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[『虚無』の中へと飛び込んだユーリエの姿は視認出来ない。
今はただ、彼女が成し遂げることを信じ待つのみ]
[罅割れた氷から『虚無』の姿が見えた。
最初は飛び込んだユーリエを取り込もうとしているのか、激しく蠢いていたのだが]
───── !
[その動きが徐々に緩慢になっていく。
ユーリエが絆石の輝きを解き放つのに呼応して、メレディスの胸元でも絆石が淡く光を点した]
[やがて、『虚無』の身体が崩れ始め、崩落した部分が色を無くし掻き消えて行く。
その崩落から覗いた氷もまた剥がれ落ちていき]
──── ユーリエ!
[ユーリエの姿を見止めるや、メレディスは重い身体を叱咤し立ち上がり、彼女の下へと駆けた*]
[メレディスの札が六芒星を描き>>+100]
[力を受けたユーリエが、弾丸の如く飛翔する>>+106]
[暗黒の奥深くへ潜り込まれて、『虚無』は苦悶するように罅割れの隙間から触手を伸ばそうとする。
それは内側のユーリエを取り込もうとする動きにも見えるか]
させないよっ!
[先のような強力な電撃は放てずとも、苦無を投げて触手を弾き、牽制する程度は出来る。
ミリアムもまた、自身に出来る形で助力をしてくれるだろう]
邪魔させはしない!!
[月闇の力は、ざわめき、ままならぬ感情を鎮める力。
それは感情の澱みを孕む『虚無』を抑えるのに、一役買うことは出来たか]
[ユーリエが『虚無』の内側で見たもの、為したことを、知る術はない。
けれどそれは、ただ憎み、打ちのめすための力ではなかったのだろう――そう思う。
何故なら激しく暴れていた触手は、最期の瞬間、まるで内側のものを抱き留めるかのように折れ曲がり、そして力を失ったのだから。
それは或いは、感謝の意を示した、ようにも見えるだろうか]
[いずれにしろ『虚無』の身は崩れ、やがてユーリエの姿も見えるようになる>>+110]
やったね、ユーリエ。
よく、あの中に飛び込んだよ。
[それは体の頑丈さに頼る自分とは、また異なる勇気だっただろう。
彼女のことはメレディスに任せ、自身は安堵したようにその場へ座り込む*]
[『虚無』が光に溶けるように崩れていく、それに合わせて自分の氷も剥がれ落ちるのは浄化で力を使い尽したから。
自分を飲み込んでいた昏く重い煌きが色を失い、徐々に息苦しさも消えていけば>>+113>>+115外からの声も聞こえてきた。
その声に応じようと、身体を動かしかけた所で視界がくらり、歪んで。
気が付けば、自分の身体は地に伏していた]
…、あぁ………やっぱ、まだまだ、だな…
[理由は自分でもわかっている。
単純なガス欠と、自分の氷に中てられた結果だ]
[ガス欠の方は、>>*7コスモが歌うに併せ届けられた癒しの風で幾分楽にはなったけれど。
如何な氷人族とはいえ、全身を氷で覆って平気では居られない。
元々色素の薄い肌は、更に血の気が引いて白く、青く変わっていて。
駆けてくるメレディスがどんどん近づくのを見ながら、心配させちゃうかな、と思ったけれど]
…メレディス、寒い。
[疲れたより何より、滅多に味わうことの無い感覚を声に落とした**]
[駆けるうちに一際大きく歌が響き、癒しの力を運ぶ風が通り抜けていく>>*7。
それにより重かった身体はいくらか持ち直し、『虚無』の残滓が運ばれて行く中を駆け抜けた]
大丈夫か!?
[駆け寄った先のユーリエの肌がいつもより青い。
そこに異変を感じ取ったのも束の間、ユーリエからの訴え>>+117を聞いて、思わずきょとんとした]
は………?
─── はは、そこまでだったのか。
[疲労よりも何よりも訴えられた、これまで聞くことのなかった言葉を耳にしてつい笑ってしまう。
そこまでして成し遂げてくれたことに感謝を抱き、そっとユーリエに手を伸ばした]
……お疲れ様。
[倒れ伏すユーリエの傍に座り込み、彼女の身体を抱え上げて膝の上に座らせ。
自分の体温で温めんと抱き締めた。
こつ、と額も合わせておく]
本当に冷えてるなぁ。
[苦笑めいた声が零れ落ちる*]
[>>+118駆けつけてくれたメレディスに、かろうじて頭を動かして顔を向ける。
大丈夫かと問う声には小さくうなずきを返した後零した本音は、メレディスの意表をついたようで]
…だって、さすがに全身は覆ったこと、なかったし。
[腕とか脚とか、一部を氷で覆うことはあっても全身は流石に初めてだったから、と。
きょとんとした後>>+119笑うその顔を見れば少しだけ膨れた後、徐々につられて笑みが零れた]
[それから伸ばされた手、>>+120向けられた言葉に瞬き一つして。
抱え上げられれば多少の恥ずかしさは感じたものの、温もりが心地良くて目を閉じた後]
メレディスこそ、あれだけの術を使ったんだから疲れただろ。
お疲れさま。
[額を合わせたまま、こちらからも労いの言葉を向けた*]
[少し膨れての反論>>+121には、「そっか」と相槌を打って。
瞳を閉じるユーリエ>>+122の腕の覆い切れない部分を手で軽く擦ってやる]
あぁ、もうくたくただよ。
ゆっくり休みたいね。
[労いの言葉に、「ん」と短く返事をした]
そうだ、このまま運んであげようか?
[体温が戻ったとしても、自分よりも疲労は濃いだろうからと。
にっこりと笑んでユーリエに問いかける*]
[相棒の危機に気付いたのは、>>+77
魔法を、今できうる限りの『虚無』を抑える術を打ち切った直後のこと。
心の龍を相手にした時のように水で受け止めるのは間に合わない。
とっさに走りだす。だがユーリエ>>+83の声を受け、
足場を使って巧みに移動するメレディスの方が対処は早かった。>>+87
あわや壁に激突するところだったキアラの身体は、
メレディスが投げたカードの力で減速していった。>>+88
ミリアムが辿り着いた頃にはどうにか床に足をつけていたものの、
見るからに動きはおぼつかない>>+97]
ありがとう……!
[あとは自分の役目である。
お礼の言葉をメレディスに告げればキアラへ向き直り手早く治癒の魔法をかける]
[その間にもメレディスは『虚無』を打つために再度動きだす。
一方当の『虚無』は、先程よりもさらに氷漬けになっているのが見えた。>>+84]
よく凍ってる……すごいわねえ。
[おかげで立て直す時間も作戦を立てる時間もとれたというもの。
ユーリエがメレディスに伝えた作戦は一言で言えば無謀、と言い表せるものだったが。>>+86
『虚無』の触手に巻きつかれたばかりでなおそう提案するのだ。
意志は固いだろう。それはメレディスもよく分かっているようだった。>>+92]
多少はらはらさせちゃうのは、……戦いだもの、しょうがないとして。
ちゃんとみんなで戻ってこないとダメだからねー?
そうなれるようちゃんと手助けはするけれど。
[と、決意と作戦を固めたメレディスとユーリエに告げ。
それからちらりとキアラを見やる。
きっと、二人をいたずらに心配させないように、
ああいう言い方>>+98をしたのだろうと思いつつ。一息]
じゃあ、もうひと仕事といこうか。私達も。
[準備は整った。
全身を氷で覆いつくしたユーリエが、>>+105
天聖の光をまとったタロットカードの陣によって高速で飛ばされ、>>+101>>+102
『虚無』のただ中へと飛び込んでいく。>>+106
身を覆っていた氷を打ち割って。
よくよく見れば氷はあちこちひび割れ、その隙間から触手がまたうごめきだしている。
激しい動きを見せるそれを、キアラが投げ放つ苦無が弾いて、>>+114
ミリアムが放つ規模の狭まった波がわずかでも動きを抑え込んで。
やがて、]
『虚無』が……崩れてくよ!
[崩れていくとともに暗黒色はかき消え、やがて、
中に飛び込んだユーリエの姿も見えるようになってきた。>>+110
最初は氷に覆われたままだったが、それも剥がれ落ち]
終わった……かしらね。
よーく頑張ったよ。
[一息。メレディスがユーリエに駆け寄るのを見れば、>>+113
後は任せておけば大丈夫だろうかと小さく笑う。
先程までは膝をつき『虚無』の只中にいたユーリエを見守っていたメレディスだったが、
響く歌声に導かれるようにして巡る風が、>>*7
いくらか動きを軽くしてくれたようだ。>>+118
風はミリアム達の周囲をも巡る。
吹き流される虚無の残滓から、へたり込む傍の相棒へと視線を移し、>>+115]
[抱き抱えられた背中から、腕を擦る掌から。
伝わる熱が、ゆっくりと身体に沁み込んでくるのが解る。
>>+123ゆっくり休みたいという言葉には、そうだよな、と笑った後。
ひそり返された言葉に、分け与えられた体温以外の赤みが少し頬に差したのだが]
な…
[>>+124良い笑顔で問われたそれに、少し所ではなく赤みが増した]
……
[確かに疲労は濃い。
まだ体温も戻り切っていないし、そもそも身の内から凍えるのは滅多にない事で勝手も解らない。
確かに運んでもらった方が助かる、助かるんだけど]
…楽しんでるだろ、メレディス。
[その表情を見れば伝わると、じと目を返した後]
…嬉しいけどさ。
メレディス、冷えてきてないか?
[ただでさえこちらは体温が低いのに、こうも冷えた身体をくっつけたままで大丈夫か、と問うた後]
…大丈夫なら、お願いする。
[すり、とその胸元に頭を寄せて目を閉じるのと、>>132「るぅぅぅぅ」という鳴き声が上がるのはどちらが早かったか*]
……ミリアム。
[『虚無』の一撃を受けた自分に、ミリアムはすぐに駆け寄り治癒を施してくれた>>+125。
万全とはいかずとも、立ち上がり援護に回る程度には回復出来ただろう。
それからはミリアムと並び立ち、共に『虚無』の動きを抑える>>+128]
[そして『虚無』が崩れ落ちる瞬間を、共に目にするのだった]
アハハ……ちょっとだけ、悔しいよ。
倒すべきものの影が見えたのに、届かなかったから。
[共に戦った結果として、『虚無』を倒す役目は果たせたとはいえ。
自分を殴りつけた"何か"を自分は受け止め切れただろうかと、少しだけ後悔を滲ませた]
[しかしその思いも、癒しの風>>*7が巡れば霧散していくだろう]
ううん……でも、今はいいか。
――そちらこそ、お疲れ様。
ありがとう、相棒。
[傍らのミリアム>>+130へ微笑む]
[やがて竜の鳴き声>>132が響き、巡る風が神子の声を運んだ>>133]
アンタも……って、言うのは直接会ってからだね。
それと、コスモだっけ……アンタも、ありがとう。
たくさん、元気付けてもらったからさ。
[視線を声の響く辺りへ、それから薄碧の竜へ向け。
そしてもう一度、相棒へ向けて]
戻ろう、ミリアム。
[そう言って、右手を差し出す。
待つ人の所へ赴くために*]
バレた?
[じと目>>+132と共に向けられた言葉に悪びれなく返す。
体温の上昇ではなく顔に赤みが差すのが楽しいのは事実。
けれど、ユーリエがそうして反応出来ることに安堵を覚えているのもまた事実だった。
体温さえ戻れば大丈夫だと、そう思うことが出来る]
んー、確かに冷えては来てるけど…。
まだ大丈夫かな。
[問う声>>+133に自分の身体を確かめて、戻る分には問題無いと判断する。
動けばまた熱も戻るだろうと考えてのこと]
じゃあエスコートさせてもらうとしましょうかね。
[胸元に頭を寄せてくるのを、可愛いなぁ、と思いながら、運ぶために一度体勢を変える。
所謂姫抱きでユーリエを抱え、立ち上がらんとする辺りで澄んだ鳴き声>>132が響いてきた]
ぅわ、 …コスモ?
[討伐の間、歌い続けてくれていた竜の一鳴きに驚いて、視線をそちらへと向ける。
鳴き声に呼応するように現れた、光孕む風が周囲を舞うと、そこから神子の声>>133が響いてきた。
その声はとても穏やかで、最初で最難関の大仕事を終えたのだと、改めて実感する]
─── 帰る、って約束したからね。
約束は守らなきゃ。
[行こうか、とユーリエに告げた後、キアラやミリアムにも声をかけ、光の集う門へと触れた*]
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