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…色々な意味で、この隊は本当にカオスだな…。
吸血鬼たる俺まで一般隊員が心配になるレベルだ。
ユーリエは本当にゆっくり休め。
体調の件、気が付かなくて悪かったな。
私は…君たち二人と違って、望んでこんな体になったわけじゃないんだ。
だから、今まで一度も人の血を飲んだことはないしこれからも飲むつもりはない。
新しい血を体に入れない吸血鬼は短命だ。
意識を失うのは初めてじゃないし、理由も理解している。
だから、心配は無用だ。
さて、少し作戦を練りたい。
今夜、誰かにエクソシストの能力を使わせる話になると思う。
ユーリエ、そのあたりの話し合いと希望出しのために
今夜集合をかけるんだろう?
ディーク殺害の一件がある。
ソマリがディークを殺害していた話が明るみになれば
ソマリに疑いがかかるだろう。
彼に能力行使を差し向けることが出来るかもしれない。
ただ、これは明日以降でも良いと思っている。
というのは、今夜ローゼンハイム隊長を狙えば
明日からは隊全体が疑心暗鬼になるだろう。
その段階でディーク殺害の一件を出せば、
能力行使でななく処刑対象として彼が選ばれるかもしれない。
問題は、その場合、今日の能力行使先から
俺達から外させる作戦を別に立てないといけないことだ。
私の両親は、吸血鬼に殺されたんだよ。
私は、たまたまマスターの気紛れで助かっただけだ。
…血の親の命令には逆らえない。
最初は、無理やり飲み込んだこともあったけれど、マスターが死んでしまってからは口にしたことはないな。
ああ。口にしたことがあるのは否定出来ない。
自分から求めたことはないという意味だ。
俺はいつでもソマリをぶっ叩く覚悟はできてる。
まあ、ぶっ叩いた結果、
ソマリが吸血鬼ではないことが証明されれば
俺が処刑されるかもしれないがね…。
意見あればくれよ。
ああ。
集合するように呼びかけるつもりではあるよ。
ただな。少なからず信じたくない、という感情が隊内に流れているのも事実だ。エクソシストに見極めさせる、という結論になるかどうかはわからないぞ。
ソマリ少尉、か…
彼を処刑させるのは、そう難しくはないだろう。
ディークは、いい奴だったからな。
>>*66
吸血鬼全般が敵だとは考えていないよ。
マスターをこの手にかけた時に、私の復讐は終わった。
それに、君やシロウは遊びで人間を殺すような吸血鬼ではないだろう。
ガキ、か…。君よりは永く生きているつもりなんだがな。
短命なのは、自分で選んだ道だよ。君にとやかく言われる筋合いは無い。君やシロウに迷惑はかけない。それでいいだろう。
私は、永らえるつもりは無いんだ。
ひとりでこの見た目のまま何百年もの時を過ごすなんて、拷問となんら変わりない。
故に言っておこう、私は君たち二人を犠牲にしてまで生きるつもりはない。君たちが危ないなら、自分の身を挺してでも庇う。
私を捨てて生きられるなら、好きなように捨ててくれ。
良いんじゃないか。
生きながらえる為だけに身も心も化け物になってる臆病な俺よりは良いだろう。
だが身を艇してというのは反対させてもらうがな
そういうのは俺みたいな変に生きながらえて死に場所を探してる化け物に任せりゃ良い。
ちょうど良い機会だしな。
ま、過去の話は暗くなるだけだ。
今はこの状況をどうするかだな?
一発でエクソシスト様に当てられるのも面倒だからな。
誰を対象にさせるかだな…
ソマリな…
ゲルトが怪しんでる分、俺からは難しいか。
ソマリはどこでだったか「エクソシストではない」という言い方をしていた。
何か隠していそうな雰囲気ではある。
注意するべきかもしれんな。
今日の能力行使は誰になっても吸血鬼ではないと言うつもりだが、問題はないか?
しかし、エクソシストってどうやって調べるんだ?
方法を真似るかでっち上げないといけないな…
どうせ一家伝心の方法なんだ。
適当にでっちあげちまっていいと思う。
わざわざ魔法陣がある場所に行かないと…みたいな
大がかりな方法だと面倒かもしれないけどな。
何かそれっぽいアイテムとか持ってないか?
まぁ、個性的で良いじゃないか。
そういう奴らだからこそ軍もここに集めたかもしれんが…
そういえば玉串とかいう東洋のお祓い用の物を持ってたな…
使えるかもしれん
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