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開国以前に自分らに反旗を翻す連中だからな。
放置して良いことなんて無いだろうし。
自分達の威光を示す良い機会でもある。
どうも、後詰として巫女姫も来てるらしいぜ。
[それだけ王府もこの集会に注目しているのだと、何も知らされていないカナンにも伝わろう]
お前ってやつぁ。
[甘味を求めるカナンの声に、くっくっくっ、と可笑しげに笑う]
分かった分かった。
作るから、どれを持ってけば良いか選んでくれな。
[シメオンが安易なハグを制したのも、サシャの申し出に警戒しているのも間違っていないという思いを伝える。
そして、疑惑は残してもカナンの判断に異を挟まず、見知らぬ相手の前で不用意な不仲を見せてつけ込まれるような事態にしなかったこと、
また、その黙認が決して「どうなっても知らなねーぞ」ではなく、「何かあった場合でも自分が対処する」という決意のもとになされたのだろうことも嬉しく思った。]
確かに、この亡命希望は微妙なタイミングだと言える。
ただ、他にもサシャのように亡命を考えている者たちがいれば──その勢力をまとめることができれば、結界を解いてほしいという”声”のひとつになるかもしれないな。
それに気づくことができた点で、この出会いは我々にとって利のあることだったと思う。
我々には、もっと多勢の開国同意者が必要だ。
──おまえと二人だけで片付く仕事ならゆったりできるんだけどな、 シメオン。
[まったりスイーツ談義もしてられない、と最後は短く苦笑を洩らした。]
[気を張りすぎだと言われるかと思ったが、カナンはシメオンの判断を認めてくれた。
カナンに向ける信と、有事の際には自分が対処するという自負。
それを根底にした行動は全てカナンを想ってのこと]
亡命を考える者達か…。
確かにそいつらを纏め上げられたなら、開かせる材料としては足る。
ただ、声を大きくしただけでは王府も動かねぇだろうな。
開国に於いて王府が懸念してる問題も解決しねぇと。
開国同意者なぁ……。
[脳裏に浮かぶのは集会を起こした者達、だが。
どうにも、自分達と向かう方向が違うようにも思う。
首謀者の心の裡を知らない今は、並べる相手とはあまり思えなかった]
んっとになぁ。
俺らだけで出来るなら、こんなに慌しくならねーのに。
あ、でもよ。
この後行く温泉ぐらいはゆったりしようぜ。
英気を養うってことでよ。
んで、スイーツ責めに使う菓子のピックアップしようぜ!
[きっとその後は慌しい時間ばかりになるだろうから。
束の間の休息は満喫しようと誘いかけた]
「開国に於いて王府が懸念してる問題」──ああ、確かに。
[シメオンの指摘になるほど、と頷く。]
その不安を払拭してやることができなければ、結果的に力押ししたことになる。不満の種が残るだろう。
それは、将来の禍根になりかねないから、できれば納得して開国してもらいたいものだ。
せっかく、おまえが物知りなご隠居と引き合わせてくれたんだ。
温泉に浸かりながら、王府の攻略ポイントについて相談をもちかけてみようと思う。
ちなみに、おれが王府へ親書を届けに行く間、おまえにはまた別件で動いてもらおうと思っているんだ。
ドルマール神殿に納められているという”結界の宝珠”
それが実在するのか、どんなものなのか──例えば、大きさや、動かせるのか、結界の維持には動力が必要なのか等──を調査してきて欲しいんだが…頼めるか。
他に、おまえが独自にやりたいことがあるならそっちを優先してもらって構わないけど、
そういう学術的な調査は、どうしたっておまえのアプローチの方が秀れているからな。
[どうだろう、と意見を求めた。]
おまえが警戒してるもう一人──
クロードの件だけど、しばらくは放っておいても大丈夫だとおれは思っている。
いや、むしろ放っておこう。
焦らしてやるんだ。
開国は彼にとって単なるスローガンではない。
彼は本当にこの国の未来を考えていた。
開国しなければナミュールは制圧されると理知的に判断している。
ゆえに、おれたちがシュビトを離れ王府との交渉を始めても暗殺など仕掛けてはこないと思う。
おれは交渉の窓口だし、おれを殺したりしたら次の交渉人は武力でくると身構えてはいるだろう。
次は彼の方から、国交を結びたいと言わせよう。
その方が、有利な立場で交渉ができる。
[王府と学館と、どちらがマチュザレムにとって益となる勢力か。
まだ選ぶ段階ではない──と自分の考えを伝えた。]
お、遠くに見えるあの白い煙、火山かな、温泉かな?
ご隠居の話によると、けっこう広いらしいぞ。
一緒に入って、背中流しっこしようぜ。
スイーツも楽しみにしてる♪
[束の間の休息であっても大事にしたい。
自分を喜ばせようとしてくれるシメオンの好意に、喜んで乗っかった。
風呂でもスキンシップ好きなカナンである。
ちなみに、マチュザレムでは公衆浴場は腰タオル巻いて入るが、ナミュールの慣習は知らず。]
そーゆーこったな。
攻略ポイントの一つはもう見えてる。
前に、おっさんが「暴風壁を力を以て超えようとしてはならない」って言ってたのを伝えたろ?
そん時に、「結界を失えば、この国は外の世界より襲い掛かる嵐に荒らされる」ってぇ懸念してたんだ。
実際、自力で護る力が無けりゃ、開国にゃあ踏み切れんだろ。
そこをどうカバーしてやるか。
マチュザレムの庇護下にするって手はあるが、これはきっと是としない。
プライド高そうだったからな。
それ以外で自衛のための何か、を見出さなきゃならねぇ。
ただ──その点に関しては学館の連中の方がしっかり見据えてる気はしたな。
[先の集会は王府により易々と鎮圧される可能性も見ていた。
けれどどうだ、彼らはシメオンがカナンを取り戻す時間を得るくらいには手段を持ち、鎮圧軍を押し退けている。
一人一人が自衛する手段を身につけていた証拠だ]
ま、自衛と言っても武力的なことばかりじゃねぇ。
外界を知り、交渉術を磨く。
これも自衛の一つだ。
何かしら突破口はあると思う。
別件?
……そりゃまた難しそうな。
でも興味があるのもまた事実だ。
誰かに聞くか、直接訪れてみるか…。
門前払いの可能性もあるが、やるだけやってみよう。
ドルマール神殿へ行くことになったら、ついでだから太古の森に行ってみようと思う。
あそこには先住民も居ると聞く。
伐採問題があるなら、現地の者に状況を聞くのも手だからな。
[向けられた提案には是を、そこから派生して思いついた行動予定をカナンへと告げた]
[集会の首謀者───クロードのことがカナンを通してある程度理解出来てくる]
へぇ、アイツがねぇ…。
なるほど、だからあんなにもしっかりシュビトの民が鎮圧軍に対抗出来てたのか。
先を見据えていなけりゃ、あんな風に民を練兵なんて出来ねぇ。
了解だ。
学館の連中には現状働きかけは無し。
ただし、向こうの動向は注視しておく。
こんなところか?
[学館への対処にも同意しながら、現状の方向性を確認した]
おっ。
あの位置なら火山じゃねーか?
広いならゆっくり出来そうだな。
よしきた、背中流しなら任せとけー。
[カナンの喜ぶ声にシメオンの気持ちも弾む。
尚、ナミュールの公衆浴場での慣習は当然知る由も無い]
[「攻略ポイントの一つはもう見えてる」と告げたシメオンへ、軽い驚きと傾聴。]
自衛への不安…
相手の立場にたって考えれば、そうか。
今まで国内の治安維持にだけ集中していればよかったのが、海外も、となると王府の実質的な負担は倍増ですまないものな。
[思慮が足りてなかった、と感嘆を伝える。]
そこがクリアされれば、開国のハードルを下げることに繋がるな。
[ナミュールを安心させ、かつマチュザレムの不利益にならない方法を思案しておかなくては。
ひとつ宿題だ。]
[こちらからの依頼──”宝珠”の調査については、]
うん、いきなり神殿に向かうと言ったら警戒されることもあるだろうし、太古の森を目指している、と言った方が邪魔されずに済むかも。
おまえの言う先住民に、マチュザレムの技術で問題解決の手だてを提供してやれたら、我々の味方になってくれる可能性もあるな。
ああ、おまえと話していると、アイデアがどんどん広がる。
愉しいな。
[学生時代に教授陣に悪戯を仕掛けたときのような笑いを響かせる。]
学館の動向に注意を払う件も了解。
確かに、完全放置しておくにはコワい連中だ。
──これからも、おれの至らぬ点、補佐を頼む。
一番の解決策は、外の国々に対抗しうる地力をつけることだが…。
どこまで地力をつければ足るか、その目安が先ず必要になるな。
地力をつけるための技術的支援は可能なんじゃないか?
ただ、これには時間がかかるのが難点かな。
強いて言うなら、国一体となっての団結力か。
[セドナにも少なからず政治的、利権的な闇はある。
けれど、厳しい土地を生き抜くには手を取り合う必要があった。
そんな土地に住むが故の団結力はある]
そうだな、太古の森に行くことを主体として”宝珠”の調査のカムフラージュにした方が動きやすそうだ。
けどなぁ…先住民ってのは得てして流入者・異人を警戒する傾向がある。
誰か繋ぎになってくれる人が居ると動きやすいんだが……誰か心当たりはあるか?
門戸広い学館でそんな奴居なかったかね。
[話せば話すほど、アイディアや疑問、その解決策が浮き出てくる。
愉しいと漏らすカナンと同様、シメオンも愉しさを感じていた]
ふふん、相性が良い証拠だな。
俺も愉しくてしょうがねぇ。
[カナンの笑いに学生時代が蘇ってくる。
補佐を頼むと続く声には、いつにも増して真面目な声が返った]
北の森へ向かうにあたって、繋ぎになる人物か。
[シメオンからの依頼に、ふむりと首を傾ける。]
ルディとコンタクトがとれるといいんだが──
ルディは、ベルサリス学館に通っていたまつろわぬ民なんだ。
閉鎖的なウェントスの地では相当な変わり者扱いをされていたけど。
クロードとはまた違ったオープンさのある子でね。
白い猿を連れているから目立つよ。
猿の名前は「プルウィア」
それを知っていると伝えれば、おれの知り合いだってわかってもらえるんじゃないかな。
今はまだシュビトかな… どうしているだろう。
ルディ?
確か、お前を助けてくれた子だよな。
まつろわぬ民───詰まり、その子も先住民の末裔か。
住まうところが別だったように思うが…同じ先住民の末裔となれば、話くらいは聞いてくれそうだな。
猿の名前はプルウィア、か。
シュビトとなると諸々落ち着いてから向かうことになるか。
入れそうなら一度向かってみるかな。
居なければ居ないで仕方ない。
自力で何とかしてみるさ。
重ね重ね、苦労をかけるな。
[だが、自分もシメオンに頼まれたことなら懸命にやろうとするとわかっているから、申し訳なさは感じていない。
魂の片割れ同士だ。]
んー、回収された”積み荷”に
馬の方が早いかもだけど、餌いらないし。
[そんな話をしていると、少しだけマチュザレムが懐かしくなった。
生まれた国セドナではなく、シメオンと一緒に育ったマチュザレムのことが。]
…しっかり任務を果たして、早く帰ろ、な。
お前のためにやることが苦労なもんかよ。
[カナンの言葉に軽妙に言って笑い返す。
お互い、相手の方が出来ることを頼み、自分が出来ることを頼まれて補ってきたのだ。
申し訳なく思うことは微塵も無い]
あー、あれがあると確かに便利だな。
自分の思い通りに動けるのも良い。
馬は、たまに気紛れになるからな…。
……ん、そのためには頑張んねぇとな。
[早く帰ろ、と紡ぐ声にシメオンもまた望郷を抱いた]
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