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[カスパルの耳は普段通りで、そのことに少しだけ安心した。
今日はローは誰も襲わなかったのかな…。
などと。]
あ…、カッくんは襲われてないんだね…。よかった。
僕はね、大丈夫だよ。ちょっぴり痛むだけ。
[ピリピリと痛むのは相変わらずだけれど、心配は掛けたくない。平気だよ、と伝えたくてにっこり微笑んで見せた。]
それよりも、カッくんはどうやってここに来たの?
あっ、そうだ。シェイに会ったよ、それにローゼンハイムさんも!
[もしかして探しに来てくれたのだろうか、出口を彼は知っているのだろうか?
聞きたいこと、伝えたいことをまくしたてた。
…――が、彼が一番知りたかったであろう、肝心な情報…レトのことについて尋ねられても、静かに首を振り。]
もしかしたらここにいるんじゃないかなって思うけど…。僕もまだ見てないし、会ってないから…確実な事は言えないや、ごめんね。
[と相手の表情を窺いながらおずおずと話しただろう。]
向こうにシェイとローゼンハイムさんがいる。
…って言ってもローゼンハイムさんはまだ寝たままだけど…。
[ここで話していても埒はあかない。一度そちらに戻ろう。
と促した。
そんな時カラスが飛ぶのを見かけたので今日の襲撃者について尋ねた。その返事を聞いて足りない頭を必死に回して考える。]
今日は誰も襲われなかった…?
ん、と…。今日はお腹いっぱいだったのかなあ。それともカッくんを食べるつもりだった…?
[追って、「おねぼうオオカミ」なる話を聞く。どうやら小屋ではそんな存在も居る…という話になっているらしい。]
おねぼうオオカミ?
そんなうさぎが…いるの?
[…の頭は限界を迎え、小屋の皆の無事を祈った。]
そして、奇妙な事ですが私は隔離されてここに来たはずなんです。
なので、ごめんなさい。出口を知りません。
[彼の期待に応えられない事が心苦しい。
少しの間考え込んでいたが、]
けれど、こうしてゲルトさんとお会いできたという事は隔離場所とオオカミが連れ去ったウサギを置いておく場所が同じという事でしょうか?
これは何を意味するのでしょう?
[たとえば全ては狼の掌の上で踊らされているだけ、とか。
たまたま繋がっているだけとはあまり思えない。
けれど、一緒にいれるのなら、彼の盾になることは出来るだろう。彼だけでも地上に戻したいと思う。]
レトさんはいませんか。同じように隔離されたので会えると思ったのですが。
[一番気がかりだったことも彼が言うのなら本当だろう。ただ心配だけが募る。>>+7]
また、いらっしゃったときにお話を伺いましょう。
シェイさんやローゼンハイムさんともお会いしたいです。
[そう言えば奥へと誘導される。>>+9
その間にゲルトは頭を巡らせているようだ。]
私も、詳しくは知らないですが、いらっしゃるそうです。
オオカミも本人もウサギだと普段は思っているらしいですが、襲われるとオオカミだと自他覚するのだと伺いました。
私が襲われたより、おねぼうオオカミが起きた可能性の方が高いと思います。私は襲う場所ではないと思いますので。
皆さんに伝えられたらいいのですけれど、遠いですね。
[後ろ、ロー・シェンが居たと言う場所を振り返る。
自分が未熟だっただけで、貴方が気に病む必要はないのだ>>7と伝えられたらどんなに良いだろう。]
そういえば、カッくん。
ファムは元気そうだった?
僕急にいなくなっちゃったから、心配掛けちゃったかなあと思って。
[ふと、友達のことを尋ねてみた。
カラスは淡々と状況を教えてくれるだけで、…はもっと仔細に彼の安否が知りたかった。
安否もそうだが、もしかして他のうさぎととても仲良しになっていたらどうしよう…、そんな邪な心配もしていたがそれは口にはしなかった。]
どういたしまして。
[唇を寄せられた頬がくすぐったくて、少し笑った。>>+17
けれど、そんな穏やかな時間も長くは続かない。
おねぼうオオカミの話はゲルトの不安を煽ってしまったらしい。>>+18
けれど、その不安を取り除く魔法の言葉を知らない。
掛ける言葉を探しながら歩き続ければ、こんもりと盛り上がる毛布が視線の先にみえてきた。>>+16
寝ているというローゼンハイムの作りだした山かと思ったが、シェイも潜り込んでいるらしい。
ゲルトと共に覗き込む。>>+19]
そうですね、熱はないようですが。
いなくなった日からずっとこの中に居たとすると、若い彼の事です。体調を崩していてもおかしくはないかもしれません。
[もし、ロー・シェンさんがここに訪れたのなら、彼だけでも外に出せないか聞いてみましょう。
そんな事を考えながらシェイの手を握り、髪をゆっくりと梳く。]
[唐突な話題転換に目を瞬かせる>>+20]
ファミルさん、ですか?
[どうだったろう、と昨日の様子を思い出す。]
ゲルトさんが居ないと知って最初は気落ちはしていたご様子でししたが、オオカミを探し出してみせると決意されたように見受けましたよ。
[昨日の質問を思い出す。
時折質問の意図に首を傾げたが、全部そこからくるものなのだろう。
昨日、彼から感じた棘のような敵意は彼が自分を疑っていたからで。
寧ろあれはオオカミに対する憎悪に近いものかもしれない。
そう思ったが、憶測でしかないので特には口には出さず。
そしてまた、ゲルトの心配事には気付いていないので、誰と仲良くしていたという情報はすっぽり抜け落ちている。と言っても、殊更誰か特定の人と、というのもあまり思いつかなかったのだが。]
[気落ちしていた、と聞くと罪悪感が半分とそれから心配してもらって嬉しい気持ちが半分。とはいえさすがの…も不謹慎だ、と思い]
そっか…。
[とぶっきらぼうに返した。]
…オオカミは…ローは一体何がしたいんだろう。皆を困らせたいのかなあ。
ローも僕らも困らない道はないんだろうか…。
[オオカミが何なのかわからないから怖いのだ。
…の不安は募るばかり。]
嫌だなあ…。
[楽しくない。ふ、と己がそんな感情を抱えていることに気付いた。]
ねえ、カッくん……。
[座って少し休んでいたカスパルに向き直って、頬にかかる紅髪をさらりと撫でる。]
楽しいことしようよ。
[と状況にそぐわない提案をした。]
[提案より少し前。
自分の突飛な質問や返事に呆れてしまったんだろうか、微笑んで応えるカスパルの瞳は、何でもお見通しと言わんばかり。]
うっ…。
[ぴくり、と小さな耳を立て、それからもじもじと、照れくさそうに]
ご…ごめんね。
[と謝った。]
んーと…
[少し考えを巡らせてからカスパルの方に身を寄せて血管に沿って首筋に這わせゆっくりと舐めあげた。]
こういうこと?
[困ったような笑顔を浮かべながら。]
[2分間、固まる相手を不思議そうに眺めてから、少し後ずさったように思える相手に]
じゃあ離れたら問題ないの?
[クスクスと笑いながら返事をする。
それから胸が空いているのを良いことに顔をすり寄せて]
大丈夫だよ、寝てるもの。朝になったら様子を見ればいいよ。
[と続けた。]
[そう、このうさぎ、極度のストレスに晒されると全てを投げ捨てて逃げる癖があるのだ。
楽しいことだけして生きたい。
それが…の生き様だった。
その≪楽しいこと≫にいつも付き合わされたのは 双子うさぎの対の方だったが、その事はカスパルは知っていただろうか。
もっとも片割れの方はあしらい方も心得ていたようでもあったが。眼前の彼は如何に。]
あ、いえ、そういう訳でも……
[見たことのない幼馴染のそれに混乱が増すばかりだ。
胸にすり寄られれば、先ほど以上に体をびくつかせただろう。]
シェイさん御具合悪そうですのに、朝まで放っておくのも問題だと思いますよ。
[そこまで言ってから、胸にすり寄る頭をぎゅうと抱きしめる。]
今日は、これで許してください。
ずっと、抱きしめていますから。
欲しいなら子守歌も歌います。
色々、整理がつかないんです。ごめんなさい。
子守唄だなんて……。ば、馬鹿にしてるな〜。
…兄弟揃って僕を子供扱いしてー。
[ぷくーっと頬を膨らませると抱きしめられた心地よさに目を閉じて]
みんなうさぎだから、怖いんだよ。
みんなおんなじになっちゃえば…怖いものなんてなくなると思わない?
[と歌うように言って]
シェイのよーす……みな…きゃ
[とそのまま眠ってしまった。おそらくもう動かしても起きないだろう**]
莫迦にはしていませんよ。私だって混乱しているんです。
ああ、けれど、子ども扱いはしているかもしれません。
[少し柔らいだ空気にやっと微笑を浮かべる。もしかしたら、あまりの動揺っぷりにゲルトが手を緩めてくれたのかもしれないけれど。]
そうかもしれません。
けれど、オオカミになるというのも怖いです。
今までの私ではなくなるということでしょう?
夜な夜なウサギを襲うなんて……ゲルトさん?
[腕の中の体から徐々に力が抜けていく。
顔を覗きこめば穏やかな寝顔を浮かべている。先ほどとは別人すぎて、そっとため息をついた。]
おやみなさい、ゲルトさん。
[背を撫でながら、小さく子守歌を歌う。少しでも安らかな眠りが彼と、シェイに訪れるように。**]
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