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休息を経ての呼びかけに、現れたのは獅子の姿をした『王』たるもの。
闘いで受けた傷は既に癒えているようだった。
『……支度は良いのか……ならば、向かうとしよう。
おお、その前に』
こういうと、獅子は一同を見回し、一つ、咆哮した。
合わせて真白の光が弾け、それはきらきらと煌きながら降り注ぐ。
『……我と、我の守護神の祝福を。
彼の魔女の用いる悪しき幻術……その全てを打ち消す、とはいかぬが。
ある程度は、それに対する力となろう』
真白の光が全員に触れて、消え失せると獅子はゆっくりと歩き出す。
森を迂回するようにぐるりと回り、上陸地点とは反対側に位置する草原へたどり着くと獅子は足を止め。
『……この先は、彼の魔女の領域となる。
我が踏み込む叶うはここまで……後は、頼むぞ、異邦人たちよ』
そう、告げるや獅子の姿は掻き消えて。
直後、響いたのは甲高い笑い声。
『……愚かなる獅子王に惑わされし異邦の者共が』
『……妾を退けられると、本気で思うてか』
嘲り含んだ笑い声と共に、草原に霧が湧き上がる。
その霧の中に、複数の影が浮かび上がった。
『……何れにせよ、妾の領域を侵せしものども……まして、彼の獅子王の力受けしものを見過ごすはできぬ故』
『……その血と魂、妾に奉げるがよい!』
その言葉に応じるように、霧を裂いて奇声が上がる。
奇声の主──歯を剥き出しにした白い顔と黒い髪の妖魔は、問答無用の勢いで、襲い掛かって来た。
☆4dイベント:魔女ランダ鎮め
・フィールド
ランダの領域内の草原。霧がかかっていて、やや見通しが悪い。
・登場敵
ランダの使い魔チュルルック。白い顔に、むき出しの歯と歯茎に黒い髪をしている。
・ボスキャラ
バロンの宿敵たる魔女ランダ。
主に、魔術を駆使して戦う。
・判定方法
基本は、使い魔へ向けてのfortune利用のアタック。判定手数はこれまでと変わらず5回まで。
だが、ランダの幻術による妨害を避けられたかどうかを判定するべく、判定と同時にomikujiを引く。これは、一つのactにまとめてOK。
結果が吉系なら、惑わされずに攻撃成功。凶系の場合は攻撃失敗。その分の数値は加算されなくなる。
※まかり間違って誰の攻撃も通らなかった場合は、全員でfortuneを振ってその数値で順位を決めます。
【判定のリミットは、7/9の23:30です】
【判定数値は、メモに記載お願いいたします】
霧の幻惑は攻撃の多くを逸らす結果を招くものの、妖魔の数は確実に減ってゆく。
それに業を煮やしたか、それとも、対する者たちに興味でも抱いたか。
ゆらり、霧が揺れて──甲高い笑い声が、響いた。
『……彼の獅子王を仮初とはいえ退けしは、伊達ではない、という事か』
『……良かろう、なれば妾自ら、相手をしてくれる』
宣と共に揺れた霧の一部が左右に割れて。
そこから姿を見せたのは──異形の老婆を思わせる姿。
しかし、その周囲に渦巻く力は、それが只者でない事をはきと物語っていた。*
力と力の交差の果て、魔女の身体は閃光を放って破裂する。>>140
最後に上がったのは、言葉にならぬ悲鳴──それは霧を揺らし、魔女の領域に響き渡った。
その声が消えて行くのに合わせるようにす、と霧と、そして妖魔の気配が消えて行く。
霧が晴れた後、広がるのは緩やかな草原。
そこかしこ、戦いの跡は残っているものの、それ以外は穏やかと言える光景だった。
霧が晴れ、周囲の雰囲気も落ち着いて間もなく現れるのは獅子の王。
『……よくぞ、我が宿敵たる魔女を鎮めてくれた……感謝する、異邦の者よ』
『……先の約の通り、必要なものは叶う限り供しよう』
『……必要であるならば、我が眷属の力も用いるとよい』
厳かな言葉で告げた後、獅子王はゆるりと尾を振って。
『……ただし、要以上に求める事は叶わぬ』
『……求めると与えるは、均衡を保つもの』
『……要以上に求めるは、それを崩し、多くを乱す』
静かな口調で言って、笑うような唸り声を上げた。**
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