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――ケルベロス医院――
[たどり着いた病院の、最上階にあの人が待っている、と言われ]
いいえ。残念ですが私はお見舞いに行けません。
(ええと…ええと…)
そうです!
私は恋人のタクマさんとしかお見舞いに行けないんです!
[毅然と言い放って自分の為に用意されたという個室へ向かった]
んと…私の個室は…
[と、手渡された鍵を見ると、書かれている文字は{2}]
1なんてことない洋室
2なんてことない和室
3天蓋付きキングサイズベッドのあるロココ調
4ピンクが基調の回転ベッドのあるラブホ調
5トランプ柄をモチーフにした赤と黒の部屋
6中庭にテント
[和室に向かいながら、マリエッタの通信に気付き]
ふふっ
大丈夫ですよ。お見舞い、蹴ってやりました!
皆さんが来るまで籠城してます。
[と笑って]
[キイと音を立てて扉を開ければ、まず靴を脱ぐような場所。その横には靴を入れる為の靴箱が置いてある。側面にはご丁寧に靴べらまで掛けられていて]
靴を脱げばいいのかな?
[扉に鍵を閉め靴を脱ぎ、靴箱にしまってから横に引くタイプの紙でできた扉を開けると、ふわっと植物の匂いが出迎えてくれて]
(ん…?干草?…とも違うような)
[不思議な、でもどこか落ちつく香りに包まれながら、荷物を置く。足裏に感じる感触に、香りの正体はこの植物でできた床だと気づく。
ごろん、と寝転がって天井を仰ぐと、女はハッとあることに気付いた]
タクマさん…の、匂い…だあ…
[途端ゆるむ涙腺に、この部屋で良かったあと微笑んで、うつ伏せになり顔を伏せた]
[ごろごろと転がりながら、この植物の匂いが自分に移ってしまえばいいのになーと思っていたら、扉をノックされて。ガチャ、と開けると自警団員が立っていて、一瞬怯むものの]
お見舞いならっ いきません!
[そう伝えると、違うと首を横に振られ次の日の見舞客を教えられた]
デリカ…お姉ちゃんと神父様…ですか
[パタンと扉を閉めて、また畳の上にごろりと横になって]
…大丈夫、だよね…?
[と小さく呟いた]
[慌ててドンドンと扉を叩かれ]
な、なんでしょう?
[と応対すれば、伝令ミスで今日の見舞客は神父様だけだと訂正された]
ひとり…?
そうですか。
[大好きなデリカが選ばれなかったことに少しだけ安堵するものの、彼女の安心は水の泡となって消えることを彼女はまだ知らなかった]
[部屋にある紙の扉をまた横に引くとお布団が出てきて]
これで寝られるのかな?
[布団を引っ張り出し、畳の上に引いてみる。もぞもぞと潜り込んで]
…起きたら…フィオンさんのとこ、いってみようかな…
[タクマの夢が見られますようにと願いながら、女は眠りについた**]
[もぞ、と寝返りをうって二度寝しようかまどろんでいたら、扉をノックされた。眠たい目をこすりこすり出てみると、自警団員が立っていて]
(そうだ…ここ、病院だった…)
[一気に覚醒した頭で、今日も頑張って逃げ切るぞ!と意気込んでいたら、自警団員に服を手渡されて]
今日見舞いにこないならせめてこれを着て
1日過ごせってことですか…?
[あと写真を一枚お願いします、と言われて]
(見舞いにいかずにすむなら…)
[渡された服をぺろんともちあげると、それは レザージャケット+レザーパンツ+鋲のリストバンド だった]
ごめんなさい
[自警団員に服を突き返したら、焦ったようにじゃあこれなら…!と新たな服を渡してきた]
(…………)
[ 忍者服 だった]
[お願いします!お願いします!僕らのためにお願いします!と頭を下げられ、結局忍者服で写真をとられた]
なんなんだろ……
[■papayawhipの忍者服を着たまま、部屋にへたりこんだ]
[コンコン、とフィオンに宛がわれたであろう部屋の扉をノックするも、中からの返事はない]
(…フィオンさん、大丈夫かな…)
[全く忍ぶ気の無い忍者服から着替えて外に出たら、自警団員に「ならばお見合いお見舞いへ!」と言われたので渋々着てはいるが、恥ずかしい。あまり出歩きたくないのだけれど、お腹は空腹を訴えていて]
(タクマさんの作ったご飯が食べたい…)
[半べそかきながら、病院内の食堂へ向かった]
[食堂までやってきて、冷蔵庫の中を確認]
ふんふん。
ラディッシュとチコリとオリーブでサラダを作って…
あっ生ハムある!
サルティンボッカ作ろうかな。
[鼻歌交じりでキッチンに立って]
[出来上がった料理をテーブルに並べて、キッチンストッカーで見つけた蜂蜜酒を注ぐ]
…いただきます。
[フィオンが来るかもしれない、と二人分作っておいたが]
(やっぱり、出てこないのかな…)
[ひとり寂しい食卓に向かった]
[食事を終えて、ロビーに出てくると巨大なモニターがあることに気付く]
??
あっ これ、広間の様子だ…
[モニターには集会場の広間の様子が映し出されていた]
これなら寂しくないやっ
[ふふふっと嬉しそうに笑って、女はロビーのソファーに膝を抱えて座った]
――いつかはわからない未来――
[タクマの姿がモニターに映れば]
あっ…タクマさん!
[モニターに向かって思わず呼びかけてしまうだろう。あちらから、こちらの様子は見えない。
近くにいるのに、遠いこの距離に胸が押しつぶされそうになる。
女はソファから立ち上がり、モニターへと近付いて。
音声は聞こえぬその愛しい彼の顔に、そっと唇を寄せた]
(あ…もうこんな時間)
[エントランスへ向かう。今日の強制見舞い客は神父、だったはず]
(神父様、お一人なのかな…?)
[エントランスに置いてあるイスに座って、じっと来訪者を待った]
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