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― 現在 ―
………。
[襲い来る瘴気。>>+18
それから守るように兄はエレオノーレの肩を抱いて身を低くした。
瘴気特有の不快感に兄は顔を顰めるが、対照的に弟は涼しい顔をしていた。]
…あのさぁ。
忘れてない?瘴気は僕のオハコなんだけど。
まぁ、これは僕が作ったものじゃないから操れはしないんだけどさ。
[やれやれ、と息を吐くとエレオノーレは片手を眼前へと伸ばす。
すると瘴気は兄とエレオノーレを避けるように左右へわかれて流れていった。
完全に受け流す事は出来ていないが、先程に比べればそよ風のようなもの。]
これ以上はちょっと難しいけど、さっきよりはマシでしょ。
…あ。勘違いしないでよ、僕は約束を守ってるだけだから。
[思い出したようにそう付け加えて。]
あっちは…無事か。
ふぅん。さすがにしぶといね。
一人ぐらい消し飛ぶかと思ったけど。
[イェンスとゾフィヤの様子を確認して、呟く。
白虚星と藍骸星に至っては様子を見るまでもない。]
〜〜〜〜〜〜〜………。
だ、って、居なくなって、しまうのかもって…
[イェンスにも、カークにも怒鳴り散らかして。
大声を張り上げたら少し落ち着いたは良いが、
ちっとも涙が止まってくれない。
少女自身にも解らない感情の爆発。
二人も、皆も、こんな風に言われてもちゃんと言葉で
対してくれる。]
[だから]
ごめ、んなさい…。
みんなが、無事で、良かった……。
[イェンスの手をしっかりと握って、
その笑みに、少女もまた言葉で思いを告げるのだった。]
それにしても、こんな面白い事黙ってるなんてバルタザールも人が悪いよね。
…まぁ、何かおかしいとは思ってたけどさ。
[セルウィンが黒い巨人になった事に対して、藍骸星へ口を尖らせた。]
あ。
[巨人の腕が吹き飛ぶ様子に、思わず声をあげる。]
……あーあ、これはちょっと苦しいんじゃない?
新生魔王サマ。
―戦闘の様子を見つめる―
[瘴気の流れの一方で、地下四階での戦いは激化している。
フィオンも辿り着き、タチアナに託される鞄を見る。]
タチアナのやる事は…
絶対に悪い方には向かないって、私…知ってる。
どんな事になっても、それは思い出してみたら
良い事に繋がっていたんだって、知ってる。
[何も出来ないと思っていたら大間違いである。
タチアナが居るからこそ持つ空気が大切なのだから。]
[ヴェルナーが自らの体を犠牲にして爆発を起すのに域を呑んだ。機械の事はまったく分からない。けれどそれが彼にどういう影響を及ぼすのかは直感できて]
っ…、
[真っ直ぐ見据える。目を逸らさず、仲間たちの戦いを]
ま、それはそーだけどさ。
隠し事されてたのが癪に障るっていうか。
[笑う白虚星>>+72へ、面白くないと言う様な表情を向ける。]
ああ、意外と頑張ってるよね。
僕も君が腕一本もいだ時にガラクタになったかなーと思ったけど、此処まで動けるとはね。
元がタフなのか、フレデリカの改造がエグいのかはわかんないけど。
[どうなの?とフレデリカに首を傾げてみたり。]
[戦いの様子を、目を逸らさずに見る。
ただ…彼らが戦っているのは新たなる魔王ではあるが、
それ以前に]
………。
[ゲオルグは近くに居ただろうか。
彼は、この戦いをどのような気持ちで見つめているのだろう。
世界を取ったとは言えども、仮初ではあっても
親と子である事をそう簡単に断ち切れるのだろうか。
拙い少女の思考は巡る。]
…………、っ
………おつかれさま。にいちゃん。
[あの日、戦うために永らえた命。
体のほとんどを機械に変えて。
ただひたすら戦いに明け暮れた兄は、今その役目を終えて
――漸く、休む事が出来るのだ]
ちぎれたはずの腕が、
風に溶けた筈の身体がある、
あるように思えるけれど、これはまぼろしね。
わたしたち妖星に取り込まれて、
新しい魔王が、星さえも飲み込んで生まれようとして、
奇跡の元に消えていく……
これも夢かしら
―少し前―
[エレオノーレに視線を向け、聞こえた声に目を細める。>>+67]
俺も、聞いたのは自分が出る直前だ。
それに………この姿になることは、今初めて知った。
[あらかじめ知っていた所で、何も変わりはしなかったのだが。
律儀に本当のことを答える。]
――――………。
[真っ直ぐに立ち、食い入るように画面を見つめる。
やがて、視界の先で聖なる剣が魔王の本体を捕らえ…
全てが、終わるまで。>>101]
[少女は、戦いの間只管に願った。
タチアナの傍に在る夏の人形に、祈りを届けよと――
どうか、セルウィンの姿を人として留めて欲しいと。
人形を象徴する向日葵は、日回草とも伝えられる。
巡る時のひとつひとつを追いかけるその花は
生命の動きもまた追いかける。
それを、せめて人のものとして留めよと。]
[様々なものを割り切る事が出来ない少女の願いである。
世界を救いたい。
皆が無事で居るように。
せめて人として眠りに就かせてあげて欲しい――――
実に身勝手な願いだろうが、それでも止めはしないのだ。
奇跡を起こす神が居るのならば、そんな願いの欠片でも
持っていたとしても良いだろうと。]
[視界の中で崩れ落ちて行く巨大な姿を見つめ、
幼い願いは届かなかった事を知る。
願った無事も、ヴェルナーの受けた傷を見るに
これすらも叶えられなかったのかと、肩を落とした。]
……ヴェルナー、残っちゃうの…?
どうして?
[せめて、地上に戻り…普通の活動が出来るまでに
修復してもらえるようにはならないのかと首を傾げる。
…彼の身の構造やその仕組みを詳しく知らない少女の背後、
フレデリカはきっと浮かぬ顔をして居る事だろう。]
[フィオン達の相談の中、これでいいのか、と
言いたげな顔でイェンスを振り返る。]
……さみしく、ないの…かな。
[生きて行けるのかどうかより、先にそちらが
気に掛かって呟いた。]
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