情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
みなさまお疲れ様です。
物語はいよいよこれから、というところですが、
灰での中身発言はご自由にどうぞ。
イベントがもう一つありますが、ギィ&妖魔の群れとの戦いに決着がついてから起こるかと思います。
見物人の皆さんのOROCHIワールド殴り込みも、その時に。
世界に散らばっていた亜神の欠片は、すべてが結晶と化した。
赤と緑、2色の結晶は、それぞれに震えて共鳴する。
それは、世界の神を呼ぶ声。
創造主を求めて鳴く子らの声。
響きは天へと昇り、世界を震わせた。
「 どうして 」
その場にいた、全てのものに声が届く。
男とも女ともつかない、高いとも低いともわからない、
どこか無機質な、機械でつくったような声。
「どうして、拒絶する」
声はあるいは、開きかけている転移門を通じて他の世界までも届くかもしれない。
「 この世界を統べる神の力を与えようというものを 」
「 たたかいを放棄し 」
「 逃げるというのなら」
「 ゆるさない 」
声は次第に低く、ゆっくりとなって奇妙に歪んでいく。
長く伸びた余韻が消えるより少し前、空が落ちてきたかのような重圧が襲ってきた。
黒々と染まった空の一角が割れ、なにかが降下してくる。
大きさは船ほどもあるそれは、巨大な人形のようにも見えた。
人間の形に近いとはいえ腕も足もない。
女性の半身像をより滑らかにシンプルにしたような形だった。
技術の進んだ世界から来たものから見れば、機体底面のホイールで動くロボットのイメージに近いだろう。
材質もまた、陶器か金属めいて見える。
「
再び声が聞こえ、現れた人形のスカート状の部分が展開し、内部から無数のものが放出された。
本体と同じ形をした、人間ほどの大きさのものが宙に放たれる。
「 殲滅する 」
「 殲滅する 」
「 殲滅する 」
地上に降り立った人形たちは、口々に同じ言葉を唱えながら世界に召喚されたものたちを探し、動き回り始めた。
目標を発見すれば、目にあたる部分を光らせて熱線を放つ。
あらゆるものを焼き溶かす一閃は、神の一撃と呼ぶにふさわしいものだった。
★創造神の襲来
黄砂の村での戦い終了後、適当なタイミングで上記のイベントが始まります。
(その間に何かしたいことがある人はどうぞ)
声はどこにいても聞こえてきます。
神兵は世界中に散らばっており、PCを発見し次第、熱線による攻撃を加えてきます。
神兵の母体は、最初に現れた位置、【創造神の神殿】 に着地したあとは移動しません。
また、イベントが発生したタイミングで各地の転移門が開きます。
見物人PCは任意のタイミングでOROCHIワールドに乱入可になります。
★創造神との戦闘
基本は今までと全く同じダイスバトルです。
創造神(神兵)…HP 96
世界中に散らばっている神兵も神殿にいる母体も、HPはすべて共有しています。
つまり、どこを攻撃してもOK。
見物人のみなさんも、自由に攻撃に参加できます。
戦闘が終了すれば、【創造神の神殿】に、それぞれの世界へ戻る転移門が開きます。
世界に蒔かれた神兵の列は、いくつも繰り広げられる戦いによって、次第に数を減らしていった。
刃が、あるいは魔力が、次々に神兵を動かぬ物体へと変えていく。
最後の一体が崩れ落ちた時、母体たる巨大な像はこれ以上は戦いを続けられないと判断したか、不可思議な音を立ながら再び上昇しようとした。
その上空に、眩い光の華が咲いた。
撃ち抜かれ、打ち砕かれ、神であるものは地響きを立てて自らの神殿の上に崩れ落ちていく。
「 なぜ? 」
声が、どこからか再び降る。
「 なぜ、私はあなたたちのような強さを、持たなかったのだろう 」
「 なぜ、私の民は 」
「 なぜ 」
「 … 」
声は次第に弱まり、消えていく。
戦いの先にこそ得るものがあると信じ、民を果てなき闘争へ駆り立てた挙句、全て滅んでなお戦いを求めた狂える神の、最後だった。
神だったものが砕け散ると同時に、淡い光が空へと昇っていく。
そのいくつかは途中で方向を変え、この世界を訪れたものたちの手に飛び込んだ。
神を神たらしめていた思いの力、
神を神へと育てたものたちの心の欠片、
その、ほんの小さな欠片が落ちてくる。
色とりどりの結晶は、握って願えば一度きりの小さな奇跡を生み出すだろう。
ごくごく小さな奇蹟。世界を生み出す奇蹟の、ささやかな名残。
神とともに崩れ落ちた神殿は、最後に門だけが残っていた。
淡く輝く門の向こうに、それぞれの世界へ通じる道がある。
同時に、世界は微かに鳴動を始めた。
世界を作った神が消え、世界もまた消えようとしている。
世界の崩壊が明日になるか、100年後になるかは誰にもわからない。
ただ、いつかは壊れて消滅する。
それだけは確かなことだった。
/*
みなさん改めてお疲れ様でした。
これより帰還の転移門が開き、自由に元の世界へ帰ることができます。
OROCHI世界はいずれ崩壊しますが、ここで出会った友や、懐かしい相手と言葉を交わす程度の時間は十分にあるでしょう。
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新