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そもそもこの状況で望んで死ぬなんてさ。
人であれ、人狼であれ……利敵行為だよね。
人ならば、人狼は今日も無事だし、また夜に誰かを襲うかもしれない。100年前と同じように滅ぶかも、だ。
人狼ならば……いや、ないか。仲間のディーターの大切な妹を殺すだなんて、出来ないだろな。
[ディーターの、パメラへの愛が偽装ならば殺せただろうけども。]
ま、正直死人の僕には、この村が助かろうが滅ぼうがもう関係ないけど。
[生きてる間は殺されたくはなかったけども、死んでしまえばそれも所詮は過去でしかない。
あの貫かれた痛みですら。
そして、普通に生きていれば見れなかったであろう人狼という存在を観察できている。
知的好奇心が満たされて、ある意味幸せである。]
[さて、邪魔するほど無粋ではない。
青年は出ていくシモンについていく。]
……ん?
[処刑の間も変わらなかったシモンの表情に、よろこびが*浮かんだ気がした*。]
気のせいかな……それとも……?
二人とも、もう十分ですよ
[死体を掘り起こすヤコブとディーター。
その体がこれ以上冷えてしまうのは申し訳なく感じた。]
もしかしたら、私は死ねない体なのかなあ
なんて思っていたんです
母は魔女でしたし、父は、異教に傾倒した悪魔でしたからね
[生きていた頃の両親を思い出して、懐かしむように、唇が弧を描く。]
少し安心したんです
フリーデルさんの結果は真実だった
私は悪魔の子ではなく、なんの力もないただの人間だ
[しゃがみこんで作業をしばらく見守った。
手伝おうかと伸ばした手は雪をすり抜けて、
むなしく空を掻くだけだった。**]
[しばらく後、それぞれが一番端のニコラスの部屋から出てきた。
弔いが済んだのだろう。それぞれが散っていく。]
……あれ?
[シスターの部屋は、洗面のすぐ隣だったはずなのに通り過ぎて、青年が使っていた部屋へと。
拭われる口元、施される死化粧。
血の気のない肌だということを除けば、ただ寝ている顔にも見えた。]
今更しなくてもよかったのに……
血の臭いだってするし、遺体なんて慣れてたとしても気持ちいいものでもないだろに。
それに……血液感染の可能性だってある。
ましてやシスターは手首に傷があるのに……。
死んだ他人の事よりも、生きてる自分を大切にするべきだよ?
[それは気遣いなどではなく、ただの薬師としての振る舞いの延長線。]
[紅が溢れる。
痛いだろうによくやるな、と顔を顰めておれば、呟かれる言葉。
しばらくして、紅は赤黒く、黒く変ってく。]
へぇ……彼が、か。
なら、本当に小鹿とも話しが出来ても不思議はないか。
小鹿は狼を怖がりそうだけど……
っておい!
[ぐら、とシスターの身体が傾いで、倒れて。
反射的に手を伸ばしたけど、それはすり抜けるのみで。]
あー、ぁ。
そりゃこんなの続けてたら、ね。
[生きていれば、止血をすぐさま施せたのに。
今はそんな事すら出来やしない。
せめて早く血が止まればいい、と思いながら青年は*部屋を出ていった*。]
お客さん………アルビンに、それにニコラスも…………こっちに来てるのかい…………?
地獄の蓋が開くってのは、こういうことを言うのかねえ…………。
オットーが二人………二匹………?目の人狼かい…………。
だけど、これできっとシモンが動くだろう…………始まるのかい、疑心暗鬼が、さ…………。
れ、レジーナ、さ……
[その姿を見た途端、すべての糸が切れたように、膝を折りたくなった。]
すみません、レジーナさん
私は、あなたの大切な人を傷つけてしまった
[直接手をかけてなくても、アルビンが、自身の意思で、
彼の(彼女の)名前を紙に記したのは事実。
それだけで、
……狼の名を二人とも、ご存知だったんですね
[二匹目の人狼……>>+17
それを聞いて、アルビンの表情が色をなくす。
最初は、その後に名前の出たシモンが、と思ったが。
確かめるべく食堂へ向かう。もう人がそちらに集まり出している頃だろうから。*]
お金がすべてではありません
そう強く思ったのは、今回が二度目です
[誰の胸中とも知れず、商人はつぶやいて、笑った。
ひとり密かに。うそぶくように。**]
[みんなの中、食堂の一つの席にちょんと座って
ぼうっとみんなを見つめていた
ニコラスとはお話出来たかしら
他の死んだみんなも集まるかしら]
ああ、うん。
あたい、死んでてよかったかも。
頭が追いつかない。
[椅子に座りながらテーブルに頭を乗せる
分かっててもこれだ
うん、生きてたら死んでた、いろんな意味で]
…でも少なくとも今日はシモンは死なないね
[ 食堂でふよふよ見守っていた
フリーデルかシモンか。
二人の占い師のどちらを信じるかという話になっているのだろうか。
フリーデルの
看病してくれた優しい手を
信じようとしてくれた事実を
疑う事は出来なくて
ただ見守っていた ]*
そういや、殺し方が違う、って話が出てたっけ?
ならゲルトとアルビンさんはオットーが、なのかな?
もしくは、二人で?
[独り言を呟きながらのど元を見ようと目を凝らす。
やはりあまり気持ちいいものではないが、最初にゲルトの遺体を見たときのように吐き気はしない。
感覚が麻痺したからか、それとも死んだからか。]
喉は多分致命傷で……ついでに食べられてたりするのかな?
そんで、左腕がないのかはなんでかな?
うん、見ておけばよかったかな。
結局まだ人狼をちゃんと見れてないし。
[鋭い爪もつ赤毛の腕、それだけ。]
[“ご愁傷様”の応えには、]
お互い様ですね
[疲れたような笑みを浮かべ、うっすら消えかけた左手で、首元をさする。ピリピリと痛むような感覚は、拭っても取れることはなかった。]
ヨアヒムさんも、その……ご覧になったんですよね?
[白い獣を、と付け加えて、遠慮がちに問いかける。
問いかけてから気づく。
(あれ、そういえばヨアヒムさんの傷は胸元にあったんだっけ)
食堂までの短い道中、おぼろげな記憶をたどる。**]
一気飲み、してくれてもいいのに
[食堂の隅っこの隅っこで、壁に埋まりそうになりながらつぶやく。]
―― どちらが勝つでしょうか
賭け事もお酒も、実は好きなんです
温泉でね、月を見ながら飲んだら楽しそうなのになあ
て、思ってたりもしましたよ
まあ、私は臆病なので片足しか浸かれませんでしたが
[ひっそりと会話に横やりを入れてみる。
想像して思わず吹き出して、]
[ぼうっとまた見つめる
ここがあたいの在るべき世界で
とっくの昔にいたはずの世界で]
………。
[観客になった、と言うべきかなんなのか
感情もふっと消えることが多くなった気がする
いや、もう少し反応しようよあたい
ほら、色々なってるのに、ほら]
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