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―回想・昨日の自室―
[親鳥が雛に食事を与えるように唇を重ねれば、>>2:251
素直にそれを舐める様子に>>139安堵する。
安堵していたから、油断した。
目の端で動くものが見えたと思った瞬間>>140
強い力で後頭部を抑え込まれる。
血に飢えていただろうから、ある程度血を奪われることは覚悟していた。
けれど、予期していた痛みはなく。
気付いた時には、子供に、
子供だと思っていた彼に組み伏せられていた。]
カレル!待ッ……!……う……んっ…………ふァ……
[制止の声は自分の口腔内を蹂躙する彼の舌によって吸い取られ、
彼の中に飲み込まれていく。]
[それでもこの行為は間違いだとそう伝えたくて、
必死になって顔を背けようとするが、彼の手を振り切る事は出来ず。
自分の口腔内を蹂躙する彼の舌に、翻弄される。
太ももに触れる彼の熱に、惑乱する。
っ……、ぅ……ア…………はァッ………
自分にすり寄る彼の体が発する雄の気配に、頭がくらくらした。
顔を這いまわる手が弱い処をかすめる度に、ビクリと体が震える。
いつしか、自身の手は、緩くではあるが彼の背と頭に添えられていた。
口づけもまた、穏やかなものになっていく。]
[ゆっくりと、彼の唇が離れた時には、既に自分の息はとうに上がっていた。
名残惜し気な様子に、それを追おうとして、>>141
けれど、戻り始めた理性がそれを押し留める。
名を呼ぼうとして、先に告げられた言葉に、]
……え?
[意味を問おうとしたが、意識を失ったようにこちらに倒れこむ彼を慌てて支える。顔を覗きこんでみるが、狸寝入りをしている様子はない。]
アイツ?
[そういえば、瞳の色が常と違ったか。一体どういう事かと頭を巡らし、ギィの処に行こうとしていたことを思い出す。
疑問は追々考えようと、取り敢えずは為すべきことを。
彼を起こさぬよう、汚れたリネン類を交換して。
去り際にさらりと彼の髪を梳いた後、自室を後にした。*]
―回想終了・昨日の自室―
― 処理施設 遅く ―
[半地下への階段を、誰かが下りてくる音がする。
わかっている。彼だ]
『交代です』
[静かにこちらに近づく侍者に、椅子から立ち上がり、
はっきり、静かに聞いた]
私も状況がわかってきています
Esたちが吸血種になっていること
…中には、王子を憎む者もいること
王子は無事なんですか
あなたなら、わかりますよね
[侍者はこちらを見上げた]
『無事です。
王子は今、所定の場所に身を隠して居られます。
会うことはできませんが、彼らの手も及ばない
そういう場所にいます』
じゃあ、ちゃんと、普通に、いつもの通り居るんですね
[同じことを繰り返す]
『王子は無事です』
[侍者も繰り返した]
よかった…
王子が何も考えなしで、彼らを集めて、私をここに呼んだとは思って無かったです。
でも俺、本当にそれだけ心配でしょうがなかった…
[緊張が解ける。
安堵で目の前が滲むという珍しい体験をした。
少し鼻を啜ると、そのまま侍者に番を譲った。
階段を登る前、牢の中の3人をもう一度眺めた。
今、彼らを出すわけにはいかない。
でも、これもきっと今だけだ。
またすぐ、元に戻る。
踵を返し、足はそのまま外へと向かった]
― 中庭・隅 ―
[部屋に戻ろうと庭を横切っていく]
ああ、もう冬が来るのか
[木立の近くを通ると、ばりっと足元で音がした。落葉だ。
ここの土地の木の葉は緑のまま枯れて、落ちる。
一枚、葉を拾い上げて見た]
もみじ色
[手に取った葉は緑と灰に近い茶だ。
でも、思い出していたのは赤い紅葉の葉だった]
― 昔・城の一室 ―
『赤は、赤だけじゃないんだ』
…赤は赤ですよね
[王子にものを教えてもらっていたとき、ふと王子が言い出したことに首をかしげた。瞬間横っ面をはたかれた]
『お前本当にもの知らないな。見ろ』
[痛い…と頬を押さえながら王子の出してきた本を見る。
色図鑑だった。痛さを忘れて目を見張る。
赤はこんなにいっぱいあったのか]
すごい
あか、珊瑚色、鮭色…
[何かを言われる前に読み上げていく。
しかしふと、言葉がとまった]
紅葉色…
もみじ。
王子もみじって何ですか
[顔を上げて王子を見る]
『馬鹿だな。ばーか。紅葉は木の葉だ。紅の葉だ』
[言われて納得しきれないように王子を見る。
赤い木の葉など見たことがない。
それが気に食わなかったのだろうか。
王子は机をだんっと叩くと立ち上がり、部屋を出てしまった]
あっ、王子、待って
[振り返らず部屋を出て行く王子を見送るしかできない。
自分が馬鹿なことを言ったから、王子が行ってしまった。
もっと頭が良くなれば、こんなことないのに]
[そのまま、3週ほど王子に会えなかった。
最近は、週に2回は読み書きを教えてくれていたのに。
見捨てられてしまったのだろうか。
そう思っていたとき、部屋に来いという王子から呼び出しがかかった。
この間、王子を信じなかったことを謝ろう。
そう思って部屋に向かった]
失礼します
[部屋に入ると、王子が立ち上がってにやりと笑っていた]
『どうだ』
[王子の指差す机の上を見た。
鉢の中に小さな木が入っていた。
葉は、5つ手に分かれ、鮮やかな赤茶色をしていた]
『遠方から取り寄せた
この国では、たとえこの木が育っても、葉がこの色になることはないそうだ
枯れたら終わり。今しか見れない』
[そういって、王子も木のほうに顔を寄せた。
二人でもみじをじっと眺めた]
…じゃあ、今のこの色を、ずっと覚えてないといけませんね
[美しい赤色をじっと見た。
葉の向こうに、王子の顔が見えた。
ずっと見ていた。今のこの時を絶対に忘れないと思った]
― 中庭 ―
…日が暮れる
[鳴き声がして空を見上げた。
赤い…茜色の空を烏が2,3匹飛んでいく。
王子に会わなければ、赤は赤だったし、鳥は鳥だった]
王子…
無事でいてください
ずっと守ります
何があっても
[無事だと聞いた。
でも、心の奥底の不安は晴れない。
吸血種へと変貌したEsを見た後では特に。
宵闇に向かう空を眺めながら祈り、呟いた**]
/*
人がいようが居まいがNPCに絡みまくる自分…
しかしどんな小話もジェフロイさんの王子非道行為の威力に勝てない!
おもてなしできてないよなぁ
うまく攻撃タイミングがつかめない…
リエヴルさんでいけるだろうか
ていうかまさに今頑張れリエヴルさん!
楽しい、ってかさ
[頭ぐりぐりはやめても、毛並みを撫でることはやめない]
クレスさんずっとこの格好ならいいのに……
[喉らへんをくすぐったり、耳の後ろを撫でたりやりたい放題だ。
嫌がるそぶりを見せたら大人しくただ撫でるだけに止めておくけれど。
人よりも獣のほうが気楽だとか
いっそもう、疲れただとか
つまりは言葉にした通り癒しを求めていたのである]
[外から足音と話し声が聞こえ、軽く身を起こす。>>+57 >>+58 >>+59もし、まだレトが覆い被さっていたなら彼を振り落とさないように、微かに。
何の表情もないベリアンの相手に不審を覚える。
耳を澄まして、ヒトの鼓動が聞こえただろうか。
去りゆく彼の背をじっと見ながら、今日ここを訪れるだろう二人を思う。
リエヴルは吸血されるから確実だ。
もう一人がジェフロイであることも確実だろう。
今自分に出来ることなどそうはない。
そうと知っていながら、外に気を配らずにはいられない。
……二重人格者、おおすぎじゃないか?>>205
元々素因があったのか、それとも単に覚醒の副産物か。
それは知らないが。ただ、あの子供が自身の手を要らないというのなら、
ジェフロイとソマーリュに謝罪の言葉を告げたら、そのときは。
そう思いながら、ゆるゆると、本日此処に収容されるだろう彼らを待つ。]
[安心したように笑うベリアンには小さく首を傾げ、溜息ひとつ]
俺が……俺らが因子持ちだってのは
お前も知って ……いや知らなかったんかな
どうでもいいや
[王子も、その言葉の続きはなんだろう。
こちらから聞く気はなかった。
ベリアンの王子に対する心酔話は、至極つまらない。
そう、思っていたから]
……本?
[差し出された本。その表紙。
それを見れば合点がいったようにうなずいてみせる]
まあ難しいよな。登場人物多いし
……題名の意味はわかるな?
[辞書を引けば出てくるだろう言葉。
『嵐』という意味を持つその戯曲は
理不尽ともいえる束縛と解放の物語だ]
特に意味はない
ただ 嵐があまりに酷かったから
世界が変わるかも、って ……
[また多くを話し過ぎた。
首を振りベリアンから目を逸らせばそれ以上はもう、語ろうとしなかった]
[ふさふさの尾がレトをゆっくりと撫でる。
目を閉じれば、こうして頭を撫でてくれた人の顔が浮かんだ]
……なんで、死なないんだろうね
[喜々として情報を持ってくるイドは追っ払っている。
上の様子はわからない。どうしようもないことに、手を伸ばすことはしない]
いや、吸血種だからってわかってるけどさぁ
[さすがに暑いだろうかと暫くしてからようやく身を離す。
胡坐をかいて俯けば、否応泣くネクタイが目に付いた]
やり直す?
……何を、だろ
[ネクタイを握り締める。脳裏に響く声は、言葉は――]
俺、別にさ
本当に死にたかったわけじゃないんだ
[嘘を言ったつもりもない]
ただ……俺は、
[言葉は空中で止まり、首を振る。
迷うように見渡せば、初めて見る従者と目が合った。
笑ってみせても、にこりともしない]
んー……クレスさんの言葉は潔いなぁ
迷ってるんじゃないんだ
あの時……昨日俺が選ばれたのは後悔してない
[他の誰が倒れるより、ずっと皆の動揺は少なかった。そう考えていた。
ゲームの勝敗について考えれば、間違っているかもしれない。
他に誰も持たない特殊な力も
自ら仮死状態に堕ちることが出来る、その程度の認識しか持っていなかったから]
行動、なぁ
クレスさんは何か、したいことある?
やり残したことがない、わけ ないよ
……未練がないなら俺はもう死んでる
[引き留めたいなんて、そんな言葉。
疑う気はないけれど、ただ笑うことしかできなかった]
そっかなー …そう、かな。ありがとね
[お礼の言葉と同時に、ゆっくりと背を撫でる。
水色の瞳は、レトのそれとは対照的で
それが見つめるものは――]
終わったら ……死ぬの?独りで
[死は平等に独りだと。
クレステッドの背から再びネクタイへ、伸びかけていた手を握り締める]
相手……うーん、うん
気が向いたらね
[何を思っての投票か、問いたい相手はいた。
でも同じくらい強い気持ちで、何も言う気はなかった。
真意を問いたい相手については、今は何も、思わない。
ただ外そうとも思わない。枷とも思えるそれを、そこにあるを良しとしていた]
そう、だね
死はいつだって、目の前にある選択肢だ
けれど俺達には貴重な手段、それが此処にある
[クレステッドの肯定を、とがめたりはしない。
頷いて、同じように炉の方を見た]
うん……でもさ
死ぬ時は、言ってね
[引き留めずとも、最期の言葉を、表情を覚えていたいと思うから。
レトが別れを告げる時、振り向いてしまう理由。最後まで見送る理由]
……ちょっと休もうかな
勝手に死なないでよ?
[床であろうと気にせずに、狼の隣に丸くなった**]
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