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俺がシルバーメリー号に乗り始めたのはその後の話。広く宇宙を飛び回るシルバーメリー号なら何か情報が得られるかもしれないな…と思って。
生後間もない子が生き残れる筈もないのにな…
それから十年以上たった頃、カサンドラがシルバーメリー号にやってきて…
まだ娘が生きていたらこの位の年かなぁと思ったから、勝手に娘の笑顔と重ねて居たんだよなぁ
――回想・マーティンと――
[やはり、繕うことは成功しなかった。
大丈夫、と口では言ったものの。流石に今回ばかりは誤魔化せるはずないと分かっていて。
眉を下げる相手が見えた。>>5:+64
その困ったような顔の意味は、まだ女には完全に理解することはできなくて。]
……え…
どういう、こと、っす、か……って、あ…
[かけられたその言葉に疑問符を。
けれど、聞く前に、相手は行ってしまった。]
[「君を心から心配して思ってる人が居る」
その言葉は、やけに心に引っかかる。
どうしてそんなことを言うのだろう。
こんな誰にも助けられないまま、死んだのに。
ふと、思い浮かんだのは、死ぬ前にアレクシスと通話した時のこと。
あの時確かに、心配は、されていた。
それから―――もうひとつ、倒れていた時、マーティンに声をかけられたこと。
あのときも、そして今も。あれがどういう感情故かは量ることはできないけれど。
それほど、心配されて、いたのだろうか?
しかし果たして自身にそんな価値があるのかと思う。
自身の人生を肯定できない心は、人への関りを厭うてきた思考は。
まだ、大切なことに、気づけぬままに。*]
……なら、良かった。
[――涙はまだ、その瞳から、消えてはいなかったけど。
それでも、笑ってくれた彼女(>>+15)に、穏やかな喜びがじわり滲んだ]
生きていてほしかった――か。
だけどね……それは、私も同じだよ。
私だって、きみには、生きていて欲しかった。それは、お互い様だよ。
……それに、私だけ生きていても――な。
[――男にも、後悔はあった。あのとき、そのまま燃料を受け取りについていけば――、と。
あるいは翌日、あの日に、彼女がひとりで行動することもなく、運命は変わっていたかもしれない、と。
けれども、そんなIFを考えても仕方がないから――、]
どういたしまして――こちらこそ、ありがとう。
[彼女の言葉に、諸々の感情を込めて、そう応じて]
うん――……、きみの涙も綺麗だがね。
やはり、うん、まあ――笑顔が一番、魅力的だな。
[とは――さて、口にするとき、視線を合わせられただろうか*]
――ッ!!
[Nルームに悲鳴が響き、鮮血が床を染める>>89
半獣の姿を成したカサンドラに相対するのは、
今の今まで人の形を成していたはずの金色の獣。]
ソマリ…!それが君の本当の姿なのか…?
[二人の勝負は互角か、それとも。]
[死者達の安息と静寂は今、獣の咆哮に破られた。
どちらかが、――或いはどちらも倒れるまで、殺し合いは続くだろう。
カサンドラ。――死者に弔いの花束を捧げてくれた優しき人よ。
ソマリ。――誇り高き金色の智の狼。
また一つ、命が散ろうとしている――]
”二ンゲンとシステムにより、
貴方が現時点で、最も危険と判断されました。
………【ツェーザル】”
[船内のあちこちで、白い猫の声が響いた。
ツェーザル… メインサロンの前で出会った不審げな男だったか。
では――]
――あと無事なのは一体誰だ?
[記憶を頼りに現在の生存者を思い出す。
今ここで相対する二人を除けば、残るは
ロー・シェン、クレメンス、カレル、そして…ヴィクトリア。]
ヴィクトリア…
[彼女が危険生物の脅威にさらされては居ないか。最悪の可能性を一つ一つ潰していく。
恋天使の幽霊には先程遭ったので、彼女が恋天使の脅威にさらされている事はないだろう。
死神とやらは互いに憎み合ったりするとスノウが説明していたが、先刻祈りを捧げに来てくれた彼女からは、憎しみの欠片も感じなかった。きっと死神の毒牙にもかかっていないはずだ。]
大丈夫。彼女への危険生物の脅威は無さそう――
[違う。
居る。
”もう一人”、居る――!]
[最悪の可能性に恐怖し、カッと目を見開いて呟く言葉は]
ロー・シェン…ッ!
[実はローは未だ名簿の写真でしか顔を見た事が無いし、仲間として行動した時間も少ない。それでもその鋭さ、冷徹さは同族としてある程度信頼していたつもりだ。
だが―― 彼は『人狼』だ。優れたハンターだ。
体のいい餌が目の前に置かれていたら、逃さず喰らい尽くす事だろう。そして…
彼女は、――純粋で、誠実で、反面身を守る武器も武力も身につけていないだろう彼女は。
現在の生存者の中で、最も『餌』に相応しい存在だった。]
ヴィクトリア…!?
[眼前の視界がグニャリと曲がり、思わず膝をついた。
全身の毛が逆立ち、嫌な汗がどっと吹き出して来るのを感じる。]
彼女が――殺される!
そんなことさせるか…!
[居ても立っても居られなくなり、這いずり回るように駆け出して。
死闘の結末を見届けぬままに、Nルームを後にした。]
手を出す奴は誰であろうと許しはしない
ヴィクトリア…!無事で居てくれ…ッ!*
彼女は『僕』の獲物だ…!
ー 死後の世界/第2エリア、通路 ー
[ふと、男の目がゆっくり開いた。
確かに命が消える感覚と共に意識を失ったはずなのに、どうしてなのか。
気が付けば目の前には床に転がる自分の亡骸、視線をずらせば先程まで対峙していたクレメンスの姿。
こちらに気付かず”落し物”として託した指輪に内蔵されているデータを見ている事から、やはり男は死んだのだと再認識した。
そうでなければ、殺されたはずの自分がこうして動いているのに無反応でいられる訳ないだろうから。]
おいおい
こっちは死んでんのにどうやって金貯めろっての
巻き込んだのは悪かったけど無茶言うねぇ……
[クレメンスが見ていた指輪のデータを覗いて見ようと思ったが、まさかの請求に全部意識を持って行かれた。>>12
聞こえないだろうなと思っていたのについそう答えてしまった程には。
憎悪を食われてスッキリした分はまけてやる、と言われてホッとしてしまったのは悔しいけど。]
あんたと酒飲めなかったのは残念だけど
………まぁ、後悔はねぇかな
[クレメンスからかけられた言葉には笑顔で答えて、医務室へと向かう彼の背中を見送った。>>18
付いて行っても出来る事はないし、何かあっても簡単に殺されるような人物ではないと信じられるだけの事を目にしたし身を以て体験もしたから。]
……で、ご覧の通りだ
脳まで支配出来たら死ななかっただろうに
残念だったな、クソ野郎
[クレメンスが移動した後、自分の亡骸が流した血の上に転がっている小さな物体……死神の死骸のすぐ傍。
目を凝らして見なければただのゴミと大差ないように見える程小さな、バッタのような姿をした生物がその死骸をジーッと見ていた。
男の体に寄生していた死神の子体である。
本来ならこうして肉眼で子体を見れるなど有り得ないのだが、死後の世界らしきこの状況ならではの光景だろうか。
……男にとっては、全く有り難みもないのだが。
嫌味を言う男の言葉は聞こえているだろうし、意味だって一応理解出来るだろうに無反応な子体は放置
男はぶらぶら、エリア内を歩く事にした。
子体を放置しても問題はないはずだし、もう一緒にいるのは懲り懲りだ。**]
ー船内某所ー
誰も死なない道は無いものかねぇ
もう…誰が傷付くのも見たくない
[それぞれの抱く思いは知らねども
守るために殺す
守りたい、傷付けたくないと願えども消せない衝動
今生きてる者たち、皆が好きだ
“好き”の種類はもちろん様々だろうが
何も出来ない男は、無力さを感じながら
ふわふわと悲しそうに船内を巡る*]
――Nルーム前――
[一緒に逝けて嬉しかったと、零した本音。
それは穏やかな肯定で返されて。>>+23
良かったと言ってもらえて良かったと、そう思った。]
……うん…
…それ、でも…ねぇ…
[お互い様という言葉には、ひとつ、頷いて。
そうだよなあと、今更思った。
でもこの状況で生きていて欲しいと願うのは、儚い望みであることも、解っていたから。
けれど、生きていて欲しかったと願ってくれたことは嬉しかった。
人にそんなことを想われたことは、きっとなかったから。あったとしても、見ないフリをしていたから。
“両親”にモノでも捨てるように命を捨てられた自身が、
ただ病を喰わせるために生きていた自身が、
生きていてほしいと願われるのは、なんだか不思議な気分だった。
嬉しい気持ち、忘れていた気持ち、たくさん、もらってしまった。
けれど相手に生きていてほしかったというのは譲ってはいけない気がしたから。
それでも、生きていたほしかったと、意地のように思った。
ひとりで生き続けることは、良い人生でないとしても―――ここから先は、果てのない問答だろうけれど。
手から零してしまったものに後悔を抱え続ける女は、
IFをずっと、探し続けている。]
どう、いたしまして。
[“ありがとう”と彼が言うから。
女も、同じように、どういたしまして、と返す。
それにもっと、柔らかな表情を作れた。
けれど。]
……えっ。
[硬直、のち、かあーっと赤くなっていく顔。
涙を綺麗、なんて。もちろん言われたことがないし。
そもそも、人に見せたことなど、なかったし。
笑顔が魅力的、というのも。
人に見せる笑顔は繕ったものであったし。でも相手には自然と笑えていることに気づいたりして。
諸々恥ずかしくなった。
恥ずかしくなったから、思わず目を逸らしていた。]
……それは、その、
あ、ありがとう、ございます…っす…
[ごにょごにょと口ごもって、小さくなっていく声。
いつもの妙な言葉遣いで繕ったことわかってしまったかもしれない。
しかし服を掴んだ手はぎゅっと離れずに。]
[大切なもの、ぜんぶ失くしてしまって。
守ることなどできなくて。
もう遅いのかもしれないけれど。
せめて今だけは、少しの間だけでも
幸せだと、思って良いことに、してほしい。*]
[ふと、思い出したのは、先に言われた言葉。
「君を心から心配して思ってる人が居る」
それはきっとこういうことだったのかなと、思った。
もしかしたら他にも。他の人にも何か、与えられていたのかもしれない。
―――自惚れかも、しれないけれど。
その人たちにも何か残せていたなら。
少しぐらいは、良い人生だったのかもしれないと、思えた。**]
ーNルームー
[自分を含め、多くの物言わぬ者たちが眠る部屋の中
緋色の瞳を宿し>>5:273金色の毛皮を纏う獣>>81と、それに対峙する切れ長の瞳を持ち>>7頑なにナイフで応戦する女性>>142
恐怖より畏怖より先に現れた感情……
“美しい”
彼らは、目的のため目の前に対峙する大切な人を傷付ける覚悟を決めていた。そして自分が傷付く覚悟も出来ていたのだろう
その覚悟が恐ろしい姿を哀しい程に美しく輝かせていた
『誰も傷付く所は見たくない>>+31』
それは叶わない願いだ。
それはソマリも>>31カサンドラも>>87も承知の上なのだろう
あーあー
何だかよく分からないが、死んだ後に生きてる者を見せつけられるのは辛いねぇ。
俺にはもう…
誰も助けられやしないんだから。
どういう仕組みかは知らねぇが、酷なシステムだよほんと。
[確かに死んだのに生きてる。
理由の分からない状況に思わず溜息が零れる。
でも………大切な人を守れなかったのは、生きてた頃も同じ……か。
自嘲の笑みが頬に張り付いた
]
― Nルームからの通路 ―
[Nルームの扉をすり抜けて、一目散に駆ける。
――まずはメインサロンへ。居なければ第二エリアまで走って、走って、探し出す…彼女を。
途中アレクシスとアリーセの後ろを通り過ぎたり、ドロイドに運ばれるツェーザルの遺体をすり抜けたかもしれないが、そんな事には目もくれず、ひたすら走った。
メインサロンの扉をすり抜けて、ウォルターが見た景色は果たして――?*]
[
共に宇宙の一部になろうという話を聞き。
本当はソマリにもカサンドラにも死んで欲しくない。死ぬなんて良いもんじゃねえぞと言ってやりたい
人とは異なる存在だが、それが何だ
人間を拉致して生贄にする俺だって負けず劣らず化け物さ。
……でも。
『生き残ってしまった』者達の約束を果たそうとする泣きそうなくしゃっとした微笑みと>>145
星と人間は同じようなものだと考え>>101宇宙を構成するものの一部になろうと誘う少しだけ気障な笑顔>>175
そんな物を見てしまったら。]
止める事なんて出来ないよなぁ…
[また別の所ではローが人狼である事を自ら明かし>>167カレルが絶望を感じつつもその意図を探ろうとしている事は>>184まだ知らず]
[――戻ってきたのは、ごにょごにょと不明瞭な言葉(>>+34)ではあったが。
だけれど、彼女の手に込められた力は、言葉以上のことを語っていたように思う。
だから――だからこそ、あの件にはきちんと片を付けておく必要があると、そう思った]
――……、アリーセ。
これからする話は――おそらく、する必要もないことなのだとは、思う。
たとえ切っ掛けがどうであれ、これまで伝えた私の気持ちに嘘はないとも、先に断っておく。
[けれど、男は事実を重んじる科学者であったし、
過去の経験ゆえか、異性関係においてはあまりにもフェアを重んじていた]
私はね――少しだけ、不思議に思ったんだ。
私たちは、あのレストランが初対面のはずだ。
だのに、どうしてこうも、きみが私に好意を抱いてくれているのかと。
[――本当に、必要もないプロセス。
けれど、それでも、自分だけが気付いているのでは、フェアではないと]
客観的に、私は奇人と紙一重の研究者だ。
容姿や話術が特に優れているわけでもなし、
外見年齢だって、きみより幾らか上だ――なのにだよ。
[自虐的、ではない。単に事実を述べているだけという口調で]
私の側もね、同様で――、
若い頃に色々とあって、他人に興味を抱かないようにしていたんだが――、
その、まあ――……このとおり、きみと一緒に死ねたことを喜んでいるくらいだ。
[苦笑混じり、そう言ってから]
……きみは――、"自分の死体”を見たか? あるいは、私のそれは?
[――見ていないはずだ。アキレアの言葉を信じるならば、だが]
妙なかたちの痣がね――全く同じ場所にあったんだよ、私たちの。
それに加えて、あの……頭のなかに直接伝わる、あの言葉の繋がり。
[観測した事実を、そう前置いたうえで]
……私たちの出会いには、何らかの干渉があったのかもしれない。
私の専門ではないが……そうした推論が導かれることは、否定できないと思う。
[そう、言ってから]
私は――きみの、なんなのかと。
そう、きみが連れていたアキレアに問われた。
私は、答えられないと応じた。アリーセに聞いてくれと。
[小さく、息を吐いて――]
いま、私が話した推論を聞いた上で――……、
きみなら、アキレアの問いにどう答えるか、聞かせてくれないか。
[フェアを志すなら、ここで言葉は止めておくべきだっただろう]
――私は、たとえ最初の切っ掛けが、何であったとしても。
いまこの瞬間、きみのことを大切に思うこの気持ちは、
何かに影響されたものではないと――言いきれる、のだが。
[付け加えてしまったこと自体が、気持ちの現れであっただろうか*]
― メインサロン ―
[勢い良く扉をすり抜けた先で見たのは、カレルに振り下ろされたローシェンの爪先が、ヴィクトリアによって着地点を逸らされた所>>210だった]
ローシェン、ヴィクトリア…ッ!
[声が届かない事は分かっている。それでも、もしかしたらこの状況を帰ることが出来るのではと、呼びかけずには居られなかった。
ヴィクトリアがカレルを庇うように、ローシェンの前に立ちはだかる。
それは丁度「彼女を守って死ぬのが君の役目」というローシェンの言の通りに見えた。
そして刹那、振り上げられた獣の爪が彼女の胸元を抉らんと>>211]
ヤメロ殺すなダメだ!
やめろーーーーーッ!!!!
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