人狼物語−薔薇の下国


469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜

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【墓】 皇子 ロー・シェン

あね、うえ?

[ 辺りを見回せば、上も下も、右も左も無い青い闇の中、ふわりと花のような香りが男を包んだ ]

『大丈夫、あのひとは、優しくて強いひとだから。あのひと自身が思っているよりずっと』

『あなたが言っていたとおりに...あなたと同じように...』

姉上...

[ 姿は見えない、けれど、これは確かに姉の声だと、男は感じた ]

(+8) 2017/02/03(Fri) 22:40:26

【墓】 皇子 ロー・シェン

『大丈夫よ、ロシェ。だから、あなたも諦めてはダメ。私も、兄さまも、あなたを、あなた達を...信じているから』

兄上、も?

[ 男は、はっと、目を見張る。淡く銀色に輝く光が二つ、確かに遠く揺れていた ]

『あのひとに、伝えて、ロシェ...』

[ 遠く花の面影が揺れる ]

(+9) 2017/02/03(Fri) 22:41:44

【墓】 皇子 ロー・シェン

― 思い出 ―

『ロー・シェン?...ロシェ、ね』

[ そう呼んでいいでしょう?と、小首を傾げた美しい姉の笑顔に、少年は、僅かに頬を染めて頷いた。

物馴れぬ王宮の中で、どこか腫れ物のように、誰からも遠巻きにされて、ここに来たのは間違いだったのではないか?と、そろそろ疑い始めていた少年にとって、姉の素直な優しさは救いだった ]

『色々なところを旅してきたんでしょう?話を聞かせて、ロシェ』

[ 請われるままに話したのは、ローグの旅の話、祭りの華やかさ、美しい景色や、厳しい自然、市井に生きる人々の暮らし...そして、妹のように思っていた、少女の話も ]

(+10) 2017/02/03(Fri) 23:08:08

【墓】 皇子 ロー・シェン

『ロシェは、その子が、とても大切なのね。どうして、一緒に連れて来なかったの?お母様と一緒にだって、構わなかったのに』

[ 無邪気に問われて、自分が王の子と認められるか判らなかったし、何より彼女に王都の暮らしは似合わない、と答えると、やはり不思議そうに ]

『でも、会いたいのでしょう?』

[ そう、首を傾げられて言葉に詰まった ]

い、一人前の騎士になったら、会いに行きます!

[ 何故だか焦った気持ちで、必死に言葉を返すと、姉ばかりか、周りの侍女達にまで、くすくすと、微笑ましげに笑われて、所在無い思いをしたのだった** ]

(+11) 2017/02/03(Fri) 23:09:10

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ その魔力が、直接身体を縛っているせいだろう、上機嫌で嗤う魔将の声>>38は、生死の狭間に在る男にも良く聞こえた ]

勝手なことを。

[ 己を操り人形にでもしようかと、アイリに向かって語る言葉に、眉を顰め、ヨセフの名がその口から紡がれると、ぎり、と、奥歯を噛み締めた ]

...ヨセフは、俺程弱くはないぞ。

[ アイリに刃を向けることさえ出来なかった自分...だが、ヨセフならば...と。
魔の傀儡となるよりは彼に斬られた方がいい、と...考えかけてから、頭を振った ]

(+12) 2017/02/04(Sat) 09:21:21

【墓】 皇子 ロー・シェン

...いや、させてたまるか。

[ 魔の楔に貫かれた瞬間の、ヨセフの呼び声を覚えている。彼がこれまでに、男以上に多くの大切な者達を喪ってきたことも ]

支えられ続けた挙げ句に...更に苦しめて...

[ もう充分以上に、彼には傷を追わせただろう、と、男は自覚している。だから、これ以上は決して、まして己の存在によってなど ]

(+13) 2017/02/04(Sat) 09:23:55

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 魔の力に現実に縛されている状態では、それはただの強がりとも言えるだろう。けれど、必ず戻るという、揺るがぬ決意と同じく、男は魔の傀儡とは決してならないと、心に刻む ]

人の心の強さを...お前に見せてやるさ、魔将...

[ 永遠に逆らい続けることは出来ないだろう...けれど、叶う限りの力で抗うと決める。例え動けずとも、時を稼ぐことさえ出来れば、必ず... ]

(嗚呼...)

[ その時、ふいに、男は悟った。胸を貫かれ魔の力に捕らわれかけた、あの瞬間、ヨセフとディークに、退いてくれ、と願った、その本当の意味を ]

(+14) 2017/02/04(Sat) 09:24:51

【墓】 皇子 ロー・シェン

俺は...待っているのか。

[ 全てを背負わねばならないと思っていた。支えを得たとしても、最後には1人で立たなければいけないと考え続けていた...だが、そんな表層の強がりとは別の、深い深い部分で ]

待っている...ヨセフ...ディーク...きっと、俺を引き戻すのは、お前達だ。

[ だから、彼等が無事である限り必ず戻れる、と。そう、信じている** ]

(+15) 2017/02/04(Sat) 09:27:04

【墓】 皇子 ロー・シェン

リー...

[ 魔将の傍に、その気配があることも、男は感じていた ]

お前も、捕らわれているのか?

[ この青い闇の中に、彼女の気配はない。だからやはり、彼女は生きている筈なのだけれど ]

それとも......本当に、俺を恨んでいるのか?

[ それもまた、心の奥底に沈んでいた怖れ。
アイリを置いて、遠く離れて、彼女が母を喪った時にも、傍には居てやれなかった......恨まれても仕方がない、と、だから、彼女は魔に心を奪われ、己を忘れたのではないか、と ]

許せ、とは、言えないか...

(+16) 2017/02/04(Sat) 09:54:20

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 寂寥に胸が塞ぐ心地の中で、左の手首がわずかに熱を帯びた気がした。
恐らく魂だけの存在となった、この闇の中でも、消えずに在る、カーネリアン...そこに伝わる熱が、アイリが対とも呼べる虎目石を握りしめている、その事によって齎されたものだとは、知らなかったが ]

...それでも、俺は諦めないぞ、リー...お前の事も、決して。

[ アイリの腕にもまだ、ミサンガは残っていたから ]

お前を取り戻すまで...そして、お前の笑顔を見るまで......決して。

[ それは、もうひとつの誓い** ]

(+17) 2017/02/04(Sat) 09:55:12

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 青い闇の中、意識は時に死の気配に沈み、浮かび上がる。

魔将の声はいつも、煩いほどにはっきりと聞こえた ]

掛け合わせ?

[ そのとんでもない発案>>78には、呆れに似た思いで白い目を魔に向けるに留まったが、その言葉に含まれた意には、ひっかかりを感じた ]

(+18) 2017/02/04(Sat) 17:57:11

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 只人にしては、身体能力が高過ぎた娘...お互い父が傍にいなかったから、それは自然と不可触の話題となっていたけれど、父親の事は、全く知らないのだ、と、聞いたことはあって、少し不自然を感じてはいたのだ ]

...半魔...

[ 実はそういった存在を、人の側が作ろうと試みた事がある、という古書を読んだ事がある。それが成功したのか失敗したのかは、既に滅び去った国の事故に記録されていなかったが ]

リー...お前もきっと、知らなかったんだな。

[ アイリの母親も、彼等の隠れ住んでいた村の人々も、恐らくはそれを知っていたから、アイリを隠し、魔の触手から護ろうとした。
しかし、結局、魔将の手に捕らわれて、彼女は死を刈る銀月の戦士とされた ]

(+19) 2017/02/04(Sat) 17:58:08

【墓】 皇子 ロー・シェン

リー...すまない。

[ 彼女が何者であろうと、男の中では何ひとつ変わりはしない。この世でたった一人の、大切な妹 ]

俺がお前を、護らなければいけなかったのに...

[ 悔いる声は、彼女の元には届かない** ]

(+20) 2017/02/04(Sat) 17:59:43

【墓】 皇子 ロー・シェン

『悔いるのはまだ早いわ、ロー』

[ 再び沈みかける魂を引き上げるかのような艶やかな声が響く ]

母さん...?!

[ シャン、と答えるように、鈴の音が鳴った。ローグ随一の舞姫と謳われた母が、足に飾っていたアンクレットの鳴るその音は、男にとって子守唄のように懐かしい音だ ]

『忘れてはダメ。人は笑うために生きるの。あなたも、そう誓ったばかりでしょう?』

......ああ、判ってる、母さん。諦めたりしないよ。俺は、リーを取り戻す。
あの子の笑顔を、必ず。

『いい子ね、ローは、とても、いい子』

[ シャンシャンシャン、と、軽やかに鈴は鳴る。
楽しげに、誇らかに ]

(+21) 2017/02/04(Sat) 19:51:30

【墓】 皇子 ロー・シェン

― 思い出 ―

[ 母は、明るく強いひとだった。それは、死の、その瞬間まで変わることなく ]

『泣いてもいいけど、泣き続けてはダメよ...』

[ 子供達を庇って魔物に受けた傷は、治癒の術も及ばぬ程に深く、最早死が目前に迫ると判っていても、美しい微笑みを浮かべたままで ]

『可愛い私の息子...どうか...笑っていて......ずっと、見ているから......』

[ 美しく舞う母の姿が好きだった。その笑顔が好きだった......彼女が魔に命を奪われた時、男の中で、何かが変わったのは確かなことだ ]

(+22) 2017/02/04(Sat) 19:52:26

【墓】 皇子 ロー・シェン

母さん......母さんっ!

[ 母の遺した言葉通りに、少年だった男は泣いて、泣いて...そうして立ち上がった。
魔の闇に覆われようとする世界、その世界で笑って生きるためには、その闇に負けぬ強さを、と... ]

(+23) 2017/02/04(Sat) 19:53:12

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 魔将が、企みごとを口にするのがまた聞こえた>>94ヨセフとディークの名が、その口に昇るのを聞くと、息苦しいような焦燥が募る ]

何を......する気だ?

[ 声だけでは、その全てを察することは出来ず、やがて一際深い闇の中に、魔の気配は消えていく ]

(+24) 2017/02/04(Sat) 20:13:12

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 魔とは、なんなのか...? ]

[ 取り残された青い闇の中、男は思う ]

[ あの魔将は、人のように笑うけれど、それはどこか、空虚な笑みだ。

そこに、本当の喜びは無く、人の感じるような幸福の暖かさは無い......男にはそう見えた ]

[ 人を下等なものと呼び、家畜や奴隷として扱いながら...彼等は、人を模したかの姿をして、人を真似るかのように笑い、楽しんでいるかに見える ]

[ けれど... ]

[ あの禍々しく美しい魔将は、人の心を欠片も理解はしていなかった...本当に、何ひとつ ]

(+25) 2017/02/04(Sat) 20:15:36

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 気付くと、別の場所に身体が運ばれたようだった。

すぐ傍に、魔将とは比べ物にならぬほど、強大な魔力を湛えた存在を感じて、男の魂は、闇の中で身じろぐ>>147 ]

(魔王......)

[ その指が触れると、魂の底までが泡立つように震えた。恐怖ではなく、凍えるような嫌悪に ]

(+26) 2017/02/04(Sat) 20:33:20

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 魔王は楽しい悪戯を思いついたかのように、男の身体を脇に置き「見せてやろう」と言葉にした。

魔によって閉ざされた闇の檻の一部が、更に強大な力を持つ魔王の言霊によって、意図することなく開かれて、男の魂は「視界」を得る ]

ヨセフ...皆......

[ 蹂躙される様を、と、魔王は言った。けれど]

信じている...から。

[ 押し寄せる魔の軍勢、その圧倒的な行軍の前に、儚くも揺れる篝火...手を伸ばそうとしても、声を届けようとしても、決して届かない。

その無力感に苛まれつつもなお

男の心は、絶望からは遠い** ]

(+27) 2017/02/04(Sat) 20:35:38

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 圧倒的かと思われた魔王軍は、しかし、幻影の城の罠に飲まれ、炎の柵に阻まれて、砦の壁にもとりつけぬうちに、停滞の憂き目を見ていた ]

は...はは...!

[ 男の顔に、この闇に沈んでから初めて、明るい笑みが浮かんだ ]

ディーク、お前の作戦だろう?やっぱり凄いよ、お前は。

[ コエが届かないのが、とてつもなく残念だった ]

(+28) 2017/02/04(Sat) 21:59:24

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ しかし、苛立ちを露わにした魔王が「城」へと進軍を命ずる声が届く ]

...動くか!?

[ この城が前に出る時、恐らくそれが、恐るべき殲滅兵器の本領を発揮する時だろう、と、ヨセフに、その予測を語ったのも記憶に新しい。

冷たい予感に、男は仲間の居る砦を凝視した ]

ヨセフ...逃げて下さい...。

[ 祈りはやはり届かず、そして視線の先、砦の内で、魔将とアイリが、そのヨセフと対峙している事も、男は知らない ]

(+29) 2017/02/04(Sat) 22:08:42

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 力をもって蹂躙せんと、魔の城が揺れる。
魔導の共鳴を示す波動は、男の魂にまで届いて、びりびりと、痺れるような感覚を齎した ]

く...う...!

[ 死と破壊を望む、衝動の音叉...その波に半ば翻弄されながら、男は先の疑念を無意識に蘇らせる ]


[ 魔とは...... ]

[ 力のみを求め...弱きを蹂躙することを楽しむという、魔とは...... ]

[ 他を圧する力を持つ、魔王とは... ]





[ .........如何なる、存在なのか? ]

(+30) 2017/02/04(Sat) 22:35:33

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 破られる罠...重なる死の気配 ]

[ 死を操る魔将の魔力に身を曝しているせいか、それらは常より身近に、男の内に届く ]

(帰らなければ...)

[ 死の影が全てを覆う前に...... ]

(+31) 2017/02/05(Sun) 00:11:53

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ ふと、子供の頃のことを思い出した ]

[ まだ、アイリとも出会っていなかった、幼い頃 ]


[ 母に叱られたのだったか、単に道に迷ったのだったか ]


[ 1人で夜道を歩いていた ]

(+32) 2017/02/05(Sun) 00:13:42

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 星降るような夜 ]


[ 世界でたったひとりになってしまったような寂しさに ]


[ 泣きそうになって、空を見上げた ]


[ その、星の海に ]

(+33) 2017/02/05(Sun) 00:14:32

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ 大きな輝く流星が長く尾を引いて ]


[ いくつも、いくつも、絶え間なく、空を一杯に埋め尽くして ]


[ その美しさに、ぽかんと口を開けたまま、眺めていた ]

(+34) 2017/02/05(Sun) 00:15:03

【墓】 皇子 ロー・シェン

 
 

       [ 星降るような夜 ]
 
 

(+35) 2017/02/05(Sun) 00:15:55

【墓】 皇子 ロー・シェン

[ ほんとうに、星は降り ]


    [ 寂しさは、どこか遠くに、消えていた** ]

(+36) 2017/02/05(Sun) 00:16:30

皇子 ロー・シェン、メモを貼った。

2017/02/05(Sun) 00:17:04

【墓】 皇子 ロー・シェン

......!

ディーク?!

[ 求める声が、確かに聞こえた>>260 ]**

(+37) 2017/02/05(Sun) 00:27:43

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