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[ユウレン王宮にて、各々が合流して情報交換をしているその頃]
………一体何が、どうなってるのかしら。
[女は一人見知らぬ地に立ち尽くし、独りごちていた]
どう見ても王宮じゃないわよねぇ…此処…
[さっきまで自分は確かにユウレンの王宮の中に居た。
タクマから受け取った絨毯を保管倉庫へと運ぶ途中で、向かいからロスリンが手伝うと言って来てくれて>>6>>7]
その刹那か、何度目かの違和感に気付いて立ち止まって。
それまでと同じ様に周囲を見回そうとした時、嫌な予感がした。
咄嗟に絨毯を手放して、次に気付いた時にはもう此処に立っていたのだ]
…やっぱり、気のせいじゃなかったのねぇ。
にしても、何で最初の違和感の時にこうならなかったのかしら。
[目に見えて変化に気付かなかったから、気のせいだと片付けていたけれど。
まさかこんな形で変化が現れるとは思っていなかった。
そもそも何回か同じ違和を感じていたのに、何故今回こうなった、と考えて、ふと違いに気付き]
そうか、風だわ。
今回は風が吹いてきたのよ。
[そうだ。
違和を感じて立ち止まった自分に向かって、風が吹いてきた。
木と日の匂いに、水気が混ざったそれは普段ユウレンを翔けるものとは異なっていて。
理由はわからないけれど、これはまずいと直感で思い、絨毯を手放し少しでも身軽になろうとしたのだ。
その結果がコレである]
…仕組みは解らないけれど。
付喪神達が動き出したのと同じものが、原因かしらね。
[というか、それ以外に心当たりが無い。
どうしたものかと悩みはすれど、現状打開策は浮かばない。
そもそも此処がどこなのかすらも解らないので、まずは現状把握を優先しようと周囲を見渡した]
…やっぱり、ユウレンじゃないみたいね。
[辺りに生えている木や草を無造作見ただけでも、見覚えの無いものが入り混ざっている。
くん、と匂いを嗅げば王宮で自分に向かって吹いてきた風と同じそれで]
…ユウレンじゃないのは当然として、潮の匂いがしないってことは、多分シンシャじゃない。
となると、ナハティガル…?
あ、でもこの森結構大きそうよね。
ヴァイスヴァルトの方が可能性高いかしら。
[客人が原因らしいとロスリンから聞いた話を元に推測しつつ、これからどうしようか考える。
此処がどこであったとしても、今の自分は恐らく異邦人。
しかも(自分の意思で来た訳ではないが)無許可での来訪だから見つかれば色々不味いだろう]
まぁ、此処で問題になったとしても事態が収束すれば何とかなるでしょうけれど。
…むしろ、自分の身の安全を考えるべき、ね。
[原因がユウレン側にないのなら、仮に此処で捕まっても無罪放免となる可能性は高い。
むしろ、ここで自分に何かあった場合のほうが自国とこの国双方に迷惑をかけそうだと思い、ひとまず様子見しようと身を落ち着ける場所を近くに探した**]
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