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さてと、これで大きな体を手に入れたぜ。魔力も十分に扱える。
[ブランは両手をあげて伸びをすると雄叫びをあげた。]
そこの奴、出てきやがれー!!
[すると次元がひび割れ、そこからフードを被った女が現れた。]
「私に気づくとは貴方は何者かしら?それに、私に何の様?」
そんなの決まってるじゃねぇか、こいつの、斎の敵討ちに決まってんじゃねぇかよ!!
「貴方に私が倒せると?甘いわね。」
[フードを被った女が呪文を詠唱するとブランの周囲に突然槍の様な物が出現し、ブランを襲う。]
甘いぜ!!斎から話を聞いて予想済みなんだよ!!
[ブランは身を屈ませて、そのまま翼を広げて跳躍した。狙うはフードの女だ。]
まず自己紹介をしましょうか。俺の名前はシルヴェストリス。以前は守白十夜と呼ばれていました。
今回の試練で立会人としてこちらにいる見習い契約者です。
[それだけを言うとぺこりとお辞儀をすれば
もしも相手の記憶にその名前が残っているとしたら糸のように連動してこちらも彼のことを思い出せるかもしれない
けれど、今はその記憶よりも重要なことがあり]
色々あって、混乱していると思います。
が、仇を討つ等のことはさせません。そもそも、貴方達はまだ死んでいませんし。
……何か聴きたいことがありましたらできる範囲でお答えしましょう。
[もしもここでスノウを倒すと聞かなかった場合
こちらも武力行使で止めるつもりではいる。それでも、この見習い魔女が止まらない場合は…誰かに力を借りるしかないなとため息をついた]
「またね、貴方にお客さんがいる様だから引いてあげるわ。協力してこられても困るからね。」
[そう言って、再び次元の狭間へと姿を消した。]
何だ、お前は?
[いつの間にか現れた男>>+32に尋ねる。]
まぁ、いいか。俺は別にスノウを取って食おうなんざ思ってねぇんだ。今さっき取り逃がした奴が契約者様の仇のディアボロスでよ、そいつを倒そうとしてたんだよ。
[詳しい事ははしょり、事実だけをブランは述べた。]
それと俺様の名前はブランだ。契約者様は不知火 斎って言うんだ。
聞きたい事と言われると、まず俺様の契約者様は今は精神体なんだろ?だから、俺様か乗っ取れた訳だしな。
あとはシルヴェストリス、立会人らしいが、結局敵なのか?味方なのか?どっちだ?
[敵意がない事を見せる為に一先ず話に乗る事にした。>>+35]
先ほど挨拶したでしょう?
俺はシルヴェストリス。今回の試練に立会人としている見習い契約者です。
[面倒くさかったので生前の名前を省いて。
何処かへと姿を消したディアボロスっぽい何かは既に逃げていたようで安心した>>+35]
まずそのことに関して2つ質問があります。
まず、契約者の仇といいましたが、貴方の契約者はここで存在を喰われたのですか?
先ほどのあれはなんですか。知能の高いディアボロスですか?
[他にも聞きたいことは山ほどあったのだが
本来はこちらが質問に答える側であるために、一応セーブはいれた。]
……つまり、契約者が存在を喰われたわけではないのですね?
それなら、一先ずは安心ですが……。
[話を聞いて納得する。
どうやらこの契約者は魔女の身体を乗っ取り動いてるらしく>>+36]
その通り、今の貴方達は精神体です。
だからといって乗っ取るような契約者を見るのは貴方が初めてですよ……精神体になったからといってここでは自由に動けますし魔女としてまた戦うことだって出来る。
死んでいないんですよ、貴方達はまだ。
[もしも、自分が死んでしまったと錯覚しているのであれば契約者の力を使えば普通に動くことも可能なのだが]
……立会人がてきだったらこの試練に参加してる見習い魔女全員のジェム奪ってますよ。
といっても貴方達に資格があるうちはただの傍観者ですが。
[つまるところ、味方でも敵でもない中立的立場だと簡単に話して>>+36
……しかし、まさか魔女試練の立会人にてきか味方かなんて聞いてくる人は初めてなのでかなり焦ったが]
ふん、お互い質問ばかりしていては話にならんからな、俺様の方から質問に答えてやるから、ありがたく思えよ?
[ブランは溜め息を一つ漏らして答える。]
1つ目、喰われた訳じゃねぇ、俺様の中で生きている。
要するに俺様が乗っ取ったんだ。
契約したのに、それに答えられなかった報いとしてな。
2つ目、あれはさっきも言ったが、契約者様の仇だ。昔、あいつに家族を殺されている。弟と両親をだ。
俺は超音波を使えるからな。それでここに来てから場所を調べる為に使ったら怪しい場所があってよ、それで今に至るって訳だ。
納得言ったか?シルヴェストリス?
[急いで仇を追いたいのを我慢して質問に答えた。]
……随分と考えの荒い契約者ですね。
報いとして、身体を奪うのは間違ってると思いますね。
[このことに関しては水掛け論になる。>>+40
できることならば、本来の彼と話をしたいのだが今は無理だろう。]
……つまり、あれは知能を持ったディアボロスということでいいんですね?
ここに居る=普通の人間ではありません。
ましてや、ジェムを封じた人狼以外がこの試練に関与することは原則としてありえないはずですから。
[だとしても、この試練にそんな知能を持つディアボロスが紛れ込んでいること自体可笑しい。
そもそも、試練の空間に怪しい場所を作るだなんて、ほぼほぼ不可能に等しいというのに]
納得はいきましたね、2つ目の質問だけは。
……もしも、貴方があのディアボロスの後を追うのであれば一つ言わせて貰いましょう。
貴方がそのディアボロスを退治しても貴方の契約した魔女には何の意味もない。
そのディアボロスを討ちたいのならば身体を契約者に返しなさい。
本当に、貴方自信が契りを交わした魔女の力になりたいと願うのならば身体を返すべきだ。
[言いたい事は全て言った。
それでも聞く耳がないのであればもう自分は何も言わない。]
……それでもいくのであれば、こちら側での説明を少ししましょう。
貴方達は現在精神体です。ですが、脱落したからといってすぐ帰れるわけではありません。
参加者全員の試練が終わるまで残っていただきます。
現在も試練を続ける魔女との会話はほぼ不可能だと思ってください。
[それから、話すことはある程度の知っておくと便利だよというマナー程度。
じっと待ってる必要はなく、自由にうろついていていいこと。
契約者の力を借りれば変身して戦うことが出来ること。
だが、誰かを傷つけるような戦いはご法度であること。
同意の上での戦いならば口出しはしないこと。]
――俺からは以上です。
まだ、何か質問があるのであればお答えしますよ。
[と、マニュアルどうりの説明をすればにこりと営業スマイルを浮かべた]
[考えがあって乗っ取っているなんて言えるはずがない。話を先に進めたので好都合だと思い、そのまま次の話題の返事をする。]
あいつは恐らく前回開かれた、この試練の参加者だ。こいつの弟の死体は見つかっていない。そして、ここに奴がいたという事はこいつの弟が前回奴と契約して試練に挑んだが、無惨にも散り、ここでこいつの様に乗っ取られたという訳だ。
そして、力を手に入れた奴はここに別空間を作り隠れた。だから、ディアボロスというと語弊があるが知能の高い敵と言うのは的を射ている。
まぁ、俺様も全てを知っている訳じゃねぇから間違いもあるかもしれねぇけどな。
[質問に答えた。質問に答える為に頭を整理出来たおかげでブラン自身も理解出来てきた。>>+41]
そいつは出来ねぇ相談だな。俺様は悪者なんでな。
だから、奴は俺様が倒す。
[本当は自分が斎の代わりに命をかけて戦い、せめて斎だけは消滅しない様にしようという心配りで乗っ取ったのだが、そんな事はブランの口から言えるはずもない。まぁ、あのフードを被った女を倒せたら体を返して謝ってやるつもりではいる。>>+42]
[全ての説明を聞き終える。色々言われはしたが悪い奴ではないと理解した。]
色々とありがとうな。頼んじゃいねぇが、説明してもらったんだ、礼は言わせてもらうぜ。
そうなると奴を倒すのに時間がないからな、俺様は行かせてもらうぜ?
あばよ。
[ふっとシルヴェストリスの笑みに応える様に鼻息をならすと、また敵を追う為に何もない空間をかけていくのだった**]
……ったく、人の話聞かねぇ契約者でしたね。
[ぼそり、口から出てきたのはかなり酷い言葉。
昔から少しイラっとくるとたまに出る口調なのだが
空間をかけていく契約者の後を>>+46自分は追うつもりなどない。
他にもこちらにいる見習い魔女はいる。ならば、その見習い魔女を探さなければいけない。]
……何があっても、助けに行くことは出来ませんよ。
[そう、立会人としてここにいる見習い契約者は一人だけ。
彼に何があっても自分は助けに行くことは出来ない。
数分、あの見習い魔女を視線で追っていくと吹雪は止み属性舞台が変わろうとする]
うわ……
[吹雪が止み、属性舞台が変わったことに気付く。
それは異国風の街、そして神聖な光を放つ舞台。
即ち、その舞台が意味する属性とは――>>#3]
金属性、ですか……
[耳にまで届く宗教歌は心地いいのだが
この属性の空気は居心地が悪い。]
斧や鋸は木を傷つけ、切り倒す……でしたっけ。
[やれやれと、ぶつぶつ独り言を言いながらため息をつく
歩き出し向かった先は公共エリア9(18x1)だった]**
[シルヴェストリスから離れてから、また超音波で索敵をする。だが、雲隠れしたのか見当たらない…。]
ったく、何処に消えやがった、あの女は?絶対に殺してやる…。
[うぅーと唸っていると、いきなり次元が避けて奴が現れた。]
「あら、随分な言われようね。貴方に私が倒せるかしら?」
倒してやるよ、命に変えてもな!!
[両手にトンファーを構えてフードを被った女に突っ込むのだった。]
「甘いわよ。私を誰だと思ってるのかしら?」
知らねぇよ、こいつの倒すべき相手だろ?
[少し手前で、殴ると見せ掛けて、トンファーを投げたが、当たらない…。そして、背中に何かがぶつかった音がして振り返ってみると投げたはずのトンファーだった。]
ぐあぁぁ…。
[トンファーの当たった痛みで思わず叫んでしまう。それでも何とか無事なのは自分の魔力で強化した武器だからだろう。]
「私には如何なる攻撃も当たらないし、攻撃に死角もないわ。観念なさい。」
まだ…だ…。まだやってやる!!
[先程の叫びで貯まった振動を投げていない方のトンファーから光線にして放つ。ただ撃つだけでは意味がないのはわかっているが、奴の能力を理解する為にあえて撃った。]
[光線はやはりというべきか、時空の狭間に消えて行った。爆発音も聞こえないのだから、きっと何処か遠くまで飛ばされたのだろう…。]
「無意味ね。無駄な事が好きなのかしら?」
はっ、そんな訳ねぇだろ!!
[能力は理解した。任意の場所に穴を開けられる。そして、そこに武器をしまっておけば、いつでも出し入れ出来るという寸法だ。武器は恐らく奴の服に仕込んであるのだろう。トンファーを両手に構えると今度は肉弾戦で挑んだ。]
「面倒ね…。」
[ブランが羽を使って跳躍し、猛スピードで近付くからだろうか?今までの様に穴から攻撃をしかけず、隠していた杖で攻撃を受け止める。そして、空かさず穴をブランの背後に開く。]
「これで終わりよ。死ぬといいわ。」
はっ、そいつはどうかな?
[穴から刃が出すよりも早くトンファーを頭上に投げ捨てて、横へ倒れる様に体を傾ける。背後から飛び出した刃はそのまま女に突き刺さった。]
「な、何だと…。この私が…こんな事に…なる…なんて…。」
とどめだ。
[雄叫びあげるといつの間にか構えていたトンファーに振動を送り込む。そして、最大出力で光線を女へと放った。女は消滅し、後には斎に似た男が倒れていた。]
ふん、やったか…。俺様もちょっと魔力を使いきっちまったぜ…。
仕方ねぇ、休まないといけないな。
[何処かわざとらしく言うと、体が金色に光だして、斎の姿に戻る。そして、目の前に倒れる弟の姿。]
う…ここは…私はブランに乗っ取られて…。
お前は…大丈夫ですか?
[肩を揺すってみると、息を吹き返したが、そう長くはなさそうだ。]
「貴方は…誰…ですか?…僕は…どうして…ここに…うぅ…。」
無理に喋らないで下さい。命にかかわります!
「その声は…兄さん…。ごめんね…僕が…騙された…ばっかりに…父さんと、母さんは…。」
大丈夫です。貴方の気持ちはわかっていますから!今は生きる事を考えて!
[今までにないくらいに必死に伝えるが、弟は死を悟っている様で思いを全て吐ききって息絶えた。死体は残らず塵となって消えて行った。最後にありがとうと一言残して。]
貴方まで亡くしたら、私はどうしたらいいのでしょうか?
(クヨクヨしてんじゃねぇ!!俺様が憎くないのか?お前の弟を殺したんだぞ?)
ブランが私の弟を?いいえ、違いますね。逆に貴方は私の弟をあの女から救ってくれた。体を乗っ取ったのは私が弟の体相手では躊躇うと思ったからでしょう?
ありがとうございます。おかげで弟は幸せでした。
ーー私には貴方がいる。それだけでまだ存在がある内は前を向いていられそうです。
(勝手にしろ!!仕方ねぇから最後まで見守ってやるよ!!頑張れよ、斎。)
[一人と一匹は時が来るまで話し続けた。**]
―公共施設エリア 博物館―
[降り立ったのは、博物館の目の前。
どうしてここに来たのかは自分でも分からなかったのだが……]
まあ、しらみつぶしに探せば問題ないですよね。
[ぶっちゃけ、自分は見習い魔女を索敵できるほどの力を今は持っていない。
なら一つ一つの施設を見回って見習い魔女を探すだけ。]
にしても、博物館ですか。懐かしいですねぇ。
[大学だけは外の学校へ行ったが、それまではずっとこの村で生きて学んだ。
特に何もなく暇な時はこの博物館へ行って時間を潰したことを思い出す。]
そういえば、契約者のあれとも一緒に来た時ありましたね。
……昔、ここで試練を受けた時に大量のディアボロスに追いかけられたなぁ。
[まだ自分が見習い魔女だった頃。
契約者と口喧嘩をしながら大量のディアボロスと鬼ごっこをしたことを思い出したのだが]
……あれ、彼はなんて名前でしたっけ?
[かつての自分の契約者。
ずっと一緒に居たはずなのに。姿は覚えているのに、名前を覚えていない。
今思えば、かつての契約者との生活を覚えているのに
その契約者の出会いと別れを全て忘れてしまっている]
なんだか、変な忘れ方ですねぇ。
[出会いと別れを忘れるってありえるのだろうか?
出会いは覚えて別れを忘れる。出会いを忘れて別れを覚えている。
これだったら、納得はいくのだが……しかも名前まで忘れるだなんて]
――今はここが舞台になってるのなら
[普段は、というか見習い契約者になってからは1度しか訪れたことのない場所。
ずっと遠ざけてきた場所。現実を受け入れられなくて逃げた場所。]
行く価値、はありますよね。
[もしかしたらそこに見習い魔女が居るかもしれないのだから。
くるり、一度博物館を見る。今度は、試練が終わった時にでもここにきてゆっくり見てまわりたいなと考えて
ふわり空へと飛んで息、ここからそう遠くはない場所へと移動した]**
― 旅館の一室にて ―
[ユーリエ、いや、戸張樹理亜は、変身が解けた状態で、気を失っている。
倒れてから結構な時間が経っているはずなのに、未だに目を覚まさない。]
『ユーリエ、いや、戸張樹理亜。私は後で、あなたに詫びなければいけない。
今はただ、あなたが目を覚ますまで待つわ。』
[エレクトラは、ただ心配そうに佇むのみ]*
― エレクトラの裏話 ―
『彼女が私と契りを交わし、1度目の試練を突破して魔女になった後、人狼の身に堕ちた。
その代わりに、彼女は友人を殺めたことで、自分が友人を失うことを恐れていたことに気づいた。
彼女を敢えて人狼化させることで、心の中にある恐れに気づかせる。
それが彼女と契りを交わした目的の一つだった。
でも、実を言うと、魔女候補となる人物と契りを交わす目的は、もう一つあったの。』
『それは、私自身の死を回避すること。
私には、人間界での活動に制約がかけられていた。
その制約というのが、契約相手となる魔女候補に巡り合えなかった場合、あるいは自身の虹色のジェム並びに蓄えられた魔力が無くなった場合、私は消滅してしまう、というもの。
契約者として活動し続ける以上、それだけは回避しなければならなかった。
そこで私は、魔女の素質があり、かつ自分と同じように雷の魔法の力を持っている者を探し出し、契りの話を持ち掛けた。
その相手が、彼女だったというわけ。』
『彼女がこれを知ったら、「自分の目的のために私を利用したのか」なんて言って、起こるでしょうね。
でも、無意識のうちに彼女を苦しめてしまったことに対する罪悪感は、ある。
共に戦ってきた身なのに、彼女には申し訳ないことをしてしまった。
詫びなければならないとは言ったけど、誠心誠意詫びても、詫びきれないでしょうね。』**
― エレクトラの裏話:了 ―
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