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―――――……
……そういえば…『恋天使』は、“誰”だったんっすかね…
[ふと、思ったことが口から出たけれど。
これは口に出さずとも良いことと、すぐ後悔した。本当に、要らない話だったと思う。
ただまあ、その『恋天使』が切欠だというのならば一応感謝するべきな気がするし、
道連れにしたという多少の恨みもあるわけで。
それに生贄にされそうだったというのは、考えてみれば少々複雑な話である。
もう随分前のことな気がするけれど、
「恋人になるのは名誉なこと」ということに、「それは本当に幸せなのか」と返したことを思い出す。
今となっては―――大切なものに気づいた今となっては、生贄にされるのは勘弁願いたかった、わけで。
―――死んでしまった今となっては野暮な話かもしれないけれど。
文句のひとつも、言いたいのだ。]
…『死神』は…
……………『人狼』、は…どう…
[そして、他の『死神』と、そして『人狼』はどうなったのだろうと思った。
錯乱していたためあまり覚えていないけれど、自身が死んでからNルームに運ばれてきた人の数を考えると、船内に残っている人数は、そう多くない。
残っている人は、どうしているだろうと、思う。
女を殺した『人狼』―――ロー・シェンと、死ぬ前、咄嗟には出てこなかった名前を思い出した。
それはまだ生きているはずだ。
本当はこの騒動を最後まで見届けるべきかもしれない。
しかし何かを失うのは、何かが壊されるのを見るのは、やはり臆病風が吹いてしまって。
どうしても、騒動のにおいのする方へは動けなかった。
無事に平和を取り戻せるのだろうか?それとも?
いや、こんなに犠牲を出した上の平和など、もうありはしないのかもしれないけれど。
それでも
船の無事だけは、取り戻せますようにと、願う。
それは何も選べなかった女の、何も憎めなかった女の、精一杯の願い。]
――ねぇヴィクトリア、君は天国を信じる?
[二人の間に幾許かの沈黙があっただろうか、不意に問いかけてみる。]
僕思うんだ。
この不思議な死後の世界は、きっと神様が僕らに与えた猶予期間みたいなもので。もうすぐ”悪夢”は終わる
全ての決着が着いたなら、僕らはきっと”然るべき場所”に行くんだ。
もうすぐ”夜明け”が訪れる
――大丈夫。君はきっと『天国』に行けるよ。
君は朝焼けの向こうにお帰り。
僕が保証する。僕は”夢”の中に留まるだろう
だから…
どうか僕のことは、悪い夢の中に置いて行けばいい
――どうか『天国』で、幸せに暮らしておくれ。
[忘れて欲しいと願っても。ああ、それでも許されるなら]
――僕はウォルター。どうか仮初めの名ではなく
ウォルター・ディーズリー。僕の本当の名前を
…君に逢えて、本当に良かった。忘れないで、覚えていて
[――幾らかのあと。
離れた彼女の顔に浮かんだ涙(+58)を認めれば]
先刻も言ったが――きみの涙は綺麗だし、笑顔は魅力的だ。
それを重ねられたのじゃあ、たまらないな――。
[冗談じみて、呟いて]
[自らが死亡したが、無事にイェンスとの再会を果たした。
それはそれで、2人にとって大切で、特別な時間。
談笑し、笑顔を見せ、時には戯れあったか。
ーーしかし、そんな”幻想”はいつまでも続かない。
…はまだ気づいていないが、この人狼物語が完結した時、この掛け替えのない、アデルとイェンスの平行世界での儚き物語もまた、終わりを迎えるのだ。
そしてそれは、本当に永遠の別れが訪れることを意味する。]
[――喧騒は届いていただろうか。いずれにしても]
――……アリーセ。
[いまいちど――彼女を、抱き締めて。]
その――気になるなら、船のなかを回ってくるといい。
私はきみから充分なものを貰ったし――、
乗客の私と違って、この船は、きみの日常だったのだろう。
……いや、もちろん。
こんな"猶予"は、いつ終わるか判らない。
だから、一時たりと君と離れたくないのは、そうなのだが……、
……しかし、君は気になっているようだし……、
であれば私としては、その、それを勧めるのが……、
[ごにょごにょと言い訳して]
……あるいは、君さえいいのなら――、
きみの過ごしていた世界を、私も目にしてみたいが――……、
[などとは、口にしただろうか――*]
……いや。
[正直になろう、と思った。
あんな別れは――二度は御免蒙りたい。
彼女と離れて行動して、そのあいだに、終わりが訪れたら――と、思うと]
……きみが気になる場所があれば、私も一緒に行く。
きみも望んでくれたよう、きみの傍にいたいのでね――暫くは、そうさせてほしい。
[と、言ったものだったか――**]
[ 座り込んで泣き叫ぶ私の名前を呼ぶ声が一つ。>>+30
ふわりと肩に温もりが降りれば涙に濡れた顔を上げた。 ]
…おず わるど、様…………
[ 私は霊体。故に傷跡はすっかり消えていた。
胸部に痛々しい傷はない。
目の前で起こる悲劇を隠すように
彼が優しく、私を包み込んだ。
"何故"と口に出すより先に彼に縋った。
そうすれば彼の胸が濡れてしまうとわかっていたのに。
止める事ができなかった。
彼の優しさに甘えたかった。 ]
"パァンッ!!"
[ 2度目の銃声が響いた。>>47
"じんろう"がその場に倒れる瞬間が>>51
スローモーションのようにゆっくりと鮮明に見える。 ]
ロー様……
[ 隣にいたオズワルド様の声と重なる。>>+41
そこに倒れたのは、確かに"ロー様"だった。>>52
全てが終わると、安心していいとオズワルド様は言う。
────そう、終わる。私は役立たずのままで。 ]
[ 背中に彼の温もりを感じて赤く腫れた瞳で
隣にいる彼の顔を見る。 ]
………覚えています。
[ あの時、私を食事に誘ってくれた。
奴隷の私に許されるのかと迷った挙句、
ちゃんとした答えを返していなかった。
でも、もう"奴隷の私"はいない。
顔を覗き込まれて問われれば、今度はちゃんと答えよう。>>+42 ]
…はい、もちろんです……!
[ 微笑んで肯定の言葉を。 ]
[ ちらりとカレル様を見る。
ロー様を見る。
クレメンス様を見る。
私が3人ににできる事は
────何も、無い。 ]
[ エスコートされるままに彼について行けば
そこは初めて訪れる場所───レストランで。>>7:+50
あれは好き?なんて問われても、
そこにあるのは私が初めて見るものばかり。
不思議そうに"それはなんでしょうか…?"と返す。
やがて、彼が私の名前を呼ぶ。
それはそれまでとは違う雰囲気を纏っていた。 ]
"────僕は、人狼なんだ"
[ 彼の口から告げられた事実。>>7:+51
私は彼の顔を見ているけど、こちらと目を合わせてはくれない。
語られるのはおぞましいことばかりなのに>>7:+52
どうしてだろう。私は冷静でいられる。
しっかりと、彼の言葉の一つ一つを聞いていられる。 ]
"────だって"
[ 彼が私の顔を覗き込む。
やっと、目が合った。
きっと私は穏やかな表情でいられたと思う。
硬い笑顔を浮かべる彼にはそっと微笑みを。>>7:+57
"話して下さって、ありがとうございます"
そんな意味を込めて。 ]
[ そうした沈黙の後、彼は不意に話題を変えた。>>+62
天国を信じるかという問い。
"えっ……?"と目を丸くして彼を見つめる。
天国なんて、考えたこともなかったから。
奴隷として生きる事が精一杯で
死んだ後のことなんて考えられなかった。
いま彼はどんな思いで私に語りかけているのだろう。
彼の本当の名前。
もう一緒にはいられないの? ]
―???―
[カサンドラと共に身を投げ、亜空間を漂った後。
気付けば周囲は燦然と輝く星々に覆われていた。
星だけでない。数々の塵や瓦礫も存在する。
綺麗なものではないと嫌悪するのが一般的な感情なのだろうが、
これらにも全て存在してきた歴史があるのだろう。
ふと、見覚えのあるものが目に止まる。
――小さい、欠けた貝殻。
子供の頃に見つけて、友人であり弟分のイェンスにプレゼントしたものだったか>>3:386。
子供時代は大きいと思っていたのだが、欠けてしまったのもあるだろうが、今見ると決して大きくは無い。
プレゼントしてからも結局欲しくなって、自分用にと似たような貝殻を探していたのだったな。
結局、イェンスに渡したほど大きいのは無かったが、
お兄ちゃんだから、と小さいので妥協したのだったか。]
[ まるでお別れの言葉を言っているような
ウォルター様にそう微笑んで。
許されるならその頬にそっと触れよう。
触れられても触れられなくてもじっと彼の瞳を見つめて ]
"また"お話したいです。
────ダメ、ですか…?
[ この後に待つ結末も何もかも
私にはわからないから。 ]*
[貝殻の欠片にと触れると、彼の声が聞こえてきたような気がした。]
「 …… 兄ちゃん! ソマリ兄ちゃん! 」
[俺の良く知る声>>4:+9。
今思えば貴重な子供として、俺達は周囲から大事に育てられていた。
俺自身も一人っ子で、歳の近いイェンスを弟のように可愛がっていた。
俺はガルーの凶暴化が発症する前に、いち早く星を脱出させられた。
しかし一旦星を出ると、独自の進化を遂げたトゥランタ古代種である智慧のガルーですら、正常を保つことが出来ず、時に脳の意識を奪われる結果となった。
今思えば、先に脱出させられて良かったのだろうと。
もし、俺の手でイェンスを殺すようなことがあれば――。
そういえばアデルはどうしているのだろう。
かつてアデルの遺体に振れた際、聞こえた聲>>3:202が蘇る。*]
[ 私の言葉は届いていただろうか。
役立たずの私は
それともその前に────?
彼に何かしてあげられたかな? ]*
[ありがとう、と口にした。別れのつもりで口にした
俯く頬に、柔らかな温もりが差す>>+78
どうして…?恐ろしくはないの?
瞳を上げれば、彼女の笑顔はこの頬に伝わる温もりに似て。
その清らかな瞳の中に吸い込まれそうで。]
”また”、――――?
[ちくり、無垢な祈りが胸に刺さる。]
また、――――。
――諦めようとしていたのに
[喉の奥で震えがする、ここまで押し付けて堪えてきたものが、堰を切って溢れかえりそうだ]
夢を見るほどに辛くなるのは分かっているのに
また……
そんな事言われると
[堪えきれずにはらり、右眼から涙が一筋]
縋りたくなってしまうじゃないか
ま た …――
堪えなきゃダメだ、けど…
[――問いかけに答える代わりに、彼女の腰を引いて固く抱きしめた。]
ヴィクトリア…!
[きっと肩の震えは彼女に気付かれてしまうけれど…
最後くらい甘えさせてくれたっていいじゃないか
]
――僕は君に感謝しなくちゃいけない。
僕がどんなに恐ろしい言葉を並べても、
君は怖がらないで受け止めてくれた。
僕がこんなおぞましいケダモノだと知ってもなお、
僕を慕ってくれた。微笑んでくれた。
僕は――君の笑顔に救われたんだ。
[――強くて優しい人、君は決して『役立たず』なんかじゃない]
[肩に手を置いて向かい合い、今度は真っ直ぐに彼女を瞳を見つめた]
――ヴィクトリア、君は自分の名前がどんな意味が知ってるかい?
VictoriaとはVictory…つまり《勝利》という言葉から来た名前だ。
《勝利》は《幸福》と《未来》を運んでくる。
強くてかっこよくて、素敵な名前だよ。
君の笑顔は素敵だ。君の笑顔は周りの人を《幸せ》にしてくれる。
――その力があると信じてる。
ひとときだけでも僕を幸せにしてくれたから
だから、これからも…――
[言おうとして、思わず言葉が詰まる。]
――今度こそ本当に、サヨナラだ
これからも、ずっと笑顔で居ておくれ。 約束だよ?
[そう言って小指を彼女の前に差し出しただろう*]
[ "また"という言葉を繰り返して
彼はその右眼から、キラリと光る雫をこぼす。>>+82
どうして泣いているのだろう。
首をかしげた直後に抱きしめられた。 ]
ひゃっ……?!
[ 肩が震えているのがわかる。
彼は今、きっと泣いているのだ。
ふと、カレル様に抱きしめられた時のことを思い出す。
あの時確かカレル様は────
右手をゆっくりと持ち上げて彼の頭に触れようとするけれど
そこまで手が上がらない。
だから、彼の背中を撫でた。
大丈夫、大丈夫だから、泣かないでとでも言うかのように。
彼の涙の訳に私は気づけない。 ]
[ かんしゃ……?すくわれた……?>>+83
────私に? ]
そんな……私は何も………
[ 何もしていない。
ただ、彼が話してくれた事実を知って
胸のつかえが取れた気がして
何より、"本当の貴方"を知れた事が嬉しかったから。
だから、微笑んだ。
それだけだった。
────でも、ウォルター様は
"救われた"と仰って下さるのですね。 ]
[ まっすぐに見つめられる瞳。>>+84
私の名前の意味を知っているかと問われれば
"いいえ"と首を横に振る。
すると彼は
数日前に知った名前。
もしかしたら数日前につけられた名前かも知れないそれの
前向きな意味を知ったなら、わぁ、と目を輝かせる。
私の笑顔に力があると彼が"信じる"のなら私も"信じ"よう。
そして差し出された小指には自分の小指を絡めて ]
やくそく、です…!
[ もう、彼に会えないのではないか。
ふと沸き起こった不安を消すように優しい顔で笑おう。 ]
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