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─ 村内 ─
[ ややうつむきながら歩く。
困惑に今は黒い眉をよせて。 ]
どうも……おかしいのじゃ。
誰もがわしを無視する。
それどころか触れることも出来ぬ。
何が起こっておるのじゃ?
[ 町をゆっくりと巡る。
……「人狼」……
かすかな震え声が、疑念の声が、そしてわずかながら賛美の声が聞こえた。 ]
今更……、
今更気づいても……、
[ 間に合ったと思ったのに。 ]
[ 信じぬ者……、
信じる者……、
怯える者……、
立ち向かうすべを考える者……、 ]
ゲルト坊主……。
[ それぞれに不安を抱き、
それぞれに気持ちを抱えて、
村人たちはお互いの顔を見ていた……。 ]
12人……
村に残ったのは、たったの12人……
いや、わしをいれれば13人か。
【見】羊飼い カタリナは、栞を挟んだ。
─ 村内 ─
……む?
[ 雪の中を必死に手探る青年の背に見覚えがある気がして、駆け寄る。 ]
お主は、ゲルト!
ゲルト坊主ではないか!
先ほどそこで、お主が死んだと聞いたぞ?
人狼に食われたがごとき惨い死にざまじゃと……、
おい、どうした。
聞いておるのか?
何をしておる?
[ ゲルトはどこかぼんやりした表情で見上げた。 ]
『 僕の***が見当たらないんだ。 』
[ ゲルトの言葉に、
今は黒い眉をひそめる。 ]
なんじゃと?
……ないわけがなかろうが。
どういうことじゃ?
『 僕の***が見当たらないんだ。 』
[ ゲルトは繰り返し、うつろな表情のまま、
ふたたび雪をかきわけ、探し始める。 ]
『 僕の***が見当たらないんだ。 』
……むう……。
[ 訳が判らない事を言う青年の背を、
さすがにどうしてよいか分らずに見つめる。 ]
いったい、
この村で何が起こっているというのじゃ。
[ 自分が死んだことをまだ知らぬ老人は、
途方に暮れて白を見る。 ]**
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