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― イベント会場外・対策本部 ―
……ふむ。
[イベント会場にほど近い建屋に、臨時に設けられた対策本部。
そこで、情報の精査に当たっていた特務隊長は、小さな呟きの後、一つ息を吐いた]
……状況と、データから判ずるに。
どうやら、未知の『何か』が外宇宙からの来訪者である事は間違いないようですね。
……そうなる、と。
[取るべき対応は、限られる。
中の状況も、大体は把握できているが、全てを掴むには至っていない]
非常時に備えて、コントロール・ルームを確保しておくべきですね。
……そこまで行ければいいんですが。
……とはいえ、ここで空論を躍らせていても仕方ない。
中にいる面々に、賭けますか。
[そんな呟きの後、通信システムを立ち上げる。
他のシステムでは介入できない電磁波内部への干渉が可能なそれは、『グローランサ』たる彼の能力を利用したもの]
ジーベル伍長、パーヴェル君、聞こえますか。
[全体放送の後、呼びかけるのは特殊回線で繋がる二人へ]
今の放送は、届きましたか?
色々と大変でしょうが、コントロール・ルームの確認及び、システムの確保をお願いします。
[先の放送の内容を補足するようにそう告げて、それから]
それと……先ほどの『何か』についてですが。
どうやら、外宇宙からの来訪者である可能性が高まっています。
もし、接触する機会があった場合、十分な注意を払ってください。
[少しだけ声音を引き締め、精査の結果とそれに伴う注意事項を伝えておいて]
……こういうタイプの来訪者対応の適任者が、現状不在なので。
本当に、そちらは無理なくお願いしますよ?
[最後に付け加えた時の口調と声音には、はっきりそれとわかる安堵の響きが宿っていた。**]
[伝えた内容──特に『来訪者』の情報に対するそれぞれの反応は、予想し得るもの。
それだけに、無理はしない、との返答が得られた事に感じたものが、案ずるそれと綯い交ぜになって零れたのは、多分、無意識の作用]
彼の来訪者に関しては……そうですね。
士官クラスには、事前に知らせても問題ありません。
……接触によって、思わぬ作用が生じる可能性もありますし。
[ミリアムの問いかけ>>*1に返すのは是。
ちなみに、思わぬ作用、として挙げられるのは、潜在能力の発現がある。
そうなりそうな心当たりが幾つか過った矢先、その内の一人の名が上がる。>>*3]
カルディナールロート少尉……ですか。
わかりました、彼となら動き易くもあるでしょう。
[以前保護した青年士官の気質は把握している。
彼ならば必要以上に行動を妨げる事もないだろう、との判断からこんな言葉をサシャに返して]
いえ、謝る必要はありません。
的確な現場判断と対応に感謝します。
[ミリアムからの謝罪>>*2に返す声は穏やかなもの]
もし、予算等必要になるなら、特務に回していただいて構いませんから、遠慮なく。
[その辺りの対応はいくらでもできるから、と。
さらりと言う辺りに、特務部隊の特異性がしっかり現れていた。**]
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