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ええっ!?
[思わず温めていたティーカップを落としそうになった。すんでのところで受け止める]
えっ、この騒ぎの……?
まさか、追いかけられてるのって、フェリクス様ですの!?
[おろおろしだした。ティーセットと、広間の扉を見比べて、どうしようかと]
[本当は、とっくに朝の挨拶は済ませていたけれど、直接顔を合わせてする挨拶は、やっぱり違うのだ]
だって、なんだか騒がしいですし。
自警団員にぶつかった、なんて仰るから。
[心配になっても無理ないじゃありませんの、とこっそりふくれた]
[さりげなく付いた嘘がこんな形になってしまうとは思いもよらず、内心しまった!と。]
あ、あぁ……俺とぶつかったのは脱衣所に居た時だ。
物音がした時は、そう騒がしく無かっただろ?
だから、違うんだ。
[咄嗟に嘘は付いてしまったものの、足をぶつけたのは脱衣所に居たのば事実だし、ローゼンハイムが連れ去られた状況とは違う、と説得し安心させようと。]
まあ、そうでしたの。
[フェリクスの説明>>*3には、あっさり納得し、少し恥ずかしそうに頬を染めた]
わたくし、早とちりしてしまいましたのね。
お恥ずかしいですわ。
では、あの騒ぎは、なんだったのかしら……?
[シルキーは、いまだにローゼンハイムが強制連行されたということはよく知らない。
あの騒ぎが、抵抗したものの末路であり、己もそうなる可能性があるなんて、これっぽっちも想像していなかった]
[バティーニュ嬢の早とちりには大して気にしている様子は無く。]
気にすんな。
あー、ローゼンハイムの事か?
アイツは、アー何とかの一番のお気に入りの奴でな。
無理矢理お見舞いに行かされたんだよ。
[あんな簀巻きにされて連行されたローゼンハイムに憐憫を抱かずにはいれない。]
多分次は、参加者が呼ばれる事になるが、ローゼンハイムみたいに激しい抵抗をしなければ、自警団員達も手荒な真似はせんよ。
[さて、いよいよ自分たちの番に回って来そうなのを悟れば溜め息を漏らさずにいられない。]
まあ、ローゼンハイム様?
そんな方がいらっしゃいましたのね。わたくし、全然気がつきませんでしたわ。
[箱入りのお嬢は、噂話にも疎い。アーヴァインのお気に入りなんて話も全く知らなくて]
お見舞いは、本来強制されるようなものではありませんわよね。
お気の毒ですの。
[気の毒そうに顔を曇らせるも]
でも、強制しなければお見舞いに来ていただけないアーヴァイン様も、お気の毒ですわ。
[やっぱりお嬢は、どこまでも人がよかった]
[お見舞いは強制するものじゃない、という言葉には、同意の色を示して。]
全くだ、見舞いは善意でやるもんだろうに。
って、アイツは嫌われてる事たくさん仕出かしてるから、気の毒に思わんでも良いんだが。
[アーなんとかが気の毒に思ってるバティーニュ嬢に苦笑を禁じ得ない。
が、それより自分にとって大事な事を彼女に伝えよう。]
もしバティーニュ嬢が呼ばれたとしても、アイツの所へ絶対行くな?
どうしても行きたいなら、俺と一緒だ。一人では絶対駄目。
[アーなんとかを見たがっているバティーニュ嬢の事を考え、今の内に釘を刺しておく。]
まあ。
それは、誤解というか、なにか行き違いがあったんではございませんの?
[気の毒に思わなくてもいい、というコメントに、眉を下げる。
「嫌われ者」だの「悪人」だのいう単語は、お嬢の辞書には登録されていなかった]
えっ。
わたくしも、呼ばれるかもしれませんの?
[そしてお嬢は、ここに来てようやく自分も指名されるかもしれない、という可能性に行き当たったのだった]
そんな、わたくし、ようやくアーヴァイン様のお顔を拝見するチャンスが巡ってきましたのに。
[父親に禁じられていた人物と面会するという滅多にないチャンスを封じられ、不服そうにする。
しかし、一緒と言われると、ころりと機嫌を直した]
まあ。それはもちろん、フェリクス様も一緒の方が、嬉しいに決まっておりますの。
わかりましたわ。お約束いたします。
[誤解じゃないかとか、行き違いじゃないかとかバティーニュ嬢が誤解している様なので、分かりやすくなるよう説明をしようと。]
アイツはさ、結婚してたり恋人が居る奴以外は、スカートを捲ったり胸を触って来たりするぞ、自分からな。
で、相手が嫌がっても止めないし、子供から老人まで男女問わずやるから、みんなに嫌われてる。
[だから、嫌われてたり悪人呼ばれているのは自業自得だ、と言ったら、バティーニュ嬢がようやく自分が呼ばれる可能性がある事に気付いて。]
バティーニュ嬢だけじゃない。
俺も呼ばれる事はあるかも知れないし、他の参加者が呼ばれる事があるって事。
それを決めるのはアイツで、指名されたら、どんな手を使っても、お見舞いに――というか病院に行かされるのを避けるのは無理。
[一応見舞いを避けられる様に根回しはしておいたので、避けたいならば避けられるだろう。
それに、バティーニュ嬢が病院に行かされたとしても、ヴェルナーを張り付かせておけば、最悪の事態は避けられるだろ、と考えて。]
どちらかが呼ばれたとしても、今までの通りに話は出来るから大丈夫だが、それまでは待っていろ?
[自分と一緒に行ける事を喜んでるお嬢様の声が聞けたなら、ほっと安心するだろう。]
まああ……。
[アーヴァインの悪行の数々に、なんとも言えない声を漏らす。
それでもうっかり手が滑ったんじゃないかとか、うっかりぶつかってしまっただけじゃないかとか、超善意の解釈はいくつか浮かんだが、ここでそのことを論じても不毛なので口をつぐんだ]
わたくしも、フェリクス様も……。
アイリちゃんも、指名されることがあるかもしれませんのね。
[その話を聞けば、顔を曇らせる。今までどおり話はできると言われて、少し安心したけれど、それでも]
お顔が見られなくなるのは、寂しいですわ。
ええ、お約束いたしましたもの。
わたくし、約束は守りますわ。
[待っているように重ねて言われて、頷く]
わたくし、アーヴァイン様にお礼を言わなければなりませんの。
ですから、必ず一緒に参りましょうね。
[会えなくなるのは寂しい>>*11、という言葉に、あっ、と一瞬声を漏らし詰まり掛けそうになるが、冷静を何とか保たせて。]
大丈夫だ。
そう大した距離じゃないし、長い間じゃないからすぐに会えるさ。
[自分なりに励ましてみたが、ずっと狭い世界に居たであろうバティーニュ嬢にとって、会えなく状況をどう捉えるのだろうか。]
お礼? 何故あんな奴に礼を言うんだ……。
まぁ、俺が一緒に居るから良いけどさ。
[アーなんとかに礼を言いたい>>*12と。
何故あんな奴に礼を言いたいのか分からないが、ツッコミは入れつつ深く追求する気は無かった。]
すぐ?
本当ですわね?
[励ましに食いついた。
まだ決まったことでもないし、と自分を慰めて。
けれど多分、実際経験してみなければ、どれくらい寂しいのかなんてよくわからないのだと思う]
え?
だって。
[ツッコミには不思議そうに首を傾げた]
こういう場を設けてくださったことのお礼を言わなくてはなりませんでしょう?
こんな機会がなかったら、わたくし、フェリクス様とこんな風にお話ししたり、きっとできませんでしたもの。
[もそもそと着替え始めると、通信機を切るように言われる]
あら、入浴と就寝だけじゃありませんでしたのね。
それは失礼いたしましたわ。
[あまり深く考えることなく、配慮が足りなかったと謝罪して、通信機の大きいスイッチを押した。
――――――ぷつん。
小さい音とともに、通信は切断される]
[着替え終わった後も、スイッチを入れ直すことはできなかった。
この服装でいいか、決めかねているからである]
[手の中にあるのは、スイッチの切られた通信機。
服と部屋のお礼を言わなければ、と思うのに、嫌われた、と思うとスイッチを押すのをためらわれる。
ちゃんと説明しなければ、とも思うのに、逃げ出してしまいたいような気持ちにもなって]
……いえ、礼儀を欠くようなことは、してはいけませんわ。
それこそ、軽蔑されるような人間のすることですもの。
[そう自分に言い聞かせて、シルキーは意を決して通信機のスイッチを押した。
けれど、なかなか声をかけることができない]
………………………………あ、の。
[しばらくして、ありったけの勇気をかき集めて出したのは、蚊の鳴くような声だった]
[フェリクスから、応答はあったかなかったか。シルキーの頭はぐるぐる回る。
伝えなければならないことは、たくさんあった。
服と部屋を用意してもらったことへのお礼。
あんな格好をしていたことについての説明。
けれど、口をついて出てきたのはそのどちらでもなくて]
お、お嫌いに、ならないで……!
[多分それが、一番訴えたかったことだった**]
[なにぶんお嬢はテンパっていたので、フェリクスの話をあまりちゃんと聞いていなかった。
いっぱいいっぱいになりながら、伝えなければならないと思ったことを言い募る]
わたくし、も、もっと、ちゃんといたしますの。
ちゃんと……あ、お部屋とお洋服、ありがとうございましたの。
ああでも、あの時着ていたのは決してわたくしの趣味というわけではありませんでしたのよ。
……あっ、でも、アイリちゃんのせいでもございませんし!
だからと言って、アーヴァイン様に悪気があったわけでも……。
[テンパっている上に、お嬢のフォローは全方位に向かうので、余計にわけがわからない]
ええと、ですから、その……。
[許容量オーバーになって、お嬢がオーバーヒートしそうになった、その時、ようやくフェリクスの声はお嬢の脳に到達した]
…………え?
[思わぬ言葉にぽかんとする]
どうしてフェリクス様が謝られるんですの?
[懸命に堪えていた涙が、思わず引っ込んでしまった]
フェリクス様はお部屋やお洋服を用意してくださって、ご親切にしてくださっただけですわ?
謝られることなんて、なにもございませんのよ。
[テンパりなら、バティーニュ嬢は懸命に事情を説明し、フォローをしている>>*22。
全然非が無いのに、キャパオーバーしそうな位一生懸命に庇おうとする彼女に対して怒るなんて無理。
寧ろ頬が緩んでしまう位バティーニュ嬢には甘くなってしまってる。
今ならば、父親が娘を溺愛してしまう気持ちは分かる、と。]
どう見ても、バティーニュ嬢の趣味じゃないって事位分かる。
グローリア嬢の様子から、着せようとしてた訳でもねぇのも分かるから。
……そもそも、こんなの選ぶのは主催者側だろ。
[アーなんとかの差し金だとキッパリと切り捨てて。]
[まさかフェリクスが父心を理解しつつあるだなんて知る由もなく、あくまでも人のいいお嬢は問題の全責任がアーヴァインのせいにされることに良心の呵責を感じていた]
えっと、その。
わたくしが、自分に合わない服を無理して着たのがいけなかったんですわ。
[ちなみにコスプレ衣装は、マニアが見たら泣いて喜ぶ程度には似合っていたが、この際そのことはどうでもよかった]
[泣かせた、と理由を説明されると、わたわたと慌てて]
そんな、
その、びっくりして、思わず涙が少し出てしまっただけですの。
あんなの、泣いたうちに入りませんわ。
[フェリクスに非はないと主張する。
話は不毛な平行線になるかと思われたが、フェリクスの提案に状況は一変した]
えっ。
今からですの!?
その、わたくしは別に、構いませんけれど。
[むしろ嬉しいけれど、ちょっと心の準備が。
なんてことは言えず、しろうさぎを抱えて慌てて立ち上がった]
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