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………これは…、
[治療院を離れてすぐのこと。
身に伝わるこの場所の変化に眉をひそめる――穏やかな時間が流れている、とは言い難く。
この変化を、遠き地にいる朱雀神や蒼龍神なども感じ取っているのだろうか。
今頃はより陰気の源に近付いているであろう彼らに、
要らぬ心配をかけたくない、そのために]
……!
[天に七星の煌めく中、槍を握りしめ、>>+16
現れた妖なるものを迎え撃つかのごとき気の高まりを見せる場へと、走る]
― 天上宮・楼閣 ―
[天に朱色の焔華舞うと、カサンドラがその場所に辿り着いたのは、ほぼ、同時。>>+41
現状この場を一人で守護しきっている彼の持つ力に、
なんとも言えずただため息をつく、が]
討伐隊が一人、カサンドラです。
僭越ながら助太刀に参りましたわ、カスパル様。
[すぐに真顔に戻って名乗る。
玄武神が気を回したことはなんとなく、言わずにおいて。
言葉を継ぐ前に一度、天を飛び回る妖なるものを見据え]
私は木気司る者。
風を起こし火気をより高める点においてお役に立つでしょう。
[そう。
蒼穹をかける翼を持たなくとも、この槍が届かなくとも。
巻き起こせし風くらいなら届くだろう、と。
告げて、もう一歩前へと踏み出した。力強い足取りで**]
― 天上宮・楼閣 ―
[朱の焔華持って近づく妖を焼き払い。
次に、と向き直ろうとした所に響いた声+43に、振り返る。
目に入ったのは、槍を手にした女性の姿]
……討伐隊の?
[上げられた名乗りに瞬いたのは、一瞬。
それに何か返すより先、感じたのは飛来する気配、一つ]
……だから、行かせんと。
[前方へと身を返しつつ、下段に流していた大太刀を両手で持ちつつ刃の向きを返して]
……言ってんだろうが!
[叫びざま、思いっきり上段へと振り上げる。
下方からの縦一閃は虚を突いたか、こちらの上を飛び越して行かんとした妖は真っ二つに断ち切られた。
振り上げの勢いは止めず、そのまま後方一回転。
その勢いを利用して、楼閣へと降り立って]
……助太刀、ありがたくお受けする、カサンドラ殿。
玄武殿の七星の加護があるとはいえ……さすがに、厳しいものがあるからな。
それに、木気の援護を受けられるのは、俺としてもありがたいしね。
[木気司る、という言葉>>+44に対し、浮かべるのは屈託ない笑み。
玄武神の願いの事は知る由もなく──知ったら知ったで、苦笑いのひとつも浮かべるのだが、それは余談としておいて]
……朱雀様や、討伐隊の皆が戻ってきた時に、何事もなく出迎えられるように。
しっかり、掃除はせんとならんからな。
[言いながら、視線向ける先には飛来する妖の群れ。
それを見据えつつ大太刀握り直す姿に、臆する様子は微塵もない。**]
─ 天上宮・治療院 ─
女性を案じさせてしまうとは、私の不徳の致す所ですね。
[カサンドラの言葉>>+31に対して紡ぐのは、男にしては珍しい軽口。
金気で覆っていた為に肌自体に受けた傷は無い。
だが爪牙の跡が無数に刻まれている鎧は隠せない故に、態度で大したことは無いと示して]
えぇ。
じきに吉報を提げて戻っていらっしゃるでしょう。
マリエッタ殿、皆様からの土産話、楽しみになさって下さい。
[続く言葉>>+32に頷き、こちらの謝罪と感謝に返されたそれ>>+33にも笑顔で返し。
男の頼みも引き受け気兼ねせず休んでというカサンドラに、そちらも無理はなさらずと声をかけて見送った]
─ 天上宮・治療院個室 ─
[扉を閉めるなり崩れ落ちた男に対し霊亀神から苦笑を向けられる>>+30も、咎めは無く。
外では要としなかった助けを素直に─というより、流石に力尽きた為手を借りる他無かった─受けて、寝台へと身を預けた。
金気による治癒は枯渇した己の身の内に染み渡っていく。
すぐに、とは行かないがそれ程の時間はかからず霊亀神を解放することが出来るだろう]
…霊亀神。
世話になったのは、私の方にございます。
[治癒を受ける最中、ふと口を開き声をかける。
治療院へと赴く前、己のみに聞こえるよう呼びかけられたこと>>+29を脳裏において]
─ 天上宮・治療院個室 ─
クリフ殿は、これから益々良き使い手となられましょう。
経験の不足を苦とせず己が為せるを見出し、また為すべきを見誤らぬ目をお持ちです。
それに何より、此度の件にて良き友を得られてもおります故。
[妖達との戦いの中、レトとの共闘を思い浮かべて仄かに笑む男の顔は、霊亀神とその憑代たる青年へと言葉以上に伝わるものがあるだろうか]
経験と、戦友。
得難い二物を得られましたこと、クリフ殿には何よりの糧となりましょう。
私もまた、良き経験を頂けたことに感謝しております。
[そう言って、治癒に身を預ける男は回復の為暫しの眠りについた**]
― 天上宮・治療院 ―
[都に張った結界へ触れる気配がある>>+34が、ノトカーの身に宿りし霊亀神は眉一つ動かさない。
編まれた金気は無理に越えたとて、浄化の刃が妖魔を斬り祓うは元より。
地にて護りに立つ玄武神へ、絶対の信を置いているというのもある。
故に今は、その意識を眼前の近衛官へ向ける]
『ふむ?』
[バルタザールの声>>+50に片眉を上げ、続く言葉に耳を傾ける]
『そうか……。
此度の初陣、良き経験になればとは思っていたが、どうやらそれ以上のものを得たようだな』
[そうして幾らか言葉を交わした後、バルタザールは眠りに就いた。
状態が安定したと見れば、寝台の傍らより立ち上がる。
向かうは、玄武神が護りに立つ、天上宮の門前]
[その道すがら、ふ、と霊亀神が笑みを零した。
その気配に気付いたか、控えていた体の主の意識が、表の神の意識向け問い掛ける]
どうかなさいましたか。
『――抜いたぞ』
[短い返答だが、その一言で体の主は、霊亀神の言わんとする所を察する]
覚悟を決めた、のでしょうか?
『近衛官殿のお言葉、其方も聞いたであろう。
よもや安易に抜いたということはあるまいよ』
……そうですね。
― 天上宮・門前 ―
『なれば、我らも』
果たすべきを、果たしましょう。
[剣を取るは、ノトカーの役目。
結界が保たれる限り、ここに現れる妖魔は力を削がれたもの。
故に、それらを残さず刈り取るべく]
玄武様、助太刀致します!
[憑代たるノトカー本人に、金気操る素養はない。
しかしその手にした剣に、一点の曇りもなく*]
― 天上宮・楼閣 ―
……流石、ですね。
[天を飛び回る妖なるもの、そのうちの一体が、
カスパルによって一太刀のもとに斬り伏せられるのを見て呟く。>>+45>>+46
いつでも助太刀できるよう身構えていたがその必要はなく。
カスパルが楼閣に降り立つ頃には、ゆるく笑みさえ浮かべていた]
では、決まりですわね。
正直助けなどいらぬと言われてしまったらどうしようかと思っていたところでしたよ!
[おどけたような声音だが本気でそう思っていた度合は案外高い。>>+47
無茶をして飛び出す誰かを引き止めた経験などないなりに引き止める術を考えた結果、
殴るより具象化した蔦で縛る方が手っ取り早いという結論に達しもしたが。
そんな手段に訴える必要じたい、ないのが一番である]
大丈夫、きっと為せますわ、その掃除。
[なぜなら、大仕事を成し遂げ帰ってきた者達を、
何事もなく出迎えたいと思うのは、一人だけではないから。>>+48
端的に状況を確認する。
気は充分、相対すべき数にはやや難有り――といったところか]
それでも……
[再度身構え、妖なる者の群を外れて下を向いた槍の穂先が、
床面へと小さく円を描く――幾つもの]
そう簡単に――、
―――やられてたまるかってのよ!!
[全て描き終えた槍を再度上向けたと同時、
円から竜巻のごとき風の柱が現れて宙を突っ切り始める。
群れる妖なるものの飛来を押しとどめるくらいの力しか持たないが、
それだけでも充分だという確信は、あった**]
― 天上宮・楼閣 ―
同じ願い持つ者を、拒む理由なんてないだろ?
[おどけたような声音の言葉>>+56に、さらりと返す。
願うものが、求めるものが同じなら、拒む理由はない。
それは、朱雀のいとし子にとってはごく当たり前の事。
ちなみに、無茶しいの寵児は無茶しい、という事で、確かに無茶は良くするが。
主が復活してからは、多少は自重している、というのは余談の余談。
言うまでもなく、他者基準からすれば……なのだが]
ああ、そうだな。
[必ず為せる、という言葉。>>+57
揺らぎない想いを感じさせるそれに、はきと頷き大太刀を握り直す。
下を向いていた槍の穂先が円を描くのと前後して、こちらも刃に朱の煌きを宿らせて]
[カサンドラの槍が天を向く。>>+58
力強い宣の声、その意志の強さを示すかの如き強き風が巻き起こり、天へと翔けた。
その風の柱が迫る妖を押し止める様子に、護り手は僅か、目を細め]
……さて……俺も、負けちゃいられんな……!
[どこか愉しげな呟きと共に、再び空へと翔け上がる。
風の柱は力強いが、木気によって編まれたそれに影響を受ける事はなく。
風に抗わんとする妖の群れへと真っ向突っ込み、大太刀を横薙ぎに大きく振るった。
身の丈ほどの長さの刃が前衛の妖を斬り払い、同時、刃に込めた火気が断たれたその身を焼き尽くす]
……朱红的火焰猛烈燃烧。
[振り切った太刀は、左手のみで支え。
右手で、触れるは、主より授かりし羽護り]
舞動,我們和拒絶朱紅的火炎,天翔的風一起燒光敵人!
(朱の焔、天翔ける風と共に舞い、我らが敵を焼き尽くせ!)
[続けて紡ぐは、風と焔を重ね合わせる術の言霊。
元より術は不得手な身。
故に、大掛かりな術を用いる際には、何かしらの術具に頼る事もある。
……大抵は、大太刀で力押しするのだが……というのは、置いといて]
[紡がれた言霊は突っ切る風の柱と重なり、火焔の嵐をその場に生み出す。
天より墜ちる翳りの源、何一つ落とす事無く焼き尽くさん、とするかの如く。*]
[ 現れた大ムカデは二匹、おそらくは番 ]
...右は任せた。
[ 短く告げて、自身は左の大ムカデに対峙する ]
...断!
[ 七星剣が一閃に、大ムカデは忽ち頭を真っ二つに断ち切られた ]
― 天上宮・楼閣 ―
………凄い…。
[空を――空にある陰りもたらすものを焼き尽くさん勢いで在る火焔の嵐を見上げ一言。>>+62
この風の柱、一度発動させてしまえば位置調整など全くできないから、
全部まとめて焼き尽くせるかどうかは最終的には時の運、である。
数をそれなりに揃えたのがせめてもの策というやつ]
こういう小物ばかりなら楽なんだけどねえっ……。
[妖のものの中には水気操るのもいるようだが、
焔の勢いに押されまくっているのかはたまた、風すなわち木気が効いているのか、
手出し及ばす焼け落ちていっている]
― 天上宮・門前 ―
[口の端上げる玄武神>>+63に頷く]
――承知。
[それ以上は言葉交わさず、地中より現れたムカデを見据える。
任されたのは、右の一匹>>+64]
[金気生じさせるなら、霊亀神に任せる方が都合がよい。
それでも青年は、自ら剣を手に大ムカデと対峙する]
あの子が自ら剣を抜いたというなら――
私も、負けていられませんからね。
[単なる憑代ではなく、自らも護り手であると。
自覚したのは大祭の折、玄武神と力交えた時のこと。
そして近く訪れるであろう護り手の役目を譲る時のために、今ここで矜持を示さんと]
――はっ!!
[眼前の大ムカデを、一刀にて断つ]
――まだ、
[空に、赤混じる蒼に視線を向けながら、ほんのわずか、下がる。
そんなつもりはなかったのに大盤振る舞いしてしまったかと、
カスパルに見えないように苦笑する。
それでもここで警戒を解くのも、ましてや座り込むのもしたくはなく。
ややうつむき気味の視界に水の蛇が映ったのはその時。>>+65
あ、と声をあげる間もなくそれはそれは清浄なる水気となって散り]
…………、
─ 天上宮・治療院個室 ─
[男の思いは、霊亀神・憑代の青年ともに届いたよう。
返された言葉>>+52に、男は口元の笑みを深くして]
…後は、クリフ殿より直接伺い下さい。
私はこれより、眠りにて増幅に努めます故。
霊亀神も、どうか他の皆様の下へ。
[治癒を受けたお陰で男の気は術用いられるまで回復を終えた。
霊亀神をこれ以上この場に縛るは男の矜持にも関わること]
例え末席の身であれど、私も天帝─ひいては天を護りしものに御座います。
己が不徳にて、天に住まうものの平穏を脅かすものを制すが遅れるなど、許せませぬ故。
[だからこそ、他者に付き添われぬように己の不調も表に出さぬように居たのだから、と。
霊亀神を見送ると、男はそのまま眠りについた。
零れる気の力、微力なれど無意識都護る結界に流しこみながら**]
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