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.............。
あれ?生きてる....
[もう後悔なく生きた、やられると思ったが手が自らの命を防いでいた]
...どんだけ生きたいわけ、俺。
[ため息をついて]
久しぶりに剣は努力したかな。
しかしいってーな...レトのやつめ...
[己のしぶとさにさらに、ため息]
つっ!あー!いてー!
このまま死んで、レトに化けてやろうか。
[軽く言ってるが、重体なのはかわりないー
このままだと確実に、出血死だ。
さてどうしようか...]
はあはあ...
[レトとベネディクト...ああ、王子と吹っ飛ばされた奴が話してるのがかすかに聞こえるが、意識が遠のき始めてうまく聞き取れない。
こんなに痛いなら、一思に死ねばよかったものを何故自ら生きた?
いたいいたいいたい....
痛みに悶えていると、近くで別の人の気配がー]
「ライナー様...」
[部下の声だ...助けに来てくれたのか?
期待を込めたが、次の瞬間ー]
「...死んでください。俺の出世のために。」
!!ー
[瞬時に部下の胸を刃が貫くー]
馬鹿が...そんなこと真似しなくとも...
それに援軍もこない、俺の首に価値などあるものか。
[この時ばかりは両刀使いなのに、感謝したがー]
...味方に殺られるのはいい気がしないねぇ
[王子の軍勢はもちろん、殺した村人もこんなに気持ちだったんだろうか...]
― 回想、ハールト戦 ―
「大将大丈夫かね...こっちがやりたかったんだろうが...」
[精鋭隊には、ライナーの副官もいた。
魔王軍のライナー隊の目的は斥候なのだろうが、ライナーの目的は王子を見つけ出すこと。
しかし魔王直々にライナーに命令が下ったのなら、ライナーが本隊を離れる訳にはいかない。
なのでライナーは隊の一番主力を、王子捜索に当てた]
「大将には珍しく無茶して...2部隊相手だと無理だ。
しかも魔属め、大将を切り捨てやがって!」
[もう一個の精鋭小隊もやられた]
「...大将。」
[ライナーは副官を一瞬見た。副官は頷く。
任せてください。王子は必ずや見つけ出します。
一度ケセラーで失った命ー
副官はライナーに助けられたことにより、ライナーを信頼しついてきた]
― 回想、ハールト戦:クレス隊近辺 ―
[船を用意すればよかったが、それでは目立つ。それに敵も村人に成りすまして自分の船に乗ってるとは思うまい]
「!!」
[しかしいきなり矢での攻撃!王子の隊なのだろう!?
ケセラーが滅びる光景がよぎるー]
― 回想、ケセラー滅亡の日 ―
[当時ケセラーにはいなかった、自警団のケセラー隊隊長ー
知らせにより魔属に襲撃されたと聞き、見渡す丘からケセラーを見つめる。
しかしライナーが発した言葉は、他の隊員も驚いたものだった]
すごい…
[圧倒的な力の前に恐怖よりも、見せつけられる魔属の力に魅せられていたのだった。
隊員に揺さぶられてようやく正気に戻ると、隊をすぐさま移動させる。
ケセラー内に飛び込む隊員を見て、止めはしなかった。死ににいくようなものだとわかってたからー]
やっぱり逃げるよねぇ…
[ライナーが動いたのは、村人の助けではなく村長を見つけ出すことだった。
村の外れのほろ穴で我先に逃げたこのケセラーのリーダー。
こんなのに命を張るなど、ばかばかしい。
村長を生け捕りにし、魔王の前に差し出した。
ついてきた自警団隊員には「死んだらどうしようもない」といってきかせた。隊を離れた者もあったがケセラー滅亡を見た人間に他の選択肢があっただろうか]
村とこいつを差し出します。
変わりに俺らを、貴方の部下にしてください。
[助けてくださいとは言わない。
相手は魔属なのだ、恐怖に漬け込まれるだけだー
それに魔王の部下なんて、人間やっててそうそうなれるもんじゃないし面白そうじゃないか*]
― 現在、ベネディクト隊内 ―
天国...にしてはお粗末だねぇ
俺の場合は...地獄か...
[見知らぬ天井ー
意識は混濁し、声は出せないでいた]
...夢なんか見てて、俺って案外悠長だな。
[思えばケセラー滅亡の日は分岐点だったのかもしれない。
ライナーの正確性は、元来の物とも言えるけど]
...俺なりの意地...だったのか...?
[魔王軍の中では、下であったのはわかっていた。
ただ切り捨てられた事実からの脱却ー
そして望みは精鋭小隊のみー
王子を捕まえたなら、上へ行けると野望。
副官の死はまだ知らない。
が、そんな生きる自分がいたのだろうと考えながら意識の深くへまた落ちていった*]
成り上がり者 ライナーは、栞を挟んだ。
― 激戦が続く最中 ―
は!
[意識はかろうじて回復、ハールトで死ぬと思っていたがまだ生きてるのに驚いた。
同じく捕虜にされた部下に、現在の状況を聞くー
現在の戦局はわからないが、ハールトで負け副官以下精鋭隊の死亡。ハールトにて自分以下数名がベネディクトの捕虜になったことだけはわかった]
どっちにしても、今はここでお世話になるかねぇ
飯をくれ...
[動かない体では焦っては、しょうがない
今はただ回復を待つー*]
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