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[空間の裂け目に足をとられた相手へ魔剣を大上段に振りかざして斬り掛かれば、笑顔が返された。
それもすぐに霧の凝った盾の陰に隠される。
一瞬だけ、惜しい、と思った。 ならば抉じ開けるべしと刃を叩きつける。
重い手応えがあった。
捉まる前にと盾の縁を蹴り、全身をバネにして後方へ飛び退る。]
[剣を握る指先も痺れ、あえかな痙攣が走る。
毒が回っていた。]
…──、
[これに食らいつかれた時から、短期決戦に持ち込むしかない、とは承知していたこと。
あと一撃か、と見極めるも、じくりと意志を裏切る熱に身の内側から炙られる。
片膝が、ガクリと落ちた。]
[人間の雌の双眸が宿す、知性ある命の煌めき。
絶望に塗り込められてなお美しいそのあたたかさが
淡く薄く、消えて行くのを慈しみの眼差しで見つめた]
— 地下迷宮・央 —
ほんとうに従順なこと
だいぶ…熟れて来ているようだしね
[時折堪えるように息を飲みながらついて来る黒猫>>+97へ微笑む。
猫の前へ拓けるのは、小さな広場のような空間。
中央の噴水の縁へ腰を下ろし、梟は優美に脚を組んだ]
体力がついてきたかな?クロイツ
次はあるいは、簡単過ぎるかも知れないが…
『私達』の血を、集めておいで
[愉悦含み、唇が綻ぶ]
手段は問わない、私達が許す
糧が足りぬならば他の脱落者から吸っても良い
……聖餐の巫女姫殿は頼めば首肯されるだろうから除外しよう
貴方の師である白絽侯、
私達…
それに乱鴉の大公
これら三者から血を、それぞれふたくち以上
首尾よく得られたなら、
私達から個人的に祝福をあげよう
期限はこの宴の終わるまで……だけど、長期戦だからと休んでいては、間に合わないかもしれないね
[さあ始めよ、と発して
組んだ脚の上に頬杖をついた*]
[最後の課題はさすがに達成不可能だろうと思いつつ]
ふたくち…ですか。
厳しいですね……
ガートルート様、最初に血を分けていただけますか?
一口だけ
[むしろ清々しいくらいの馬鹿と思われる方がいいだろうということで、断られること確実など真ん中なお願いをしてみた。]
おや、佳いね
[始めよと告げて黒猫がすぐこの場を出て行くなら、従順過ぎるのも難だと思っていたところ]
ひとくちというのは、このくらいかな?
[左の掌を仔猫へ広げてみせた。
ついと横へ朱線が走り、自然に紅が珠を作る]
三者のうちならば私達が一番与し易い、かね
それで、貴方に血を分ける見返りはなんだと言うのかな?
[くつくつと嗤って掌を握り込んだ]
― 地下迷宮>>+84 ―
――やれやれ。
君は本当に度し難いな。
[呆れたような笑いを含んだ声が闇の中に響き、
羽撃く音がひとつ]
何処の世界に与えられた課題を勝手に終わったことにして、
試験官を呼びつける者が居るのだね?
[更にまた離れた場所でも羽撃き]
もっとも、
君が頑固であればあるほど、
私は君を罰する悦びが得られる訳なのだがね。
[ククッと喉鳴らす密かな笑声に混じり、
何処からか鴉が谺のように鳴き交わす。]
与し易いとは思っておりません。
見返り、ですか…
[やはり言うと思ったと笑みをこぼす]
今の見返りはガートルート様の掌の手当を
私の身でさせていただくことでしょうか。
[そもそもそんなことをしなくてもすぐに疵は癒えるのだが。
そしてこんな小手先の嘘が通じるとも思えない。
それでも、さも当然、というようにしれっと言ってのける。]
― 地下ホール ―
[上空からの勢いを乗せて、魔剣が降り来たる。
盾を斬り裂いた刃が肉を食む。腕の半ばまで達する斬撃。
盾が無くば、腕どころか体にまで刃が届いていただろう。]
それでこそ。
[じん、と駆け昇る痛みに吐息が湿る。]
[霧を散らした時には既に相手は大きく下がっていた。
身体を一瞬霧化して空間の裂け目から逃れ、流れるように後を追う。
片膝をついた彼の姿に、目を細める。
あの毒を受けたなら、当然の帰結と知れていた。
このまま弱り切って動けなくなるまで待てば、苦も無く狩りは終わるだろう。
普段ならばそうしていただろうが]
まだ、
[呟きと共に速度を上げる。
ほとんど、床を這うような低さで飛翔し、腕を伸ばした。]
愉しませてくれるだろう?
[肩から先が銀の大蛇に変じ、膝をつく彼の喉首へと牙を剥く。]
私は、「私が『良い』と言うまで君が充分に耐えたら」と言わなかったかね?
私はまだ「良い」とは言っていないよ。
[噛んで含める物柔らかな声音だが、
その実、言の葉は蜜に浸した刃]
君に与えた試練は『忍耐』。
にも拘らず君は、耐えずにそれから逃れようとした。
それでは及第点はやれない。
それどころか、試練の放棄と見做されても文句は言えないな。
いいね、よし───と言いたいところだけど
[嬉しそうに笑みを滴らせ、背に紅の翼を開いた。
噴水の水霧を受けて羽毛が艶めく]
私達が貴方を気に入りだからといって、あまり甘やかしが過ぎては──
宴の興が冷めてしまうだろう?クロイツ
次はもっと魅力的な見返りを提示するのだね
もちろん、無理やり奪ってくれても構わぬよ
[紅の羽毛が乱れ舞って、梟の姿はわずか薄くなる]
魅力的な見返り…ですか。
精進いたします。
[苦笑の後の一礼し]
極上の一口を、いただきにあがります。
いつか、必ず…
[薄くなる梟を見送る]
いつか、いつか
[愉しげに笑う声も薄くなる**]
時は倦むほどに長く
また流星のように短い
悠長にしていては間に合わぬ、さあ…遊びに行っておいで
[不意に足元に霧が忍び寄る、としか見えぬ形で、目の前一歩の距離に城主が出現していた。
毒で目が霞んだわけでもあるまい。ただ、力量の差が距離を埋めただけのこと。
迫るは愉悦に綻ぶ声と銀の大蛇。
それは彼自身の変化した牙だった。]
──剣は杖にする能わず
[矜持を噛み締め、魔剣を支えに立つことはせず、逆にその刃を己が首筋へ擬した。]
[自死を企てたわけではない。
吸血鬼たる城主は必ずや首を狙ってくるだろう──そこを迎撃するとっさの判断。]
主を出迎えよ。
[衝突の衝撃に冷たい鋼が押し返されて首の筋へ食い込む。穿たれる痛み。
注がれるのは血か毒か。
剣を離すと同時に、両手を開いた。
抱きすくめて、首筋に噛みついてやる──
最後まで身体を動かさんと足掻き、 その果てに、墜ちた。]
[遊びに行っておいで、との言葉にもう一度一礼して
猫の姿に変貌する]
にゃー
[白絽候、ガートルート、テオドール。
誰か一人の血を一口でも口にできれば僥倖であろう。
そう思いつつ、迷宮の闇に消えた。*]
[拳を開き、握り、身じろいだ少女へ、囁きを投げる。
その音が届くことはないと知っていつつも。]
――ふふ。見えないわよ。
私があなたに見せようと、思ったもの以外は、何も。
[ままならぬ五感をそうと受け入れたのか、少女は訝る様子をひとまず収めた。古老は微笑み、静かな聲を送る]
ふむ。
この期に及んでもまだ注文をつけるかね。
だからこその忍耐、だったのだがね。
君にはもっと違う形の訓練が必要なようだな。
[主の思案を示すように間が空いて]
よろしい。
内容を変えよう。
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