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あなたのお側にいることは、
他の何にも代えがたい喜びです。
私と、絆繋いでくださった御方──
───けれども、
あなたの傍にいると、
私はいつまでも、あなたに甘えてしまいます。
もっと大きくなって、
いつか、”もう子供ではない”と認められたい。
─── そんな願いを抱くのは、不遜なことでしょうか…。
[心の奥を明かす声も、不安のままに揺れた*]
───── 無論。
[大天使は、天使であるがゆえに、
いとし子の思いに気付いてなかった。=28
共に行けぬと思っていたとは予想の外で、
僅か驚いたような響きの後に、笑み含んだ心が返る。]
当然だろう、マレンマ。
マレンマ・リヴィエル。我が愛しき子よ。
そなたを置き去りになどせぬと、言ったであろう?
無論、お前を連れて行けるとも。
かつてこの手に抱いてきたように、
再び共に、天へ還ろう───…
…… マレンマ?
[常の如く慈しみ深く紡ぐ響きが──…、ふと、途切れた。]
───── いいや。
[今はまだ細く揺らぎながらも、紡ぎ出される心の色。
躊躇いがちに、それでも踏み出さんとする柔らかな心。
不遜だろうかと、不安に揺れる問い>>=33には短い応え一つ。]
マレンマ、マレンマ。 愛しい子。
[そして歌うように、あやすように名を呼べば、
響きはいつの日に似た。
あの日、愛しき子が項垂れて戻った日と同じに。
名を呼ぶに続いて間近に微笑み交わせば、
くすりと小さな笑い声が響いた。]
言ったであろう?
人の子は”成長する”ものなのだ、と。
…… ふ、ふ。
何が不遜であるものか。
…───そうだ、もう一つ教えてやろう。
人の子が成長をするものなら、
師は──…師父とはな。
[絆繋ぐ声にて語られるは、優しく温かい言葉。
包み込むような声に、いくつもの思いが溶けていく。
不安、怯え、怖れ。
そういったものが流れだしていく。
完全に消えるわけではないけれど、
受け入れられた分だけ、それは強さに変わっていく。]
[そして教えられた秘密に、背を押す言葉に、笑みが開く。]
これからもっと、たくさん、
あなたを喜ばせてみせます───…!
[行動原理の根底は、やはりそこにあるのだった。]
…────── いつか。
[柔らかに天の声が響いて]
いつの日か、お前が旅を終える日に。
[それは約束された祝福のように]
マチス…あんた、魔物憑きになっちゃったみたいだけど…どうする?
[ 声は、ピンバッジを通してではなく、頭の中に響いた* ]
楽しみに、しているよ。
――いや、違うかな。
[音ならぬ声で告げた後、どこか距離のある響きに苦笑を漏らし]
競争だ、我がきょうだい!
[そんな、子供じみた、けれどきょうだいらしい言葉に言い直した*]
ああ、それと。
コンラート・フリーデルが、天に伝えてほしい、と言っていた事があります。
[ふと、思い出したように響きで告げるのはいつかの伝言]
『天の全知なるを支える為、知と秘術を求めた天使ラドリエル・ケセト・ファーティマは、この地の大気となって消えた…知を求める心を、天が失わぬことを祈って。』
……だ、そうです。
この件の扱いは、主にお任せいたします。
[不意に届いたコンラートの声は、耳ではなく頭の中に響く。
それに驚きはしたものの、問う声に意識を向ければ、目の前でけらっと笑ってみせた]
天使憑きならぬ魔物憑きか。
どうもしねぇよ。
破棄なんて絶対ぇしねぇからな、覚悟しとけよ?
[コンラートが消えず、傍にいてくれる嬉しさを隠しもせずに伝えた**]
……あまりにお待たせしすぎて、
忘れられないと、いいのですが…。
[はにかんだような言葉は、嬉しさの裏返し。
必ず、生ききってみせるという、約束の形でもある。]
いつの日か、
またお会いできることを、楽しみにしております。
あなたと行く道の、なにを恐れることがあるでしょう。
だから、どうか、心配なさらずに待っていてください。
師父も─── 壮健でいらっしゃいますよう…
───はい。
競争、なら、 ……負けませんから。
[きょうだいと交わす響きは屈託なく、
胸張って見せた後、弾けるような笑いを零した。*]
[どこからか一葉を取り出したオートマタは、それを星の形に折る。
宇宙の色のインクで書かれた短い言葉。]
Aut viam inveniam aut faciam.
(私は道を見つけるか、さもなければ道を作るであろう。)
[それをそっと、天に掲げた。*]
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