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― 暁月夜/カシム個室 ―
激しい豪雨と暴雨のその向こう、藍色の夜空に淀む鈍色の雲が溶けていく。
太陽と月が同時に息衝くその瞬間、光にふれた吸血種達が儚く砂へと朽ちたであろう。
その死を悼むように、嘆くように。
Es達の身体に異変が起こる。
どれだけ水を得ようとも、食道が張り付きそうなまでに渇く喉。
拷問のような時間がどれだけ彼等を苦しめるのかは謎だった。
やがて、ある者は皮膚を裂けるほどに鋭く爪が伸び
ある者は皮膚を突き破るほどに鋭い牙が伸び。
壁へ穴を開けられるほどの豪腕に。
高い枝へ跳躍できるほど身体能力が高まるかもしれず。
双眸はあかく、血は煮え滾るほどに、あつく。
「……は、ぁ……っ、喉、が…」
カシムは渇きを感じ、喉元を掴んで床へ崩れ落ちた。
渇いた喉が欲しているのは、机上に置かれた水差しの水ではない。
「――…血、が…、」
血が、欲しかった。
ひとときの安堵にしかならぬと知りつつ、自分の手首へ牙を、落とした。
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Es達は一斉に吸血種として覚醒します。
身体、心の変化はご自由に。
役職も本日認知できますが、まだ王子の策略の全貌を知りません。
感づいても構いませんが、【本日は全潜伏でお願いします】
【占い師は本日はCOせず、自由占いでお願いします】
Es達は「ルージュを全て滅せば遊戯が終わる」ことをまだ知りません。
自分がブラン、ルージュである事は自覚していますが、それを誰かに語ろうとはしません。
知らぬまま、明日の更新後に全員がカシムの血を吸いに向かいます(カシム=処刑扱い)
暁月夜はEsが吸血種へ変化する頃には終わりと告げて
天候は時間の経過と共に回復していきます。
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