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[>>+82苦笑が返ってくる。
救ってしまうと聞こえた言葉にはやっぱりぱちくりしてしまうのだけれど、その言葉がじんわり沁みてきた頃に、少しだけ、照れたように笑った。
>>+83言いつのるたびに赤くなるカークの顔、
こっちは意気込んで赤くなる顔だ。
わかったわかった、と言い負かしたのを知れば、
どうだとばかりに胸を張る]
そーだよ!僕は君を許してなんか…、………
[言い澱んで、最後にはへの字に口を曲げた。
聞こえた気がして、との言葉>>+76には聞こえないとでも言うようにふいと顔を逸らしたが、また頭を撫でられると向き直って手を払った。]
ッ、だから、やめろって!!
僕は兄弟ごっこなんてするつもりはないからな!
ああそうだ、思い出したから君の間違いをひとつ訂正してあげるよ。
君の父親は僕を作ってなんかいない。
14年前、とある地で泣き叫んでいた赤ん坊の僕を連れ帰っただけさ。
僕の母親となってしまった哀れな女と、君の父親に面識はなかった。
つまり、僕と君に血の繋がりなんてないんだよ。
これでわかっただろ、僕と君は赤の他人。
ましてや僕はニンゲンですらない。
もう兄弟の振りをする必要もないし、全部茶番だったんだよオニイチャン。
[わかった?と言うように、腰に手をあててため息をついた。]
っ!?
[途端に、燃えるような熱とともに右掌から光があふれ出す]
、これ、は、
[思わず自分の遺体が映し出された映像を見やると、掌に刻まれた聖痕は消えていて]
…・・・、
[急速に理解する。ふたつに分かれた聖痕が、一つに戻りたがっていることを。
フィオンに託されるために、聖痕は魂に刻まれてここまでついてきたのだ。]
フィーっ!!!
[フィオンに駆け寄り、その顔を覗き込む]
っ、…・・・・・・・・・
[何かを言いたいのに、言葉が上手く紡げない。
言葉を交わせるのは、これが最後かもしれないのに]
フィー………、
……頑張れよ。ずっと、傍に居るから。
だってさ、俺達…ニコイチ勇者、だもんな?
[右掌を彼の左胸に押し当てる。
宿っていた熱が、彼の胸に吸い込まれていく。その聖痕とともに]
[やがて、ゲオルグが告げた一言>>27で全てを察する。
彼はその身を犠牲にして何かを成そうとしている。
ネズミへ語るその内容から、おそらくは―――]
……生きて、欲しかった。
でも、ゲオルグさんは自分の事よりも世界を取ったんだね。
大丈夫、怒ったりしない。
[本当は、「父親」の手で「息子」を「叱って」欲しかった。
しかし勇者が不在では世界を救う事は不可能。
おそらく彼は、それを覆す力を持っているのだろう。]
― 少しあと ―
[金色の光を纏ったまま、見回す中、エレオノーレの上で視線を止める]
エル……ぎゅってしていい?
[歩み寄るなりそう言って、
答えを聞かぬうちに抱きしめようとする]
ね、エル。
ぼく、おとうとが、欲しかったなぁ。
[君は僕にとっても弟だよ、なんて。
カークに怒られそうだと思うから、すこし、笑って違う形で口にした]
[映像に眩い光が満ちると>>30同時、少女達の傍でもまた
神々しい輝きが灯り始めていた。
フィオンの魂に、生命の春が再び巡ってきたのだ。
それは本来の生命の理から見ればあり得ない巡り方だろうが]
……代わりに、春から冬へ転じる生命がある。
そうする事で理は保たれて行くんだね。
[穏やかに笑いながら、奇跡がもたらされる瞬間を
少女はじっと見つめていた。
ゲオルグの姿が跡形も無く消え、奇跡の法が終われば
じきにフィオンの魂はこの場から消えてしまうだろう。]
[ゲオルグが何をしたのか。
正しい知識はもっていないけれど。
呼吸を始める肉体にも、魂を戻さなければ、
せっかくの彼の行為が無駄になることだけはわかる]
―――…行ってらっしゃい。
二度と会えなくなるのは寂しいけれど、
私達の事……忘れないでね。
[フィオンが消えてしまう前にと告げた言葉は、ある意味では
少々圧力を掛けてしまう調子だろう。
皆一緒なのだと言いたかったのだが、上手く言えずこの有様。
それでも頑張って自分の気持ちを伝えようとした努力は
認めてやって欲しいと、頭の何処かで願うのである。]
カーク。
[駆け寄ってくる姿に瞬きする]
それ……
[まばゆく光る右手には、
彼の聖痕があるはずで。
押し当てられると、自分の胸にある痣は熱を吸収して淡く光を帯びた]
……、
[上手く言葉が出てこない。
慌てて彼の手を取ると、
その掌に剣の模様を描く。
自分の胸に刻まれた痣と同じ形。
それは光ってもいないし、温かくもないけれど。
何かしないといけないと思ったのだ。
この場だって、敵の腹の中のようなものだ。安全とはいいきれないし、せめて彼らを守るようにと、そんな思いを込めた]
[>>+100ゾフィヤの声。
地上では、驚かせる以外で聞くことがあまりなかったのだけど、綺麗な声だ。優しくて、真のある声]
忘れない。
絶対。
[笑ってみせる。
寂しいと頷いたら、決心が鈍ってしまいそうだったから。
みんな一緒だから大丈夫、と胸に手を当てて笑ってみせるのだ]
終わらせて、くるね。
[みんなを見る。
イェンス、その偽物、ゾフィヤ、エレオノーレ、それからカークと辿った視線を止めて、
頷く。笑顔を向ける幼なじみに。
二人で一人前、にこいち勇者の片割れに]
行ってきます。
口にするのは出立の言葉。
金色の光が薄れるのと一緒に、少年の姿も薄れていく**]
― 少し後のこと ―
…これは…、…。
[フィオンの身体が金色の光を放ち始める。
まるで現世と魂が互いを呼び合うように。]
そうか、これの事を言ってたんだな…。
[いつか小耳に挟んだ凶星同士の会話に出てきた、面白い能力という単語。
思い返して、合点が言ったというようにエレオノーレは口角を上げた。
そしてフィオンへ駆け寄る兄の姿>>+92を、じっと見守っていたが。]
…やれやれ。
[巧く言葉を紡げない様子>>>+93に、エレオノーレもフィオンへと近づいた。]
全く、何て顔してんの。
それじゃ行けるもんも行けないだろ。
[べしっと兄の背中を叩き、次いでフィオンを見上げると。]
……この馬鹿の事は僕が見てるから、心配しないで行ってくれば。
世界が救われようが滅びようが、僕にはもうどーだっていいんだけどさ。
こっちの事気にしすぎてフィオンにまた死なれでもしたら、どーせコイツうるさいんだから。
それだけはごめんなんだよね。
[それだけ言って、ふいと背を向けた。
今はこれが精一杯の、いってらっしゃい。**]
……は?
[怪訝そうな顔をしたのは、フィオンが旅立つ間際の事。
問いかけ>>+97の返答を返す前に抱きしめられ、瞬く。]
ちょっ、何…
[フィオンを引き剥がそうとする前に紡がれた言葉が、優しく耳に届く。
無意識に服を掴んでいた手の力は緩やかになり。]
―――…ばぁか。
[エレオノーレはくっと楽しげに喉を鳴らすと、返事の代わりにフィオンを僅かばかり、抱き返した。**]
[>>+88ふい、と顔を逸らす様子にくすくすと笑う。
語られる真実には少し真面目な面持ちで耳を傾け]
…そっか。親父は浮気してたわけじゃなかったのか…。
全部、誤解だったんだな…誤解解いてくれてサンキューな、エル。お前いい奴だなあ。
血の繋がりがなかったら兄弟じゃないなんてルールあったっけ?
ニンゲンかどうかとか、どーでもいいっつーか…。
それにさ、兄弟の振りっていうけど、俺が誤解してた分、そんなに出来てなかったよ?だからさ、誤解してた分兄弟しよう。
…そういえばさっきまで耳長かったよなー。
アレもちょっと新鮮だった。
[弟の耳をうにーっと伸ばしている]
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