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[もう、あの世界は見えない。
それでも、自分を好きだと言ってくれるジークに、今度こそ夢なんじゃないかと思った。
瞼に感じる温かさが、これは現実だ、と頭の中に囁く]
俺が泣き虫になったのも、しっかりしてないのも、ジークが俺の調子を狂わせたんだ。
[腕を男の首へと回す。そうして、顔を少し上げて、強請るように顎に甘く噛み付く]
俺、案外嫉妬深いみたいなんだ。
ジークが他の人とも意識を共有してると聞いたとき、内心俺だけじゃなかったのかと少し悲しくなった。
この白い耳が…、誰かに齧られてしまうのが嫌で。気が付いたらジークに投票、していた。
……ジークがさっき寝言で、ローゼンさんの名前を呼んだとき、心が締め付けられて、息が止まる思いだった。
[目を細め、腕を男の白い耳へと伸ばしてゆっくりと撫でる。
話しながら、耳を撫でていた指を唇へと滑らせてなぞった]
ありがとうジーク。俺を、好きになってくれて。
[ずっと欲しかったモノが手に入ったことに、心の中の幸福感が溢れて出て。涙はもう、止まっていた]
[ジークの言葉に、あ、と思い出す]
さっき、毛布を探している時に携帯食糧も見つけたんだ。水も一緒に入ってるか、近くにあるだろう。
毛布の入ってた木箱の場所も覚えてるから、後は灯りか。
[そう言って、歩きだす]
……そうなんだよな。多分、ここ、俺が迷い込んだ所だと思う。探したら俺が入ってた木箱がありそうだ。
[もっとも、中身は既に船内に飾り付けられていて空だろうけど。
ゲームが終わればいいという言葉に、そういえば、外はどうなっているんだろうかと考える。
──皆は、無事なんだろうか?
そう呟いたとき、増えた気配に耳をピクリと揺らした]
誰か、来たのか?…少し見てくる。
[ジークにそう声をかけて、少し警戒しながら増えた気配に近付くだろう**]
["お前の所為だ"と言われて心地良いなんて、本当にどうかしていると思う。彼の言葉へ頷きながら、その身を抱き締め甘噛みを甘受した。
"嫉妬深い"のだと告げる彼の、投票先。
想いも依らぬ告白に刹那、双眸を瞠らせる]
……俺は、彼女に票を委託してたんだ。
気持ちを返せない俺が唯一彼女に出来るのは
狼獣人を護る為の1票を彼女に差し出す事かなって思って。
……そうしたらその票は行く先を喪った、つまり…
[彼女は、己に投票したのだろう。
その真意は定かではないけれど、ある意味彼女にも
己は"護られていたのかもしれない"と過ぎらせた。
けれど、それ以上は口にはしなかった。
彼女に対して"申し訳ない"と思う心こそ失礼だと感じたから。
唇上を柔らかになぞる指先を、そっと捕える。
"ありがとう"の言葉へ緩く左右へ首を振ったのは
己もまた、彼と同じ気持ちを抱いていたからで。
緩く睫毛の先を伏せ、爪先へくちづけを落とし、解放した]
食料あったのか、それは良かった。
水……、そういえば喉、渇いたかも。
[余り良く見えない倉庫内を、手探りに触れながら歩む。
開きそうな木箱を見つけて、中を漁ってみた。
薔薇の甘い香りの空気――
新たに届いた気配が、魔法によって送られたのだろう事を知り]
ん、…気をつけて。
[其方は彼へと任せ、男は木箱内をがさごそと。
マグカップ 、*ハンバーガー*、 時計 、 工具箱 、 缶詰 ……
使えるものはあるだろうか?
目を凝らして*見つめる*]
[耳を澄まして気配を探りながら近付くと、形がぼんやりと見えてきて。少し距離を離したまま、目を凝らして見るとそこには知った姿が横たわっていた]
シュナウザー…?
[確認するように名前を呼んでも、返事も動く気配も無く。
まさかと思って近付いて、首にそっと手を当てた。
脈があることにホッと息を吐いて、ジークと同じように送られて来たのだろうと予測した。
このままだと寒いから、急いで毛布を持って来ようと、引き返す]
[目的の物を手に入れて、ついでに3つ隣の木箱から、携帯食糧とミネラルウォーターを3つ取り出した。
近くに居るだろうジークに、先に渡しておこうと考えて、辺りを見回す。
視界に入った銀色に、この暗い場所でもあの色ならすぐに見つかるな、なんて感心した。
木箱を探るジークの元に近付いて肩に手を乗せ、ジーク、と声をかける]
向こうに居たの、このクルージングとゲームの参加者だ。シュナウザーっていう、危なっかしい軍医なんだが…多分、ジークと同じように送られて来たんだと思う。
気を失ってたから、冷えないように毛布を取りに来た。
あと、ついでに。
[ペットボトルと、ビスケットのような携帯食糧が入った袋を差し出した]
[ふと気付けば知らない場所で、目を瞬かせる。
自分の名を呼ぶ声>>+5にそちらを向いて]
…、イェンス?
あー…ここもしかして、船倉、かな?
[連れてこられちゃったかぁ、とポリポリと後ろ頭を掻いて。
ふと気付けば先ほどまで思考のみで会話をしていた相手>>7の声が響く。
どうやらこちらには彼女の声が聞こえても、自分の声を届かせることはできないらしい]
あー耳は囓られてない、みたい…っと。
イェンスがいると言うことは…ジーク?とやらも一緒かな。
[二人の方に行ってみようかどうか、若干迷って]
[マグカップに入れる水は無い。
ハンバーガーは冷めて硬かった。
時計は何故か停止していたし、…けれど缶詰は工具箱で開けられるか。
物色の途中で、イェンスが戻って来た]
シュナウザー…、軍医さんなのか。
あ、…飲み物と携帯食料。
ありがたいね、三人で分けようか。
[何処に居るの、とシュナウザーの場所を尋ね、イェンスと二人で向かい]
……無事?ええと、シュナウザー。
[視認出来る位置まで近づき、膝を折った]
[聞こえた声に、暗闇で見えないだろうというのをすっかり忘れて、片手を上げて応える]
シュナウザー、起きたか。身体は大丈夫か?
察しの通り、此処は船倉だ。
[耳は齧られてないという言葉に、良かったと息をついた]
あぁ、うん。この男がジークだ。
…あのときはありがとう、シュナウザー。心配をかけてすまなかった。お陰で謝ることができたよ。
[本当ならきちんと原因も説明をするべきなんだろう、けれど、言える事が余りにも少なかったから。
詳細を伏せて照れ臭そうに笑ってお礼を言った]
今、木箱に何か役に立つものは入ってないかと探しているんだ、もし良かったら手伝ってくれ。
毛布と簡単な食糧は見つけたから、後は取り敢えず灯りと、あと他に暖の取れそうな物辺りが欲しい。
[ガラクタばかりで、作業は難航しているんだ、とため息を吐きながら伝えた]
[如何やら新たな来訪者も耳は無事らしい。
触れて確かめようとした指先が、彼の眼鏡にぶつかってしまい
ああ、そういえば以前、ローレルに眼鏡の男性もいる>>1:78と聞いたような気がし、それが彼かと納得を。
イェンスとシュナウザーのやり取りに耳を馳せ、きょとんと双眸を瞬かせた]
謝る……?
[イェンスが敢えて伏せた事実も知らず、不思議そうに呟いたけれど
それ以上深く追求するでもなく
思考はこの、ゲームの奥底へと凪いでいく]
…シュナウザーも、耳は齧られていない。
投票によって此処に来たんだろうね、俺もそうみたいで。
イェンスは何で此処に来たんだろう?
……というか、狼獣人に齧られた人は誰もいないのに
"追放"だけは着々と進んでいる…、のかな。
[違和感を覚えて呟いた。
"人狼ゲーム"では狼を探し当て追放する、そんな内容の本も
図書室にあった為…、犠牲者が無い事が、逆に不気味で]
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