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……予想以上……ですね。
正直、ここまでの波となるとは。
[水盤に映る街の様子を見やりつつ、魔導師は小さく息を吐く]
とはいえ、何の報せもなければこれ以上に混乱したでしょうし……難しいものです。
[報せたが故の対処、報せたが故の混乱。
そこに垣間見えるものは、研究者としては興味深いものの。
魔法花とそこに宿る者たちを単なる研究素材としては見ていない魔導師にとっては、申し訳ない、という気持ちが先に立つ]
……出来得る限り早く、原因を究明しませんと……。
[言いつつ見やるのは、淡い光に包まれた鉢植え。
街で眠ってしまった花精たちの本体。
大半の花精はこちらでも眠りに就いているようで、今の所は騒ぎは起きてはいない]
彼らが目覚めたら、驚くでしょうねぇ。
[姿を見せぬ街の長の正体を知るものはいない。
それは、魔導師自身が望んだ事。
反面、精神的な成長を遂げる花精と話してみたい、という好奇心は絶える事はなく]
……思わぬ機会……ではありますが。
できれば、違う形で迎えたかったものです。
[そんな呟きを落とした後、魔導師は鉢植えのひとつに手を翳す。
花の状態を調べ、翳りの根源を探るために。**]
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