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村長の補佐を務めつつ、村の自警団を束ねる彼は、集められた者たちと距離を取りつつ、静かに口を開いた。
「……先日、村はずれでご老人が亡くなられたのは皆も知っていると思うが……」
こんな感じで始まった話。
元鉱山夫の老人の受けた傷が普通ではない事。
獣に裂かれたようなそれは、風の噂に聞く『人狼』の仕業である可能性が高い事。
外から隔絶された現状、放っておけば村が滅ぶかも知れない。
だから、被害を減らすために疑わしきものを集会場に集めたと。
……死にたくなければ、『人狼』を見つけ出して殺せ、それまで集会場から出る事は許さない、と。
どこまでも淡々と告げた後、長の使いは踵を返して集会場を出ていく。
集会場へ続く道は、いつの間にやら板壁と土嚢でがっちりと閉ざされて。
村へと戻る事は、できなくなっていた。**
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