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―――― イース、お前はあの手合いをどう見る。
俺には、真っ向勝負を仕掛ける性質に見えない。
[彼と前衛後衛を入れ替える際、すれ違い様に問う所見。
己の言葉は、野性の勘にも似た感想であったが。*]
[そんな中、私と前衛を代わるためにすれ違ったタイガから投げられた声。
彼の初見はたしかに同意できるもの、ではあるが]
そうですね…ただ、彼の持つあの剣。
私が今排した者も似たものを持っていましたが、見目より間合いが広く、振りも早かった。
鋭さも硬さもかなりのものでしたが、直刀な分、変則的な動きには不向きと見えます。
配下よりも劣るとは考えられませんし、あの剣がまったく同じとも思えませんが。
彼があの剣を主として用いる戦法ならば分かりません。
[受けた一撃から読んだ特徴を端的に伝えた]
あまり、情は移さぬことだな。
貴様との諍いは御免だ。
[釘を刺す声と言葉。
今、勇者らに協力するのは合理的な思考だと理解するものの。
――――― 彼らとは、いずれ決着をつけねばならぬ。*]
[タイガから刺さった視線は、言葉も共に向けられた。
浮かべた苦笑は、タイガにはどう映るか分からないが]
ご安心を。
情を移す程の借りは作ってませんよ。
[言外に、あくまで合理を考えての行動だと答えた。
事実、アルフレッド達に対してはそこまで入れ込む理由も無い。
──理由がある者もいることは、自分でも自覚はしているけれど*]
俺は貴方の刃ですが、
いつか盾にもなるのでしょう。
[勇者らが力を得れば得るほど。
彼らが強くなればなるほど。
相対し、打ち勝つためには相応の代償が必要だと、そう痛感する。]
案ずるでない。
刃であれ盾であれ、無下に使い潰す気はないからの。
[タイガの懸念は、勇者一行が成長し更なる脅威となることにあるのだろう。
魔王の寛容はそれらを助長する一面もあろう]
我輩は我が意のままに生きるが、"魔"の"王"たる本分を忘れてはおらぬ。
今少しは辛抱せよ、決着を付けるに相応しき場が整うまではな。
[人と魔の一線に拘る忠実なる獣へ、そう一声を掛ける]
――そうでなければ、我輩がこの在り方を……、
他を率いる者としての王たる道を、選んだ意味がないのでの。
[そう零した言葉の意までは、相手に伝わることはないであろうが*]
[>>*5魔獣から向けられた瞳は、やはり雄弁に語ってくるもの。
言葉に出さないことが私への譲歩であるとも、察せないほど鈍くもなく]
……少なくとも。
彼らが御領主を超える度量でも持っていない限りは、
私に貴方の牙を向けさせることはありませんよ。
[苦笑を収め、告げた宣と浮かべた表情は、言葉にせずとも有り得ないと決めつけたもの。
彼ら個々はともかくとして、人に対して私が抱いている想いの片鱗を伝えられようか*]
[道化師の正体は器物の魔族。
本体は仮面であり、人型の部分は魔力で構成されている。
故に飲食は必要なく、睡眠も取らない。
身体の回復には癒しの力ではなく、魔力そのものを必要とする。
この詳細を知るのは魔王と、道化師にしつこく問い質した者のみ]
それから後でどなたか魔力を分けてください。
少々使い過ぎました。
[あっけらかんと放つ言葉は、皆にどのように響いただろう**]
[タイガの背に乗る前。
>>*13聞こえてきた声に、やはり戦乙女達が動き難そうなのは彼の術か、と納得した。
が、>>*15続いた言葉に少しだけ、ぱちりと瞬き]
珍しいですね。
ローゼライトがそんなことを言うなんて。
[いつも余裕な様子しか見ていないから、使い過ぎるなんてあるのかと驚いた。
私の方もどれ程魔力を使うかは読めないから、お願いに対しては返答できぬまま*]
………美しいな。
[秩序の化身は混沌を厭うが、
情緒に優れぬ獣さえ、感嘆の声を漏らした。
聖と魔、正道と覇道、光と闇、
入り交じり、不安定で、曖昧な色彩が、とても。]
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