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東方四玉が一、『南』のシンシャ王国。
古来より海に近しく、漁業生産高は東方沿海州でも屈指として知られる王国である。
四玉同盟解体後、シンシャが最も力を入れていたのは海洋開発及び新規航路開拓──なのだが。
南東群島連合の私掠船といざこざの後、航路開拓は伸び悩みの傾向を見せていた。
そんな状況の中、長年の念願叶って隣国である『東』のユウレン王国との同盟を取り付けるに成功したシンシャ女王は、二国の合同事業として改めて新規航路開拓計画を打ち出す。
単独の計画ではなく、複数国の事業とすることで南東群島諸国を牽制しつつ、新たな貿易航路を開拓する、という計画。
航路開拓、それ自体は自国にも利する所、と合同事業に諾を返したユウレン王キリクは、自国の海の護りの要──軍務総括直下、水軍第一艦隊より船舶と人材を派遣する事を決定。
新造艦『シュタイフェ・ブリーゼ』と『つむじ風の白狼児』こと、ゲルト・"ラフィッカ"・ファサンにその任が下される事となった──のだが。
出港して数日、予定航路に差し掛かったある日、出くわしたのは予想外の悪天候。
針路変更を余儀なくされる中、船団がたどり着いたのは。
向かっていた南西航路とは真逆の南東──群島連合の領海付近。
しかもこの海域、どうやら『ナニカ』が潜んでいるようで……。
航路開拓は、一筋縄ではいかない、冒険行へとその様相を変えようとしていた。
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