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[まとまってしまえばこの数は厄介だ。ならばまとまらせなければいいだけだ。
きわめて単純に内部からの崩壊させ、それは成功した。
そして同士討ちをしているところで治安部隊が攻撃をしかければ、その場は混沌と化す
そこに容赦なんていうものはない。
...に全てを救う気はない。元からそんなものできはしない。
理想を受けて、公国にきた...は、その理想が叶うのかというと、是とはいわない。
だがそこに。『この時代では。』という言葉が加わる。
この時代は犠牲が出過ぎている。今もこうして血が流れている。それを笑って許すなんてことできやしない。だから今やることは、次の世代。その次の世代にその意思をつないでいくこと…そのために恨まれていく礎となることだ。]
[少なくとも...はそう考えている。
だからこそ、主は無理を押すのだろう。連れてきた自分たちに押し付けるものがあるのを知っているからだ。
だからこそ俺は、主の無理を無茶にする程度に押しとどめる以上のことはしないのだろう。
でも今は少し安心していた]
[野盗の群れに単独で入る無茶などせず援軍を多数呼べば済むことを...はしなかった。
自分を大事に思うのを昔に置き去りにしてしまった...には死んでやるものかという意気地こそあれど、根深く自分に高い価値など見出してはいなかった。
効率的。必要。犠牲を減らす。それだけあれば十分。そして十分だったから、同僚や姐の心配。先生の叱りも、主の無言の重圧を、その全てを己に受け入れさず取りこぼしてしまっていた]
[安心からか。それとも罰があたったのか。
馬を奪って逃げようとしたところで"トスン"と無情な音が聞こえた]
……っっっ!!?
[直前に聞こえた風斬り音、背中の灼熱の痛みと力が抜ける感覚
入り込むために防具の類を身にまとっていないからか、奪った服は赤く染まっていく中、ただ直前に決めていた思考のまま、体が馬の進路をとらせるところまでしたところで馬に覆いかぶさった]
[見えた光景は砂漠。見覚えのあるものが三名]
オズ…わ…ド…さ……エレ……にい……ん?
[なぜこんなものが見えたのか。視界がぼやけるようにして映る。
次に見えた光景は礼拝堂。赤毛の男と相対している]
ある…じ……?なに……てんの?
[三人とも似合わねぇ…血とともに口の中で転がした言葉は音となることない。]
[部下の声が聞こえたところで一瞬だけ意識がこちらに戻る]
3(6x1)時間たったら起こせ…それまで…下手な報告はせず…待機してろ
[気力と根性だけで返事をしたところで億劫になり力を抜き目を閉ざす。己の体に触れ運ばれていく中も、意識はここではないどこかを見ていた**]
[暖かい指先が、薄い紅茶色の髪を撫ぜる。
その感触が好きだった。
…かつて剣を取り、盾を構え。直接的に間接的に、
戦を通じ多くの血を流したことは知っている。
戦う彼も、
政務に励む彼も、
傍らで優しく肩を抱く彼も。
どの姿も彼に違いなく、どの姿も愛おしい。
だから願うものに向かって尽力することに
難色を示す気はないのだけれど]
…、あのね。
頑張るのは悪いことでは無いよ。
ジークにしか出来ないことがあるのも分かっている。
ジークが、ランヴィナス復興の為に頑張っているのも分かっている。
ランヴィナス国民の満ち足りた笑顔の為に――…
でもね。
その国民の中に、ジークも居るのだということを忘れないで。
貴方が倒れてしまっては意味が無いんだ。
貴方が出来ることは沢山在るだろうけれど、
貴方が全てを抱え込む必要はないんだよ。
皆で作り上げるからこそ―――皆が我が子のように其れを愛おしむんだ。
私は…、平和とはそういうものだと 思う。
[若草色の奥へ、蒼が煌くように微笑いかけた]
[口元に笑みを湛えたまま、ゆっくりと瞳を伏せる。
この責任感の強い人は、
それを分かっていても今の様に行動してしまうのだろう。
だから傍に居ることを決めた自分が、
こんこん。と時々、忘れそうになる意識の扉を叩いてあげようと思うんだ]
あー…
ははっ、お腹すいちゃったね。
あんまり食べると夕食に差し支えあると思って、
サンドイッチと果物を持ってきたんだ。
[場の空気を壊すように軽やかな声で話題を変える。
運んできた軽食は、お盆ごと卓の上に置いてあった]
紅茶、淹れるね。待ってて。
[ちょっとだけ名残惜しそうに、愛しい人の腕の中を擦り抜けて、
人肌に温めてある茶器に手を伸ばした*]
ジーク、無事でいて…
[強張った指先が自然と祈りの形を作り、震える唇が願いを紡ぐ。
愛しい人がこの窮地を脱しますように、と*]
― 礼拝堂 ―
[教会っぽい場所の隅の椅子に腰掛けて
とてもトラディショナルな野党たちを相手にして
大立ち回りのシロウを眺めている。
夢なのか何なのか、いまいちよくわからないけれど、
わからないなりに、映画みたいでなんだか楽しい。]
わー、アマツキ提督…じゃなかった、元首って
あんなに強かったんだなぁ。
直接やり合わなくてよかった。
[士官学校時代から、射撃も格闘も残念な成績だった
宇宙艦隊提督は、心底良かったの声を出す。]
[見とれているまに部下たちはあらかた片づけられ
シロウと盗賊首領らしき人との一騎打ちが始まる。
と、そこで不意に周囲の光景がぼやけ始めた。]
ええー、ちょっと、いいところだったのに…
[文句を言うも止める術はなく、
流されるままにやってきたのは、
真っ直ぐな道がどこまでも続く場所。
古い時代の滑走路だと気付くには、
だいぶ、時間がかかった。]
へえー。こんな場所、まだあるんだ。
[興味津々で見回していたら、
遠くに見覚えのある銀の髪が見えて
鼓動がひとつ、飛んだ。]
ユーリエ、ハーゼノア中尉…?
[なぜここに、とか、
一体何をしているのだろう、とか、
いろいろな思考が入り交じる中、
暫し呆然として、見知らぬ女性と共に立つ彼女を見つめていた*]
― とある村 ―
[はたして時間通りであったか、起こされて意識を覚醒させる。
感じたのは痛み。治療された後である薬品のにおい。次に思うのは熱があの時より収まっていること、適切な処置がされたとみていいだろう。応急処置ぐらいはできてもそのような技術をもつものがいるのを自分の麾下にいることを知らない]
薬師…でもいたのか?…そうか、その薬師に礼を…それと、その技術を生かして働いてくれないか。頼んでみるか。
[こんな時でも仕事のことを。とばかりに呆れられるがそこは無視しておいて続ける]
それと…あっちには恙なく野盗を壊滅されたと報告しておけ
[後処理のため、しばらくこの村に居続けるすることになるだろう。そこに不自然な理由はない。怪我の療養も行えばいいだろう。
負った怪我を明かすつもりは毛頭なく。明かしたところで変に心配などされる不利益しかない。気をもませたくないとあったから、無事に戻ってくるように願うナネッテ姐さんの心づかいに嘘をつくことを選ぶ。]
…後処理、しばらく任せる。……少し、辛い。
[肉体のことか、心によるものか。仕事を部下に委任して、しばらくしてまた眠りに落ちていく。援軍として頼んだ部隊への口止めを失念していたのは先に見た夢か幻のせいで思考が正常ではなかったせいだろう**]
― 辺境の地 ―
[故郷からも、嫁ぎ先からも、遠く離れたその地は、
緑があふれ、風がゆるやかに吹き、
嘗ての場所が夢のように感じられるほど穏やかだった。
稜線に消えゆく朱はやわらかでうつくしく。
傍らの人の頬を照らしていた]
あちら?
[聞こえてきた言葉にきょとんとして返して>>0:74
すぐに故郷と、兄と慕う人の凛とした姿を思い浮かべて
その顔に微笑みが浮かんだ]
あら。
私は、あなたのお側でしたら、
そこが何処でも一番素敵な場所ですのに。
例え其処が地獄だとしても。
[茶目っけを含ませた笑顔で応えた。
胸に染みいるような柔らかい眼差し。>>0:75
祖国を裏切っても欲しかったものが、
今、こうして――
彼の腕の中に引き寄せられながら、
両手をそっと伸ばして、彼の頬をてのひらで包む]
― 夢幻 ―
[熱にうなされながら、また一つの光景が移る。頭に声が響く]
(ジークムント様、結局このようなことしかできぬ、私の未熟さをお許しください。)
(そして、許されるなら…また出逢えましたらご教授を受けたくございます)
[駆け足で画面は切り替わる。だがそれは先ほどまでの光景ではない。それは…自分?]
『は…ははっ…そ…ぅか…やった…か!!…は!…はっはは!!』
[何がそんなに嬉しいのか。笑っている、嬉しそうに心底嬉しそうに笑っている。そして笑いながら――]
『どうか…忘れないでください。そして…思い出さないでください』
[死んでいっている。]
[あんな死に掛けで、何が嬉しいのか。自分にはわからない]
ここの"俺"は消えても、あちらで…ジークムント様のそばで霞草が咲く人の元に使える"俺"がいる。
[口にした意味がわからない。認識がおいつかずぶれるように震えて、そして息絶えるその間近、こちらを強い眼差しで見据える己がいて、息を飲む。]
[あれは何を訴えていたのか。
考える間もなく次に移ったのは先ほどみた聖堂。主と相対していた赤毛の男。ぶれていた面もちがみれて理解がいく。あれは…ギィ・ルヴィエ・ド・コルベール。
両者傷ついた姿は痛々しくだがそれよりも思うのは]
…なに、自分で、傷ついてんすか…
[あれが、ただ主の皮をかぶった何かならばどうでもいい。だが雰囲気は変われど、主というのはなぜか理解できた。
理解できたから、自分の体が傷つく以上に、あの男の体を傷つけるのに痛みを覚えている。そう、思えるのだ。]
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