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[ふらふらと館内を移動して、いつの間にか庭園に来ていた。
思えば、庭園で有名なこの館に来たのに、じっくりと花々を見るのはこれが初めてだ]
よく見ると綺麗だ、やっぱり。
[庭園を回りながら、一つ一つ眺める。
見たことの無いような色のものには立ち止まりながら、美しさに感嘆した]**
[星の瞬きは、やがて白く染まる空に飲まれる。
その様を見上げていた屋根の上から立ち上がったのは、
館の中で動きが見えた頃合い。
もしかすれば、見降ろした庭園にローレルの姿が見えたかもしれないが、今は声はかけず、ジェフロイの魂は疑い合う生者のある場所へ]
そうか、コンスタンツェは人狼だったのか。
[その場に他の魂の姿は在っただろうか。
ディルドレからもたらされた情報に、ほぅっと溜息を吐いた。
唇が音無く、よかった、と形作る。
彼女の力を信じるならば、己の死は、きっと無駄ではなかった……そう思えた]
まさかこの少人数に2匹も人狼が混じってるとは、
思わなかったけどなぁ。
[昨日の時点では、コンスタンツェが人狼という情報はなく。
その状況で人狼と疑った先はオットーだった。
そして、コンスタンツェが死んで尚、狼の鳴き声が上がったということは……。ほぼ、人狼だろうという確信を持って疑い合う3人の中、オットーを見つめた]
おいっ、ばぁさん!?
[と、頽れるディルドレの姿を見、思わず声が上がる。
どうやら事切れた様子に、また溜息が出る]
老い先長くはねぇだろっていっちまったが、
こんなに早いとは流石に思ってなかったなぁ。
[殺しても死にそうになさそげな、矍鑠とした老婆だっただけに、その死はやけにあっさりとしすぎていて呆気にとられてしまった。
けれど、人の死というのは、案外そのようなものかもしれない。
狩人として人狼騒動にわざわざ巻き込まれに渡り歩いていたジェフロイだからこそ、そう思ってしまうのだろうか]
[そして、ジェフロイの視線は、残る2人の生者に注がれる。
どうやら色々2人の間にはあるようだったのは、生前のやり取りで欠片知っている。
どの様に運命は振れるのか……。
狩人としては人狼の死を望みつつも見やるその運命の先は、当人達にとってみれば大事であろうも、ジェフロイにとっては最早対岸の火事でしかない。唯静かに見守るのみだ**]
[>>+10 お人好しフランツの、死んでも治らぬお人好し根性ただよわせる表情を見つめながら、わたしは肩をすくめました。]
人狼にとって人間はごはんだわ。
[それでも「歯痒い」>>+11なんて言い出すフランツに、わたしは首を傾げました。
名を呼ばれれば、今度は逆方向に首を傾げます。]
そういう言葉のひっこめかたって、「何でもある」ってことじゃないの?
聞いて良いのよ、なんでも答えてあげるから。
そうよね、こんな結末はわたしもいやだった。
だから、わたし、お家に帰してって言ったんだわ。
[この言葉もやっぱり、未来を変えたかったなんて言うフランツ>>+12 へのささやかな意地悪です。]
「わたし」は人間を喰う気がなくても、彼は違ったんだもの。
そりゃあ、もうやる気満々だったわ。
美味しそうに食べてたわよ、ローゼンハイムさんを。
[わたしはあえて、人間にとって残酷な言葉を口に出しました。
そろそろ、フランツは人間であり、「わたし」は人狼であることと
死んだとて相容れぬ存在であるということを示したかったからです。
ジェフロイさんやローレル姉さんも死に、ここにあるのは人間の魂ばかりです。
人間は人間とともにあった方が、やっぱり良いものではないかと思うからです。
そして、わたしは確かに「コンスタンツェ」ですが、わたしは「わたし」なのですから。]
[わたしはディルドレさんに魂を盗み見られたとき、「わたし」を見せました。
わたしは人間として死にました。肉体も確かに人間でした。
しかし魂は、どうしようもなく人狼です。
肉体の縁が切れたのだから、これ以上わたしが人間を名乗るのも、厚かましいこと。
ローレル姉さんだって、コンスタンツェの姉ではありますが、わたしの姉ではありません。]
[だから、ローレルのところに行かなくて良いのか>>+13 と言われれば、苦笑してこう返しました。]
いやよ。
わたしの忠告を聞かず、仇討ちなんて似合わないことをしちゃって。
ばかなんだから。もう。
それに、「わたし」なんかより、姉さんのそばにいるべき魂がこっちに来ちゃったじゃない。
お邪魔虫になるのは、いや。
もう少し、ここでじっとしているわ。
あの子がどんな選択をするのか、見ていたい気もするしね……。
[わたしはフランツから目をそらし、じっと、生きている彼らへと視線を注ぎました。**]
…うん。
[人狼が人間を狩るのは、人間が猪等を狩るのと同じ。
糧を得るため。
生きるため。
理解は出来ても、それでも、と考えてしまう。
コンスタンツェの言葉>>+21に理解を示す一言を零した後、問いを止めるのに返る声>>+22を聞けば]
ん……何か、聞かなくても、何となく分かったから。
[首を緩く横に振って、苦笑気味に笑った。
聞きたかったのは、ディルドレが言っていたことを受けてのもの>>3:+20>>3:+21だ。
その答えは、確証ではないにしても、今までコンスタンツェと話したことで薄っすら見えてきている]
[その漠然としていたものも、続くコンスタンツェの言葉>>+23で確信に至った。
それでも、彼女は人を喰らってはいないらしい]
コンスタンツェには見えていたんだね。
…気付いてあげられなくて、ごめん。
[紡ぐのは謝罪。
謝るのは筋違いなのかもしれない。
けれど、口にせずには居られなかった]
一度喰らってしまったから、止められなくなっちゃったのかな…。
[長らく耐えて来ていたのなら、それも仕方が無いのかもしれない。
隔離が無くても、歯止めが利かなくなり他にも犠牲者が出てしまったとしたら、結局は人狼探しが始まったことだろう]
変えたくとも変えられない未来、か…。
[人と人狼が相容れぬ以上、帰着するものは同じであるように感じた]
[ローレルの下へ、と問うたのに返ったのは苦笑>>+26]
……そっか。
[コンスタンツェは会話の間も周囲を把握していたらしい。
彼女がそう言うならそれ以上は何も言わず、フランツもまた繰り広げられる生者の行く末を見るべく視線を移した*]
ふぅん……――。
[オットーとアルビンと、二人のやりとりを見ていたジェフロイは、小首を傾げる。所詮想いとは、その人で無ければ正しくは判らないものなのだろう。
アルビンの言い分は、判らなくもない。
オットーの言いようは、相変わらず、嫌いという言の葉は、好きの裏返しに聞こえてしまう。
他の人にはどう感じるのだろうか……そう思った時、ふっと思いだすのは、コンスタンツェとフランツの魂のこと。
あの2人の魂も近くにあるのだろうか?と意識すると、初めて近くにあったとしたなら認識することが叶う。きっと魂というのは、そういうものなのだろう。もし、向こうもこちらに気が付くことあるならば、よっと、ジェフロイは片手をあげて見せる**]
[魂というものは現世の理を受けないもの、らしい。
そこに在ると思えばそこに在り、見ないと思えば見ずに済む。
他の魂を認識する場合も同様らしい]
ジェフロイさん。
[あちらからも意識を向けられた>>+32からか、直ぐにその姿を見つけることが出来た。
片手を上げる様子にフランツは目礼する]
……どう思いますか、今回のこと。
[フランツはやりきれない想いでいっぱいだ。
他の人はどうなのだろうと問いを向ける*]
[フランツとコンスタンツェが認識できたところで、この館の主のことも思いだす。あの人の良い主のことだから、もしかしたら魂になってさえ、庭園で花をいつくしんだりしているのかもしれないと、想像する。さて、実際はどうだったのだろうか]
ん?どう、って……――。
[フランツから酷く曖昧な質問を向けられて、答える間を作るべく後ろ頭を掻いた。その時、聞こえたのはオットーが、人狼に噛まれて人狼と化したという話]
俺は、コンスタンツェが真実人狼であったなら、
この先、人間に人狼が関与して起こる悲劇を
僅かでも減らせたなら良かったと思っている。
[コンスタンツェが、どのような人狼であったかは、ジェフロイ視点では見えない。だから、オットーが人狼に噛まれて人狼になったことを苦しんでいたとすれば、未来に同じような苦しみを得るかもしれない者が出る可能性を減らせたことを、もっと端的にいうならば、喰らわれる者や、このような人狼狩りで失われる人の命を僅かでも減らせたとことを良しとすると]
[それは、過去両親を人狼による騒動で亡くし、狩人という道を選んだジェフロイだからこその感想かもしれない。だから]
で、お前はどうなんだ?
[フランツの思うところは違うのだろう。
おそらく、その想いを聞いて欲しいからこそ、自分に問いかけを向けたのではないか?と思い、問いを返した*]
[問いに返るジェフロイの言葉>>+35。
彼はこうなったことを後悔してはいないらしい。
その言葉だけでは彼の体験等を測ることは出来ないが、一種の達成感のようなものが感じられるように思う。
問い返されれば>>+36、少しだけ惑う様子を見せ]
…俺は───
どうして、相容れない、か。
そりゃ、人狼が人の形をして、人の思考をして、
それで尚且つ人を喰らうから、じゃねぇのかな。
[落胆の色滲むフランツの言葉。
彼がその言葉の裏に滲ませた真意は、多分ジェフロイは拾いきれない]
つーか、まぁ、相容れないのは
人間と人狼だけの話でもねぇだろ。
人間同士でも相容れないものは相容れんさ。
[故に、あっさりそんな風に返した*]
[わたしは視線をオットーらにやったまま、ジェフロイさんとフランツの会話をぼんやり聞いておりました。
ジェフロイさんの言葉>>+35にも、とくに表情を変えることはありません。
だって、聞かれもしなければ、別に答える必要はないわ。わたしの目的なんて。
勝手に言わせておきます。そうでしょう。]
[あっさりと言われたこと>>+39にフランツは苦く笑う]
はは……それもそう、ですね。
…………
人同士なら、まだ、頑張れる気がしたんです。
努力次第で並び立てるんじゃないか、って。
…でも、決定的な違いは、近付きたくても離れていくだけみたいで。
───……悔しいんです。
[表情はそのままに、抱いている想いをぽつりぽつりと吐露した]
人を喰らう人狼に恐怖を抱き、排そうとしてしまう人間の心情は勿論理解出来ます。
誰だって死ぬのは嫌ですからね。
…それでも俺は、彼らに近付きたかった。
仲良くなりたかったんです。
[幼い頃からの願いは今でも変わらない。
喩え、彼らが人とは相容れぬ者であったとしても。
そう本心を露にした時、込み上げる悔しさが頬に雫を零れさせた**]
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