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レイヴンウッド技官、無事か?
市街地か…。
[カサンドラの安否は気にかかるものの、
何をしに其処へ、という疑問が沸く。
あらゆる可能性を考えろ――と言ったのはリエヴルだったか。
罠の可能性は十分ありえるなと思えたが。
可能性の中には、確かにカサンドラへの懸念もあるのに、
今だ芽でしかありえずにいた。]
…いいだろう、ラムスドルフ少佐、
ラウエンブルク隊は市街地へと向かう。
[だが行かぬという選択肢は無い。
罠なら切り抜けるだけだと頭を振って、一路市街地へと。]
― 六年前 ―
目詰まりした灰、というのも言い得て妙だな。
事実、科器の銃は、まさにそれで弾が出なくなるからな。
発射の方法は違えど、起こす科学現象が同じという点で、科器も魔器も変わらないからなあ。
私の部屋に輪切にされた銃がある。もちろん絵ではない。私がのこぎりで解体した奴な……
二つ並べておいてあるので、トリガーを引いてかれの動き方もイメージしやすいだろう。
[即ち、基本物理力によって発射させる、ということである。
爆風か、風か。そんな違い]
市街地…ですか?
一体何をしに?
とりあえず、合図があったので今のところ安全なようですが…。
[ まだ、カサンドラへの疑念は戻ってこない。
無事だけを祈ってゆっくり進んでいく ]
>>*5
うむ。普段使用されている麻痺弾は、あれは電撃以外にも魔力の漏洩があってな。
風と熱と光だ。
特に光はいかん。あれは目潰しにもならない程度だし、無駄なエネルギーを浪費する。
あとは、発射するのに使用する魔力と、弾そのものの魔力を別系統にわければ、これこそ100%全てを麻痺の力にした弾を作り出すことが――
理論上可能だ。
問題はまだ麻痺の力を使用者に漏れないようにする弾のコーティングと銃筒がおいついていないことだな。
[あ、今のはいいネタかもしれない。と。
話しながらメモを取る。これが後々実戦で活躍する日が来るのであった]
こ、これは……取れたて新鮮魔石原石のッ
しかも枯れかけ(失礼)なシュヴァルベのやつじゃない…!
保護者様だろうか、それとも経営者の方だろうか……
何にせよ、ありがたやありがたや。
[後。教官を辞めて帝国に戻った後も。
双子の実家に、あの時の御礼と買い付けに通うこととなった。
その度に、軍事機密には触れない程度の、金にならない面白実験結果を手土産にして*]
えっ…
[ リエヴルの言葉に少し考え込んで ]
公国が主席代理を使って罠を仕掛けてくる可能性は
あるとは思いますが…
向こうはこちらが通信石を使って位置を確認している事を
知らない筈です。
主席代理の様子からも没収されてはいないようですし…
さあ。公国の意図がそこまで読めるようなら、参謀にも取り立てていただけているでしょうから。
[ジェフロイとノトカーの言葉に困惑を返す。
笑えばいいのか、呆れればいいのかも分からない。とりあえず、リエヴルの思わずといった声>>*21に反応してはいけないことだけ、分かっているつもりだった。
これだけ必死に助けようとしている人達の裏もかかなければならないとなれば、他の誤魔化しを考える余裕もなく。
半分冗談、半分本気の言葉しか出てこなかった。
ノトカーの心中>>*25なども知れはせず]
[ノトカーの言葉>>*24を聞きながら、軽くこめかみを押える。]
一応、警戒はしておけよ。
こちらに兵が集まっているとはいえ、な。
……常に、最悪の事態を想定して動け。
[飲み込まれた言葉を、促すように。]
公国側がレイヴンウッド技官を使い
罠を張っている可能性は考慮しておりますが。
どちらにせよ市街地に行かねば始まりませんので。
[リエヴルの声が聞こえればそう告げる。
行かなければ何のために出撃したのかという話である。]
…裏切っていても、裏切っていなくても…
レイヴンウッド技官を生きたまま、こちらの陣営に保護することは重要かと思いますが。
裏切っていないなら、大事な技官殿の救出に成功したことになる。
裏切っていたのなら…帝国の事情を知る捕虜として情報が得られる。
……どちらにしても、悪くないと思います。
[ ウェルシュの言葉は、何か言いたげにも聞こえた。
少しの困惑を覚えて、黙り込むが。
>>*27 リエヴルの「警戒はしておけ」との言葉には。 ]
勿論です。
先日のような失態はいたしません。
必ずや奪還を――、
[ そこで一旦区切って、ジェフロイの反応も気にしながら。 ]
――……奪還してみせます。
ひとつ確認したいのですが。
もし奪還に失敗した場合、あるいは
主席代理が公国側に寝返っていた場合。
[ 二番目は、”あり得ないパターン”として発せられているが。 ]
主席代理を、その場で――、
[ そこまで言って、ヴィンセントの意見>>*29が聞こえ、
言葉を止めた。 ]
(裏切り…か)
[ヴィンセントから聞こえてくる声に、微か目を伏せる。
無いと思っている。そう思いたいと思っている。
が、それはきっと、会えば解る事と意識を下げる事は避けた。]
……いえ……、失礼しました。
そうですね。
無事に……保護してみせます。
[ 正直、ヴィンセントがはっきりと「裏切っていたら」という
言葉を使った事に、驚いていた。
皆、その可能性を考慮しているのか―― ]
[ノトカーの言葉>>*31を聞けば、スッと目を細める。]
捕虜として敵方にあっても、厄介だというのに。
裏切りとなれば、より一層面倒なことになる。
……そういった判断は、各々出来るだろう?
[暗に、二人の覚悟を促すように。]
……そう、ですね。
[ヴィンセントの言葉>>*29への反応は間が空いた。
実に正しい主張だと思う。
そう、利だけをそこに見るのならば。
けれど自分は、自分達は、害をそこに見た。
見えてしまったら、無視は出来ない。
覚悟を促すようなリエヴルの言葉>>*35に、無言で頷く]
[ リエヴルの言葉>>*35を聞けば、静かに返事を落とした。 ]
――心得ております。
もしそういった事実を確認したら。
その場で自分が確実に殺します。
[ 最後は、驚くほど冷静に淡々に述べた。
――まさかそんな事はない、と思っていたが故に。* ]
>>*35
……その場合は、
レイヴンウッド技官の処分を優先致します。
[淡々と口から零れる言葉は、はきとしていたが
どこか自分のものでないようにも聞こえるほど規則的なものだった。]
ラムスドルフ少佐、聞こえるか。
レイヴンウッド技官を発見した。市街地北側。
伏兵に発見された為、移動の可能性もあるだろうが、
さほど遠くには連れて行けないだろう。
また周辺に弓兵、並びに狙撃兵を確認。
おそらく他にも部隊はいるだろう。気をつけろ。
技官を囮にされていた以上、通信傍受の可能性が高まった。
以後通信には気をつけろ。
[現状報告のみして通信は切る。
あとはノトカーの腕と、互いの連携を目視で確認・信じるしか無い。]
……こちら、士官学校本部。
拠点防衛任務に当たっています
ラムスドルフ中隊のアイゼンシュタイン少尉です。
――――カレル・ブラオクヴェレ中佐が、帝国軍人としての職務を全うし、帰還されました。
[中佐、という階級を用いて、カレルが死亡したという事実を通信のできる仲間に告げる。
周囲からは止まぬ戦いの音が*響いていた*]
>>*41
聞こえます。
主席代理は近くにいるようですね。
[ 通信傍受の可能性が高まった、との言葉には。 ]
――待ち伏せしていたようですし、確実に傍受されてますね。
しばらく通信を切り、奪還を最優先で動きます。
[ そう言うと通信石の光を落とした。 ]
[ヴィンセントの一報>>*42が届いたのは、意識を完全に切り替えてしまってから。
そうでない時に届いたなら、何か反応を示しただろうか。
大尉ではなく中佐。激戦の音が響く中で、職務を全うしての帰還。何を指すのか分からないはずはなかったけれど]
…………。
[今は感情の蓋を強く閉めてしまっているから、ただ無言。
あるいは何かの影響があっても、作戦に入った二人>>*41>>*43と同じく、傍受を警戒して無言を貫き通したかもしれない。
約束が果たせなくなったことを哀しく思うのも。
今は、出来ない*]
[その後、実家の店では教職を辞したレイヴンウッド教官が買い付けに来るようになり、怪しげな手土産を置いて行くようになる>>*23
それを更に、注文の品と一緒に運搬しては、簡単な報告をしたり実演したり。
そんな些細な交流が、フェルゼンベルク陥落の前まで続いていたのだった。]
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