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……るー。
ほんとに、いいのー?
[そう、と投げるのは意識の呼びかけ。
魂繋ぐ者同士であるが故に叶う密やかな囁きのやり取り]
ん?
ああ……ま、このまま変化なく停滞させるよりは、いいと思うぜ?
元々歪んできてんだ、無理に抑えるよりは逆に歪ませきって戻しちまった方が早いかも知れん。
[呆れたような問いかけに、さらりと返す。
声音には、悪びれたような所はまるでない]
……ところで、クゥ。
あれ。
[あれ、と言いつつ、少年が意識を向けるのは、魔銃の使い手の方]
……あのときの、あのこに近い?
[遠いような近いような曖昧な記憶をたどりつつ、投げた問いには複雑な響きが織り込まれる]
……ん? ああ。
関わりは、ありそうだな。
そう、あちこちに転がってる手合いのもんじゃないだろう、あれは。
[少年の言わんとする所を察して返す声には、どこか懐かし気な響きが乗った]
……ま、今のお前にとっちゃ、複雑だろうが。
あれも、世界の変容の一端と思っとけ。
……気軽に言わないでなのだよ。
ぼくの本質はともかく。
名の源には複雑なモノなのだよ、あれは……。
[ぽそぽそと不平申したてた後、
少年は、浮かんだものを振り切るようにふる、と首を振った]
……っとに。
お前も、アレだけはどーしようもないんだな。
[魂レベルに刻まれた苦手だから仕方ない、というのはまあ。
自分でもわかってるから、強く責めはしないのだが]
……わかってるなら、いわないで、なのだよ。
あれは、あれだけは。
あの怖さだけは、決して消えぬのだよ……。
[ぽそぽそ、情けない声で返しつつ。
それでも、声かわす事で少しずつ落ち着きは取り戻していた]
……クゥ。
[ああ、まったくもう。
そう、言わんばかりの口調で名を紡ぐ]
最近は余り動けなかったから、仕方ないかもだれど。
……ぼくは、動かぬからね?
……わかってるって。
お前の力まで使うような事態にゃ、さすがにしねぇよ。
……むしろ、温存しとけ。
この後、何があるかわからんからな……。
……クゥ。
後で覚悟しておけ、なのだよ……!
[ふるふるしながらも、それを直接ぶつける事はしない。
何故なら、意識で伝える方が早いから。
ついでに、こっちの方が感情が確り乗るのでこちらの怒りゲージのたまり具合も伝えられるとか、そんな利点もあったりする]
……あー……。
[伝わる声、そこに宿る物。
それが何かはわかるから、なんと返していいものか、言葉が詰まった]
……まあ、うん。
すまん。
[それで済まないのはわかっているけれど。
言わない訳にも行かない言葉を短く返しておいた]
……このぐらい、決断の早いのが現役の頃にもいてくれりゃあなぁ……。
[ふっと、そんな事を考えてしまうのは許されてほしい。
真名を持って生きていた頃の悩みの種は、先の読めぬ西の動向だったから]
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