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ええと、ですから、いつも手伝ってくれる使用人がいたものですから……。
てっきり、そういうものなのだと。
[通信機の向こうからのツッコミに、慌てて釈明しながら、そういえばさっきはスイッチが切れていたのに、なんて思って]
そういえば、フェリクス様。
おかえりなさい、ですわ。
[いささか場違いな、おっとりのんびりとした挨拶をした]
そういえば、入浴中だとさっき部下の方が仰ってましたの。
まあ、ご親切に、ありがとうございます。
[フェリクスが通信機を切っている間に、部下と会話していたことをナチュラルに告白しながら、切り方を教えてくれると言うのに礼を言う。
なにしろ一人で入浴をしたことがないので、恥ずかしいという感性はあまりない。もっとも、入浴の手伝いをしていた使用人は女性だけだったけれど。
フェリクスの心労にも気づかず、鈍感お嬢はやっぱりずれていた]
ええと、お母様は……。
[なぜ継母のことを聞こうとするのだろう。少し不思議に思いながらも、素直に返事をしようとしたが、一方的に通信は切られてしまった。
不思議そうに首を傾げる]
……洗髪に集中しなさいってことですかしら。
[推理は、当然ながら当たってはいなかった]
[ちなみに。
シルキーは、継母にあまり部屋から出ないようにと言われていた。>>230
屋敷から、ではない。部屋からだ。
シルキーは善意100%の天然な上に、溺愛が過ぎる父親から、過保護すぎるくらい過保護にされて育った。
ゆえに疑問を抱くことはなかったのだが……つまりそれは、体のいい軟禁である。
目障りだから、うろちょろするな。おとなしく部屋に引っ込んでいろ。
そういうことなのだが、シルキーは全く気づいていない。
そんなシルキーが、継母の外出先を知っているはずがなく。
人目を忍ぶようにこっそり、屋敷から抜け出すようにして出かけるのを、暇をもてあましたシルキーが自室の窓から目撃した。シルキーの持っている情報は、それだけ。
フィギュアだらけの部屋に戻った後、フェリクスとの通信が復活したなら、シルキーはやっぱりのほほんと、「いやどう見てもそれおかしいだろ」というその話を、全く何の疑問も抱かずしただろう]
―昨日のやり取りで―
[使用人に身体を洗わせているのが普通だ、常識だと素で思っていたとは、異性としてこれ以上突っ込む事は出来ずに、分かったとしか言えなくて。]
え、あ、……あぁ、待たせてすまなかった。
[場違いだが、おっとりとしてのんびりしててもごく自然に“おかえりなさい”と言われて、凄くホッとしたのと同時に、動揺してしまった自分が居て。
つい、バティーニュ嬢に謝りの言葉を入れたら、バティーニュ嬢からヴェルナーと話してた事>>*37を正直に告白してきたら。]
あー……そうだったのか。
何か入用があれば、ヴェルナーに話しかけても構わんぞ。
[ヴェルナーは忠実な部下なので、必要な命令を下せば可能な限りは確実に遂行出来ると信頼しているので、もしバティーニュ嬢の手助けになるのであれば彼を使って構わない旨を伝えるだろう。]
[通信機を切った後、暫く時間を置き再びスイッチを入れて様子を伺ってみたら、風呂から上がっている気配がしたので、ホッと胸を撫で下ろした。]
さっきは済まなかった。
夫人の事だが……そうか、分かった。
[バティーニュ嬢からの情報では窓から眺めていただけで、バティーニュ夫人が何処に出かけたのか分からないとのこと>>*39。
軟禁状態の事まで分かれば、冷ややかな気分になるのは否めない。]
……そうだ、取引でバティーニュ嬢の生まれ年のワインを贈ったのだが、あれ気に入っているか?
もし、気に入っているならば、また取り寄せる事も出来るのだが……。
[これ以上バティーニュ夫人の話を持ち出して、彼女を不安にさせるのも忍びないので、成人祝いで用意したワイン>>*13の話をしようと。]
[バティーニュ嬢の返答は如何なものだったか、どちらにしても生まれ年のワインから贈ったワインの薀蓄を話してみる。]
そう、あれはフランス産の貴腐ワイン。甘くて飲みやすいワインだと言われてるな。
普通のワインならば、毎年秋に6万3千〜7万本程度作られるんだが、採れるぶどうは粒単位で丹念に選別するほどのこだわりから、市場に出回る数は圧倒的に少ない。
不作の場合は生産されない年もあるみたいだし、万国博覧会の白ワイン部門で、これをしのぐものは無いと、唯一「特別1級」に指定されたぐらいの逸品だ。
[それだけの物を注文したのだから、父親にとって娘が成人した事は大事な祝い事だったんだな、と呟けば、通信機のスイッチの事を思い出して。]
あぁ、通信機の事を教えなきゃな。
二つスイッチがあるんだが、大きい方のスイッチが通信を繋げたり切ったりするやつだ。
寝る時や風呂に入るときは、そのスイッチ押すと良い。
[バティーニュ嬢が確かめて上手に出来たら褒めるだろう。
彼女が確認出来たら、今日は早く寝る様に勧めはするものの、彼女が眠るまでは話を続けるつもりだ。]
[話を終えて、バティーニュ嬢が眠りに落ちた事を確認すれば、ヴェルナーを呼び出し報告を聞いたり新たな指示を出したりするだろう。]
バティーニュ夫人が、どうやら外部の人間と不穏な接触をしている様だ。
彼女と接触していた人物の洗い出しを頼む。
多分バティーニュ嬢を拉致した時に関わっている可能性があるし、そいつが裏で糸を引いてるかも知れんから、“こちら側”の人間の可能性もあるから、素性も調べておけよ。
[命令に了承した旨を聞けば、あー……と言いながら、少々頼みにくそうな口調でヴェルナーに今までのとは違う別件の話をしようと。]
ちょっと今までのとは違う頼みをしたいのだが……。
[バティーニュ嬢が貴腐ワインを欲しがっていたらそれを、欲しがらなかったら、ふわふわで小さなワインを持たせた白いウサギのぬいぐるみを用意する様に頼むだろう。言葉を濁しながら*]
[部屋に出る際、通信機のスイッチを入れておく。]
――……。
[まだ寝ているかも知れない、と考慮して、此方からは話しかけないものの、バティーニュ嬢が話しかけても大丈夫なようにスタンバイしておく。]
―昨夜・浴室―
いえ、のんびりお寛ぎになられたらよろしいの。
フェリクス様、お疲れのようですもの。
[謝罪の言葉>>*40に、首を横に振る。もっとも、そんな姿がフェリクスに見えるわけもないのだけれど。
そして、「お疲れ」の一因が自分だという自覚も、やっぱりないのだけれど]
まあ、ありがとうございます。
そういえば、お名前を伺っておりませんでしたの。ヴェルナー様と仰いますのね。
ヴェルナー様、よろしくお願いいたしますわ。
[ヴェルナーの名を聞けば、おっとりとそんな挨拶をした。が、仮にもお嬢の入浴中なので、ヴェルナーは通信を切っていたかもしれない。
そんなことはお嬢の想像の範疇にはなかった]
―フィギュアの部屋―
[部屋に戻り、興味深くフィギュアを眺めたり、抱き枕を抱いてベッドをころころ転がってみたりしていると、通信が復活する。>>*41]
いえ、構いませんのよ。
お母様のことでしたわよね。
けれどわたくし、生憎ほとんど存じておりませんの。
[そしてツッコミどころ満載の話>>*39をすると、突然フェリクスは話題を変えた]
…………?
[お母様の外出と、ワインに何か関係が? なんて、ボケたことを考えながら、素直に相槌を打つ。
フェリクスの気遣いは残念ながら鈍感お嬢には全く伝わっていなかった。
ちなみにこのお嬢、継母の悪事が明るみに出たとしても、超解釈で善意として受け止める類稀なる純粋培養である]
ええ、ワイン。わたくし、あの時生まれて初めてワインをいただきましたの。
甘くて、飲みやすくて、とても美味しかったですわ。
わたくし、酒豪になってしまうかもしれないと思いましたもの。
[嬉しげにワインの感想を述べ、語られるワイン薀蓄に耳を傾けると、感嘆の声を漏らした]
まあ、とってもお詳しいんですのね。
お酒を扱うお仕事をなさってらっしゃるんですものね。
お父様が、わたくしのためにそんな貴重なものを用意しようとしてくださったことも嬉しいですけれど、そのためにフェリクス様が尽力してくださったことも嬉しく思いますわ。
本当に、ありがとうございます。
[フェリクスに感謝を伝え、シルキーは微笑む。
シルキーは物をねだったりはしない。物欲がないというより、大抵の物は、ねだるまでもなく与えられてきたからだ。
その代わりシルキーがねだるのは、形のないもの]
……今度は、フェリクス様と一緒に、ワインをいただきたいと思いますわ。
きっと、楽しいお話が、いっぱい聞けそうですもの。
[さて、フェリクスの返事はどうだったか。
通信機の話になると、耳に当てて話を聞いたり、目の前に持ってきて形状を確認したり、忙しくなる]
ええと、大きい方のスイッチ、ですわよね。
……あ、これかしら。
[ぽちっとな。
お嬢は馬鹿だが頭は悪くないので、じきにオンオフはできるようになった。
けれど]
ええ、今日は色々なことがあって、少々疲れましたもの。
早めに休もうと思って、もう横になっておりますのよ。
[等身大美少女抱き枕を抱えてベッドに転がった体勢で、早く寝るようにという勧めに素直に頷く。
そしてそのまま、フェリクスの話に耳を傾けているうちに、やがて寝落ちてしまった。
せっかく覚えた通信機のオンオフ機能は、活かされなかった]
…………すー。
[お嬢の寝つきはとても良いので、おかしな寝言を言ったりして、フェリクスを動揺させることがなかったのは不幸中の幸いかもしれない]
あら、わたくし、スイッチを入れっぱなしで寝てしまいましたのね。
せっかく、昨日教えていただきましたのに。
[バッテリー的に大丈夫なのだろうか]
フェリクス様、おはようございます、ですわ。
[朝の挨拶は、ちょっぴり決まり悪い声の響きになった。
せっかく昨日褒めてもらったのに、スイッチ入れっぱなしで眠ってしまったのだから]
[目の高さまで掲げて、うさぎの顔を覗き込んでから、ぎゅうと抱きしめる]
お約束>>*48の印、と思ってもよろしいのかしら?
[ポジティブなお嬢は、やっぱりとても都合の良い解釈をした]
[バティーニュ嬢が微笑んでいるのは、今見ることは出来ない。
でも、微笑んでくれている様に思えて仕方がないのだ。
そんな時におねだりの声が聞こえて>>*48。
今夜一緒にワインが飲みたいと、話を聞かせて欲しいと。
そんな事を言われたら、頬が緩んでしまう。
今すぐにでもバティーニュ嬢の部屋へ駆け付けたい衝動に駆られるが――。]
今日は休んだ方が良い。
色々と有りすぎて、思った以上に疲れてるかも知れないからな。
今日はゆっくり休んで、明日の夜二人で色々と話そう。
それまでには、話のネタを沢山仕込んでやるからな?
[バティーニュ嬢の事を考慮し、明日の楽しみとして我慢し、早く休む様に促した。
すると、彼女からも疲れたと正直に言って来た>>*49ので、寝付ける様ゆっくり話していたら、安らかな寝息が耳に入る。]
やれやれ、明日はバッテリー交換か新しいもん持ってこなければならんか……。
――おやすみ、シルキー。
[眠りに落ちたお嬢様を起こさぬ様、通信を切った*]
[眠りに落ちてから、名前を呼んでもらったことは知らない。
けれど、なんだかとてもいい夢を見たような気がした]
[約束の印、と聞いて一瞬?マークが浮かんだが、言葉の意味を理解したら、思わずにやにやと。]
さて、何の事か……。
だが沢山の土産を持って来てやるから、それ大事にしろよ。
[表向きはすっとぼけたフリをしても、約束を守る誓いの意味を込めたプレゼントを贈ったのを気付いて貰えたら、先程の不快な気分が裸足で逃げて行った気がして。]
[フェリクスが同じ失敗をすることがある、と聞けば>>*55、しょんぼりから少し浮上する]
ええ、今度からは気をつけますの。
お手数をおかけして、申し訳ないですわ。
[なんて謝りながら、バッテリーを交換してもらえるということは、まだしばらくは返さないでいいのだと解釈して、また少し気分が上昇した。
ちょっぴり声は弾んでいたかもしれない]
まあ、朝からお風呂というのも素敵ですわね。
わたくしは急ぎませんから、ゆっくりしてらしてくださいな。
[こちらの問いは、とぼけられてしまった。>>*56
けれど続く言葉は、肯定しているも同然で]
まあ、そんな風に仰ったら、とっても期待してしまいますわ。
期待して、よろしいのよね?
[話のネタをたくさん仕込んでおく、と言われた>>*53ことを思い出し、くすくすと楽しげに笑って、大事にするように言われたしろうさぎを抱く腕に、力を込めた]
ええ、もちろん。
とってもとっても、大事にいたしますわ。
[ちなみに。
通信機の向こうから、なにやら慌てた声が聞こえたり、騒がしいことになっていることはもちろん把握していたが、お嬢は鈍感なので、何が起こっているのかさっぱりわかっていなかった。
フェリクスがお風呂でゆっくりくつろげていたらいいなあ、なんてのほほんと考えているが、少し考えれば騒がしい=くつろげていない、というくらいわかりそうなものである。
しかしわからないのがこのお嬢だった。
なかなか戻ってこないということは、きっとのんびりしているのだろう、なんて]
何かの機会があれば、俺にも淹れてくれるか? 紅茶。
[通信機から聞こえるバティーニュ嬢が紅茶を上手く淹れれて喜んでいるのが聞こえ、ついつい口を出してしまう。
寛げてる時は勿論、慌ただしくとも気になる事を聞いたのなら、敏感に察知する事がクセになっているみたいだ。]
ええ、もちろんですわ!
[通信機の向こうから届いた声には、弾んだ声で返事をする]
機会なんて、作ればよろしいんですわ。
いつでも仰ってくださいな。
よし、今から行くわ。
[機会を作れば良い、と言われたら、それは素直に機会を作ろうとする。
何故そうしたくなるのかは、自分の中で薄々と理解しているし、過去の事を考えると、躊躇いは無いとは言え無い。
が、今自分がしたい事をどうしても優先させたい思いを抑える事は出来そうには無かった。]
今、露天風呂出るから、準備していて欲しい。
[そう言えば、脱衣所の扉を開く音がバティーニュ嬢に聞こえるだろうか。]
今から!?
[思わぬ言葉に驚いた。それは、もちろん、紅茶を飲んでもらえることは嬉しいけれど、お風呂あがりは大体冷たいものがほしくなるものじゃないだろうか]
別にそんな慌てなくても、紅茶は逃げたりいたしませんのよ。
[くすくすと可笑しそうにそんなことを言いつつも、嬉しい気持ちを抑えることは出来なくて、やっぱり声は弾んでしまう]
ええ、支度をしておきますわ。
でも、慌てて転んだりなさらないでくださいね。
[そういえばさっきなんだか騒がしかったことを思い出し、そんなことを付け加えた]
[元々朝風呂に入ったのは、身体を温めるのでは無く、身体を目覚めさせるのが目的なので、あまり長湯をするつもりは無かったのも多少あるが、今紅茶を飲みたい気持ちが強いのが本音。]
いや、そこまで慌ててるつもりは無いんだが……まぁ良いや。
流石に転ぶ程は……っ。
[くすくすと笑う声がし、反論しようと思ったが、敢えて流そうとしたら、角に小指を打ってしまい声が途切れる。
足の小指をぶつけた痛みは強く、悶えそうになるが、出来るだけバティーニュ嬢に悟らせない様にするのは、年上としてのプライドか。
ともあれ、痛む足を擦りながら服を着て広間へ向かおうと。]
だって、先程なんだか賑やかな音がしたんですもの。
[それはフレデリカがすっ転んだ音だったかもしれない。フレデリカがいたことにはもちろん気づいていないが、なにも本当にフェリクスが転ぶと思っているわけではない。
のだけれど]
あら?
[なんか今、ガッとか音がしたような気がする。なんかぶつけるような音がした気がする]
え、と。
大丈夫、ですの?
[おずおずと聞いてみたり]
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