起こすために地面から離れかけていた上腕部を掠める。
じわりと滲んだ血の色はどこか薄く、儚い色をしていた]
[痛みを堪えて身体を起こし振り返れば、壁に寄りかかるような射手が顔を上げたところだった]
ハッ。
[銃を構え切られる前に指先から折り取った爪を五本、投げつけながら地面を蹴る。
銃撃は今度はどこを狙ってくるのか。硬化でしのがずとも出来るだけ動いて避けられるように全身を緊張させながら距離を詰めようと迫った]
クレス。
私は約束を守る。
だから貴方も、約束してくれないか。
どんな形であってもいい。もう居なくならないで。
最期の時には、傍に居させて。
貴方が居なかったら、私はどの道、死んでいると同じだから。
[願いの言葉を向けて、口付ける。
彼の返答を待つ余裕はあったか無かったか。
右から引き抜いたナイフで左腕に埋まる銀を取り出し、壊して]
『舞踏場』の撤去が済んだら、戻ってくるから。
それまで、どうか無事で居て。
[裂いた肌に布を巻きつけ簡単な止血をしてから、護身用に持っていた短機関銃を彼の手に渡す。
自分は地に落としたままだった二挺の銃を拾いあげ、クレスとの約束通りこの場から離れていった*]
[大鎌を放り投げた後、その軌道を追いながら右腕に突き立った矢を無造作に引き抜いた。
紅い色が散る事はなく、舞うのは銀色の粒子]
……あまり長くは、もたない、かな……?
[それでも、と。
引く意思を見せる事はなく、笑みを絶やす事もしない。
それは、引くのが惜しい、と思うから。
対峙の先がどんな結果を招くとしても、全力を持ってそれに望みたい、と。
常の猫ならば思う事もないようなものが、片隅に宿ったが故の事]
[大鎌を放り投げる、という選択肢は、どうやら意表を突けたらしかった。
もっとも、奏者自身もその具象と出現を自在に操れる、という特性がなければ選ぶ事はなかった、といえるような手段ではあるのだが]
……一体、いくつ手持ちがあるのだか。
[具象化したハルバード>>*90を見やり、ぽつり、と呟く。
大鎌はディークの身を裂いた後、勢いを失して地に落ちる。
がらん、と無機質な音が響いた]
それだけ受けても、倒れぬとは、ね。
……本当に、これまでとは全く違うな、君は……!
[身を裂かれつつも倒れる事無く>>*90、笑みすら浮かべてこちらとの距離を詰めんとする様子>>*91に、上がる声には称賛の響きが宿る。
全力を持って迎えねば、と。
その思いを更に強めた奏者はひとつ、息を吐き]
……戻れ!
[落ちた真白の大鎌へ向けて右手を延べ、短い声を上げる。
常の状態ならば瞬時に行える消滅と変換だが、生命力を零し続ける状態では、タイムラグも生じてしまう。
それは接近し、一撃与えるには十分すぎる、空白の時。*]
[銃口上げきる直前に視認した、きらりと光るそれへ、彼女は左の銃口を向ける。
正面から向かってくるなら、ましてやこちらが静止した状態なら、狙うなど容易く。
銃弾と爪がぶつかり、澄んだ音が5つ響いて、落ちていく。]
[それと同時、右手の銃口は左腕に向け引き金を引きつ。
右足でぐと地面を踏みしめた。]
[後方で響く音>>*99。
大鎌が地に落ちたことは知れたが、接近するソマリに対して油断はしなかった。
彼にはまだ、銀の粒子がある。
鋭さは無くとも打撃力、こちらの動きを鈍らせる力が残っている]
これでも、場数は踏んでるんで、ね…!
[向けられる声に返すのはわらう声。
詰めた距離がハルバードの射程内となった時、己の右後ろへと引いていた穂先を相手の左下から逆袈裟に斬り上げた。
その結果がどんなものであれ、何かしらの手応えがあればそれに逆らわずハルバードを動かし切って。
更に一歩、ソマリへと歩を進めんとする]
[更なる接近を試みるディークの両手にあるのはハルバードではなく、スペードの意匠が刻まれた両刃の双剣*]
[連続音と共に撃ち落とされる爪。
左の銃はそれに使われ、右の銃はこちらの左腕に向いていた。
避けるために右へとステップを切る]
何を?
[相手の重心が動いたのを見るが、次の予測がつかず。
予定のまま、残った距離を縮めようと左足を蹴って飛びかかった。相手の顔、目を狙うつもりで、右人差し指と中指の爪を伸ばし、突き込む為に構える]
[突き出す前に痛みが走った。
先程の一撃を喰らっていたことで筋に負担が掛かっていたか]
クッ。
[顔から狙いが外れそうになる。
横へと薙ぐ動きに変えて、左頬へと向かっていた爪を横に振るった*]
残念。
貴方はもう選べません。
[見下ろす目はやはり冷めきっていた。
相手は尚も抵抗を見せ、周囲に風が巻き起こるが。
片足を上げ、腹の辺りを思い切り踏みつける]
最初に選ばなかった貴方が悪い。
[ぱちり、と指を鳴らす。
周囲を漂う銀色が、倒れる男目掛けて降りて行った。
手を離した瞬間、拘束していた2つの縄は解けるけれど、銀色が彼の元に届くまで片足を退ける心算はなく]
[ハルバードから返る手応え>>*106は狙いよりも軽い。
銀の粒子により防がれるのはそのままに、持ち替えた両刃の双剣は腕をクロスする形で構えられた]
───ふんっ!
[囲う形で迫る真白の刃>>*107。
ソマリの動きからそれは知れれど、ここまで来て避ける選択肢は選べない───選ばない。
両腕を振り下ろしながら後方へと引く動き。
真白の刃と真黒の双剣。
喰らいつくのはどちらが早いか*]
[右の指先が、光るのが見える。
やはり右へとステップ踏んだか、と思いながら。
左腕、防御動作にスムーズに動ける様に身体の前に構える。
狙うのはカウンター。
感覚を研ぎ澄まし、その時を待つ。*]
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