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[カレルの言葉>>*57に、深い溜息をつく。]
倒す、か。
[カレルがシロウと懇意にしていたことは、己もよく知っている。
だからこそ、カレルがそう言い出したことも、ある程度は理解出来てはいるつもりだった。
だが、それを認めてしまえば、有能な将校を一人失う可能性が出てくる。
それはつまり、軍全体の指揮にも関わることなのだ。]
………。
[カレルとリエヴルの話は耳に入れていた。
今回はリエヴルに同意できる点が多い。当然無謀と思う。
シロウと斬り合わせたからこそわかる。
あの赤い目は、完全に理性を無くしたものの顔だった。
情に訴える事も、一人でねじ伏せる事もおそらく無理だろうと。
万一、一人でなければとは思ったが、リエヴルが不許可を出した為口に昇らせることはなかった。]
……。
[昼、呼びかけたもののそれっきりで返事はなく。]
何やってんだあいつ。
[通信機の向こうで半目になった。
ノトカーとリエヴルが会話をしている最中、
私用があり口が出せずに、ただ聞くばかりではあったが。
カサンドラのスパイの可能性。
あの時はまさかと思ってあまり考えてはいなかったが。]
[ 出撃する直前、もう一回、とばかりに通信石に叫ぶ。
ジェフロイの寝言その他はたまたま聞いていなかったため、
既に通じている事にはまだ気付いていなかった。 ]
カサンドラ主席代理…っ!!
聞こえたら返事を――
どうか無事で帰ってきてください。
帝国に戻ってきたら…母直伝のシチュー作りますから!!
[ もう何回目かの語りかけだったので、だんだんヤケになっていた。
お守りの中に入った石が今どうなっているのかなんて
想像もついていなかった* ]
『…………ノトカー?』
[潜む声。沙がかかっていた音にはかわりはないが]
『きこえた。
シチュー。シチュー。シチューシチュー』
『……ラムスドルフ少佐。
貴重な通信石を持たせてくれてありがとうございます。
私は無事です。
公国軍のトップ1とトップ3くらい? が幸いにも旧友で捕虜としてはまともな扱いを受けています』
?!?!!!?
[ 今のは聞こえた!!
と、馬に乗ったばかりだったが、ガタッと反応する。
すぐ横に居た部下が「いかがなされましたか!!」と
寄ってきたのをいいから、と手で制して、部隊から少し離れた。 ]
かっ、いや、――主席代理!?
准将、聞こえましたか今の!?
主席代理ですよ!!
[ とりあえずリエヴルか、他の誰かも聞いていないかと
確認しながら―― ]
主席代理…!よく無事で!!
今は公国のどの辺に居るのか分かりますか?
シチュー!!
これから、無事を知らせる時はシチューと言ってください!!
危ない時は、ビーフシチューで!!
[ 咄嗟にわけのわからない暗号を決めて、急ぎ伝える。 ]
『大変な失態を犯してしまいました。
誠に申し訳ございません。せっかく、貴方が助けに来てくださったのに』
[細い声は、枯れて震えて聞こえる]
『幸い、小官がいなくても時代の流れが止まらぬ程度に研究内容の書き置きは残しております。
帝国と貴重な兵の為、独りでも多く故郷に帰られる為の最善と信じる判断を。小官は、兵器を取り扱う仕事に就いてからずっと覚悟はできています
そう、准将にはお伝えください』
[ノトカー以外にも聞こえているとは知らず、そう述べ――また、沙が混じり、音は聞こえなくなった]
[だが、通信が切れる最後に聞こえた雑音は――
どう考えても空腹でお腹が鳴っている音だった]
ふむ。主席代理、無事な声が聞けて、何よりだ。
[内心はおくびにも出さず。
ノトカーの声>>*71に応えるように、静かに告げた。
あぁ、そういえばシチューとだけでどんなシチューにして欲しいかリクエストし忘れたな……などと、心は既にシチューに飛んでいる。]
必ず近いうちに奪還に参ります。
どうか早まらずお待ちください――
[ 傍受される危険も念のため考慮して、
軍が学校跡地へ向かっている事は黙秘する。 ]
研究内容の書き置き…ですか。
[ リエヴルも同じ通信を受けている事を確認すると、>>*73
心から安堵の声を漏らした。 ]
了解しました。准将もこの通信を受けております。
本当によかった…!!
[ 馬を歩かせ話しているうちに、通信も切れるかもしれない。
切れた後も通信石をしばし眺め、握りしめて、奪還を誓うだろう* ]
…!
[ノトカーの呼びかけに応える様には、
別段おかしな所はない。…最後の腹の虫が聞こえたがさておいて。]
レイヴンウッド技術局主席代理。
……無事なようで何よりだ。
[もう通信は途絶えただろうが、安堵の声がおちた。
無事な理由がトールのおかげかと思えば内心は若干複雑でもあったが。]
…ちゃんと助けに行くからもう少し待ってろ。
[彼女の真の望みなど知らぬまま。
まだ作戦案も出ていないため詳細は語れなかったが、
ノトカーと似たような事を口にして、一路学校跡地へと向かった**]
……ご無事で。
[勢い込むノトカーと、安堵の深いジェフロイの声を聞きながら。
淡々と、助けるためではない準備を進めていた。
あるいはそれとなく撤回があるならとリエヴルの声にも注意を払っていたが、その気配は感じられなかった]
― 回想 ―
[通信機をどうやって復活させたか>>*66を聞いたら、詳しく思い出したかもしれない。
6年次の授業の後、どうしても不調の直らない魔法銃を挟んでヴィンセントと議論していたら、ふいに手が伸びてきた]
あっ。
[そして目の前で、45度にグリップを机に、ゴン。
装填した状態でやったら自殺行為なのは当然として、そうではない時もそれでいいのかと目が点になったものだ]
繊細かつ大胆にって、これは言葉通りすぎませんか?
[ただ、今でも時々おまじないのようにやることがある。
装填する前の銃のグリップを、軽くではあるがトントンと]
― 回想 ―
魔力というものはそもそもどこから来るものか、というのは諸説あるが今のところどれもはっきりとした証拠がない。
第一に、死した生き物の魂の化石である説
第二に、鉱石が結晶化し安定な構造をとるときに余剰に生まれたエネルギーの貯蓄
第三に、未だ我らが知覚し得ない次元より毀れ落ちてきたエネルギー
他にもいろいろあるが――
魔力の通りの悪くなったモノに物理的・そして気合を込めた刺激を込めたら直る、という経験則は一番目の仮説に当て嵌まるとは思わないか?
[>>*79 そう今の段階では理屈では説明できない現象に、そんなろくでもない真理の近似を語ったこともあった]
なるほど。
実際引き金の重さが変わりましたし。
[魔力の起原には諸説あり、どれが優勢というものでもなかった気がする。けれど、教官の口から滔々と語られると>>*80いかにもそれらしく聞こえるものだった。
相手を尊敬していれば、なお]
そういうことなら、必ずしも不調ではなくとも。
より循環を良くするかもしれませんよね?
[教官に問い返しながら、どう思う?とヴィンセントの意見も聞いた。絶対的なものではないと、その時から思っているけれど]
>>*81
目の付け所がよいな、ウェルシュ。
物理的刺激は魔力の流れがよくなる。
だが――尤も魔力の流れのよい状態、というのは石の中に在る状態ではない。
石から開放されてゆく状態、だな。
魔力の巡りをよりよくしようと思えば、それは破壊を伴う場合が多いのだ。
興味があるなら放課後私の部屋に来るといい。
魔石屑をハンマーで潰す実験をしよう。
[放課後破壊クラブの誘い。
魔石愛好家や売り物としてのそれらを扱っている人はどう思っただろうか――]
[今も昔も、カサンドラは変わらない。
求められた科学知識について、口を封じるということはたとえ相手が誰であってもしないという点については]
安定状態から解放状態へのエネルギー移動?
そうか、だから火薬ほどは威力が出ないけれど、エネルギー形態の変遷が起きて副次効果が生まれることもある。
奥が深いなあ。
それは勿論喜んで。
[お誘い>>*82には二つ返事で参加させてもらった。
ちょっとした壊したい放題。ヴィンセントも一緒だったなら、途中眉を顰めることもあったのかもしれない]
>>*83
副次効果の制御についての研究も進んでいてな。
これは魔法陣と同じ要領で、単一の効果を発揮することもぼちぼち可能になってきている。
もう光だけがやたらと派手だが威力のない魔法弾とは言わせない。
[そうして実際魔石屑を潰す時に、魔法陣を描いているものとそうでないものなどいろいろなバリエーションを試して実験を行った。
実際に魔法陣加工を行うのに、平坦ではない屑石で真円を描く様は職人のようで。だがやっていることは雷の火花を散らすマッドであった。
これが後の食生活に響くのはいうまでもない――
しかし本人は、食堂のお塩おいしいです状態になっても、悔やむことはなかったという…**]
― 回想 士官学校6年時―
うーん…これ、芯が壊れているんじゃないかな。位置がずれていて、装填してもまともに反応しないのだと思うのだけど…
[ウェルシュと共に、不調続きの魔法銃を囲んで考え込む>>*79。2人で思い浮かぶ限りの整備方法を試してみたのだが、ぷすりとも動かない。]
カサンドラ教官…これ………
[言いかけて、目の前で起こった大胆な修理方法(物理)に絶句。]
>>*80
…魔力って…目詰まりを起こした灰みたいなものなのでしょうか…
[何かが違う。イメージしていた魔力とはものすごく違う。
しかし、目の前の結果は事実。微妙な表情で魔法銃を眺める。
ちなみに、自分が実家で学んだときは鉱石結晶化による第二説が有力だと教えられていた。]
…え、本当なのか!?
治って…いる……??
[>>*81 引き金の重さが変わったという友人の言葉にまじまじと、カサンドラと銃を交互に見た。]
―――そうか…既説にとらわれ過ぎていた。
魂の…化石、の可能性…か…
そうだね。銃に油を差して手入れをするように、物理刺激が平常時においても魔力における油の代わりを成すということは充分に考えられる。
[中身の入っていない引き金を引く。明らかに軽く、扱いやすく…45度の衝撃が効果的であったことを物語っていた。]
[放課後破壊クラブ>>*82。この超物騒な名前の集いと魔石屑の粉砕実験。
名前を聞いた瞬間、まず目を大きく見開いて…
実験の日には超きらきらとしたいい笑顔の同じ顔が二人。
兄のルートヴィヒまで話を聞いて参加していた…]
>>*82
……すごい…な……あれを、丸く描いた…。
火花の散り方が違う…ね。
[途中、この石高いぞ値段大丈夫か…と元の値段を大体知っているだけに眉を顰めることもあったかもしれないが、好奇心が優先されたのは仕方のないことだった。**]
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