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— 湯殿 —
あの仔は不承知であったようだけどね
[ものごとには限度がある、と言ちた狐の声を思い出して含み笑う]
私達ならば…望むよ
私達の血がどれほどあつくなり、
貴方がどれほど私達を堪能するのか
[うなじから鎖骨へ辿る気配へ、滑らかな肌理に灯る熱。
ゆるく喉を反らして吐息を滴らせる]
教えよう、すべて
[体を開き、胸中の紅柘榴へ愛撫を導いた*]
— 地下迷宮・中庭 —
[地中の闇の中で不自然に拓けた空間、
陽を知らぬまま咲き誇る青薔薇の苑に、羽音立てず舞い降りる]
醸酒とは、
──ものは言いようというべきか
[乱鴉の大公の言説>>+44にくつと微笑む。
褒められたには違いない]
また若く、より純な血も良いものだ
…参加者の中には恐ろしく夥しい血を喰らった稀なる血もあるが
鴉公におかれては、セルウィンの血は物足りなかったかな?
— 地下迷宮・中庭 —
[青薔薇の園に突如として黒が散り、
乱れ舞いの黒羽根を纏い、漆黒の影が現れる]
熟し切らぬ新酒の味は、新鮮で口当たりは良いが、
複雑さとまろやかさに欠けると相場が決まっている
[半ばほど綻びかけた
羅馬式に少し熱を加えて、スパイスが欲しい
……それより、
[ふ、と唇綻ばせ]
— 中庭 —
[城では変わらず、用意した仕掛けがとりどりのシーンを彩っている様子。
乱れ舞う黒羽根を摘み、
差し出された薔薇へ視線を送る>>+3]
──成る程
[参加者の人選は紅榴自身の趣味。元老殿の口に合わなかったのなら失態と思いもするが]
熱と香辛料か
では、そうなされよ。秘めた爛華を鴉公に引き出して頂ければ、彼らの糧にもなろう
[雅やかに腰を屈め、綻びかけた青い蕾を唇で食んだ]
……それより? ああ
戯れで躱されては恨めしいと、私達は虞れているのだけれど?
[青い薔薇を含む口腔に、噛み切られることを希う肉はある。
綻んだ鴉の大公の唇へ、それを寄せた*]
戯れ――戯れ
[くつりと笑みは深くなる]
御心を計りかね、言葉遊びに紛らわせましたが、
私は、
戯れてはおりませぬよ、梟殿
[穏やかな微笑にあって、漆黒の双眼には笑いの欠片もなく、
添うた細腰を掴み、引き寄せた。*]
— 湯殿 —
[満ち足りた猛禽の情調で、カウチに身を預ける。
気怠く瞼を下げる緩さは、情を交わした直後に許すしどけなさ。
薄く透ける白絽の髪を指に絡めた]
これだから やめられぬ
[朧に笑んで、湯霧に浮かぶ宴の映像を紅は眺める]
……
[かなりの血を失ったが、濃い血蜜を得もした。
髪を放した指は蛇の肩から爪痕を辿る。既に痕跡残さない肌理から零れていた赤>>+4の幻影を惜しむよう]
…おや。私達の連れ来たスライムが燃やされてしまったようだよ
12年もので可愛いかったのに悲しいこと
[燃え上がる焔の映像>>111へ、むしろ愉しそうな声で嘯いた**]
— 中庭 —
その仰りようではまるで、私達の方こそ舌が二枚あるかのようだね
[私は、と口にする鴉>>+6へ笑みを消して囁いた。
凄然とした無表情にあって、紅の双眼にだけ微笑を灯す]
…時には無粋もしたくなる
恥ずかしいことだが、これは純情と呼ぶのだよ。鴉殿
[腰を引き寄せられるまま黒の腕の中に。
二枚と表現した舌を伸ばして、髭の整えられた顎を舐め上げた。
唇まで辿り着けば、触れるか触れないかのちかさに留まる。
主導権を委ねる、と証すように力を抜いて、
ぬばたまの両翼へ重みを預けた*]
[梟は己の権力を自分の趣味にしか使わない。
だから評議会において一つの重要な役を許された。
いらぬ野心を抱かない、危険の少ない元老として。
そしてまた、梟は子を持たないからでもある。
子を持たないことは、後継がいないということ]
[この宴にあたって梟は
親を殺した者、親を亡くした者、親を知らない者達を集めていた。
また親に愛されて愛をもつ者も、親に愛された籠の鳥も、親の代わり罪を負ったとされる者も]
…ふむ
[古城を見下ろし、猛禽は音もなく飛翔する。
その中のどこかへ、やがて舞い降りていく**]
― 中庭 ―
[ざらりと顎を舐める舌にほんの僅か目を細める、
吐息の掛かるほど近付いた唇に、
詠うように笑い含んだ睦言を吹き込む]
私が梟殿を愛していないなどと
どうしてお思いになるのだか
[やわらかく朱唇啄み、
感触を愉しむよに幾度も。
その間も片手は爪紅の指先を捕らえて絡め、
口元へ]
あなたの翼をもぎ取り
私の
あなたの肚を断ち割って腑分けして
内腑に口接ければ
私の愛を信じていただけましょうか
[かり、と淡く食んだ* ]
― 城・上部 ―
[――城の至る所、
隅の暗がり、明かりの届かぬ暗所にばら撒かれた鴉の"目”が、
きろりきろりと開いては瞬かぬ眼で逐一を主に伝える。
《 クァアア…… 》
《 カァ…… 》
《 カアァ…… 》
乱れ鴉の音無き啼声は、漆黒の翼の主の耳にのみ届けられ]
――おお。
ようやっと、待ち望んだ稀酒を味わえる刻が巡ってきたか。
稀少なる血華の蜜をひとつ壺にて混ぜ合わせ、
永の歳月醸されたる類稀なる蜜酒、
その封を切る栄を得たとは、
何という幸運、何という逸楽。
[些か狂躁じみて真黒の手袋に包んだ両手を揉み絞る、
舌舐めずる赤き口腔に、長大な牙が真珠の艶放って]
― 小部屋>>68 ―
[今宵、黒の猛禽の狩るは兎、
伝説の同族喰いの魔獣。
きろり、と烏羽玉の瞳が兎と愛らしい少女の居る小部屋の天井に開く、
次いで獰猛に嘴開いた猛禽の頭部が出現すると、
薄闇を糧に瞬く間に膨れ上がって黒翼を広げ、
極彩色の小柄な身体に襲いかかった。
闇色の翼が兎の肩を打った瞬間、
力強い男の腕に変わり、抱き竦めて腕の中の牢獄に囚えた。
同室の少女が驚愕の瞳でこちらを見つめるに、
揶揄の一瞥をくれ。
仰け反らせて露わとなった首筋の頸動脈に
己が色を裏切る真白の牙を深々と打ち込んだ]
― 小部屋 ―
[封印のなかった昔ならいざ知らず。
体格に勝る大鴉は小柄な体躯を押し潰し、ベッドの上に伏せさせた。
豊潤にして富貴なる、複雑なまろみを口中で転がし、
絹のごと滑らかで濃厚なそれを喉奥に滑らせる。
胃の腑にしみ渡る極上の甘露。
懸命にも娘はすぐさま逃げ出す方を選んだ。>>78
去り際に投げていった本が近くの壁に当たったが、そんなものは些事、
目もくれず、一心不乱に血蜜を飲み続けた。]
最初のひとくちを啜り終えて後も、しみじみと舌に残る甘味を味わって。
ひとごこちついてから一度牙を抜き、柔らかな耳朶を淡く食んだ]
『躾』の時間だ。
教えられたことをちきんと憶えているかな?
守れるかどうか、試験をしよう。
[情欲に可擦れて濡れた囁き、
首にグチャグチャに開いた牙痕を舐め上げた。]
[――続くは暴虐の嵐。
柔らかく敏感な粘膜ばかりを狙った牙の襲撃、
下肢を押し開き、肉を穿ち、内腑を刮げて執拗に蹂躙し、
跳ねる四肢を力づくで捩じ伏せ。]
佳いね、凄く良いよ、
やわらかくて弾力があって、靭やかで。
[獲物に伸し掛かり、嘴を突き立てる、
鴉は兎の総身を食い荒らし――文字通りの蹂躙。]
[銀の火傷で赤斑になった膚を容赦なく掴んで鉤爪食い込ませて、
尖った兎の耳をくちゅくちゅと噛む。
銀鎖を巻いた手首が逃れようと激しく軋むたび、
その身に過酷な『躾』を加えた。]
駄目。
大人しくしなさい。
[微笑みながら、深く抉った。*]
— 中庭 —
[眸だけは笑っていた梟の表情が、睦言>>+10>>+11によって真摯な色に塗り変わる]
鳥の翼を奪うは、
──相応の覚悟を要すること
[垣間見せた重苦しい吐露は忽ち愉悦含む頬笑みへ戻り、
歯の内を撫でるよう、食まれたままの指先を揺らした]
嬉しいね、信じるとも
貴方のような方と交わす血の歓は無上
折角の宴だ、まだ脱落者もおらぬうちに
…その嘴と爪で引き裂いておくれ、*乱鴉の大公よ*
[沼のように広がりゆく深い闇。
逃れようと彼女の身体に力が満ちる。
その首筋に、どこからか現れた銀の蛇が絡みついた。
細く長い牙を項に刺し入れ、印の目覚めを促す。
束縛の蔦は激しく明滅しながら伸び、彼女の全身を覆った。
痛みに蹲った彼女を闇の咢が銜え込む。
ゆっくりと、時間を掛け、蛇が獲物を呑みこむかのように、闇は彼女の全身を呑んでとぷりと消えた。]
— 暗い部屋>>15>>16 —
調子はどうだ?仔猫ちゃん
[音なく舞い降りた梟は一撃で獲物を押えつける。
全てを見ていたが、敢えて尋ね。這いつくばる黒猫の首筋へ細く長い指をかけた]
何度か味見はさせて貰っていたのだったかな…
[吐息交じりに囁き、間、髪を入れず牙を埋め込む。
訓練と称して色々仕込まれた仔猫の血は、躾の良い仔吸血鬼に特有の洗練されて雑味がない淡泊。
舌触りに棘を残す深みは、従順に振る舞いながら、その腹に凝る自由への願望。それらを含めて、紅榴候の選ぶ「好み」のまま。
親に捨てられ100年巣立ちを待つ蛇の養い子へ、あやすように喉の下を擽り血を啜った]
翼の生えた猫になりたいのならば、
…もう少し頑張ることだよ、クロイツ
己が餞別に相応しいと示すには、私達が貴方の為に残した時間は少ない
[峻厳な言葉は、だがもう聞こえてはいないだろう。
人の姿を保てなくなるまで奪い続けたから。
手を伸ばし、肉を喰いちぎられた黒猫の前肢に触れる。
これは馴染みの貴方へのサービスだよと囁いた*]
― 中庭 ―
[大鴉の牙は余の吸血鬼と比べても長大なもの、
歯列をなぞる指先を自らのそれに触れさせ]
鴉は貪欲、
故に
[密やかに笑み、秘事明かすように声潜めて告げた。]
けれど、愛おしい梟の君、今だけは
[組み掴んだ手、ぐいと後ろに引き、
懐深く誘った]
― 仄暗い闇の中 ―
[闇が獲物を導いたのは、仄暗く狭い岩の胎の中。
水の匂い濃い場所で、滑らかに整えられた岩の上に獲物を押し伏せ、白の魔は華奢な身体の上に覆いかぶさる。
彼女の肌を彩る戒めの印は、今や銀の蛇と化して無数に肌を締め付けていた。]
楽しみにしていた。この時を。
[わずかな変化も逃すまいと顔を彼女に擦り付け、立ち昇る匂いを嗅ぐ。
幾筋も浅く肌を斬り裂き、肌理に滲む赤を舐めとりながら這い登り、首筋にたどり着けば幾度かの口づけを散らした後、ゆっくりと、ゆっくりと牙を埋めた。]
[口腔に溢れるは背徳の味。
滋味が身体の隅々までいきわたり、失われたはずの熱が指先まで巡る。
満足するまで吸い上げ、飽いては牙を抜いて舌先で弄り、再び衝動が高まれば新たな傷を穿ち。
心行くまで堪能したあと、ようやく彼女を解放した。]
ごちそうさま。やはり君の血は美味だな。
癖になりそうだよ。
[意識の無いまま闇に運ばれていく彼女を見送り、ひらと舌先で唇を舐めた。*]
[懐中に抱いた紅の華を
暫しの間、慈しみと恍惚の眼差しで見つめ、
徐ろに朱唇に喰らいつき口を塞ぎ、
絡めた舌を貪った存分に舐めずり突付き、
自らの口中深くに導き入れて。]
お約束通りに
[ぶつり、と噛み切った]
— 地下迷宮・玄室 —
[宙に膝を組んで、紅は閉じた唇で笑みを象る]
『さて、そろそろ脱落者を定めよう時だね』
[指先を頬へ触れて、ゆるりと傾ぐ。
背に垂らした赤毛が揺れて流れた]
『夜に生きるに相応しくない者は、誰か?』
[審判を下すという建前通り、あるいは、手の内へ引き込んでもっと深く戯れたい相手]
『……』
[あれを欲しいという聲があらば、ますます笑みは深くなるだろう*]
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