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切欠は一体なんだったのか。
唐突に、本当に唐突に発生した、異常電磁波。
それは、イベント会場となっているドックの周囲を包み込み、そのまま内と外とを隔てる壁となる。
そして、唐突な異変はそれだけに止まらず──。
マスコットとしてふれあい広場を賑わせていたもの──『シュヴェーアト』のコンピューターたちの疑似生体ユニット。
それが唐突に増殖を始めた。
閉ざされた空間に溢れかえる疑似生体ユニットのもふもふたち。
あまりといえばあまりにも想定外な出来事に対し、司令部は特務部隊へ速やかなる事態対応を命じ、一件に対する権限は、特務部隊隊長へと移譲され──。
『あー、会場内にいる皆さん、聞こえますか』
閉ざされた会場内に響くのは特務部隊隊長の声。
『突然の事に驚かれているかと思われますが、可能な限り速やかに事態を打開しますので、しばしお待ちください。
ただ、それを行うに当たり、一つ問題がありまして……』
そんな前置きと共に始まったのは、隔離された空間内に溢れかえった疑似生体ユニットの捕獲依頼。
本来ありえない複数偏在により、色々と問題が生じているらしく。
迅速な解決のための協力を促した後、外からの通信は途絶えた。*
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