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― 虚無の世界 ―
そうだ、私は覚えている
お前の姿、お前の声、お前の指
[真っ白な何もない世界。
手を伸ばす感覚]
私はお前と共にあるもの
お前は私と共にあるもの
[伸ばした指の先、触媒なら満ちている]
ヨセフ。核の破壊はうまくいったんですか?
[ 魔兵器が消えたのは、その影響もあるのではないかと、そう尋ねてみる ]
そうですか、良かった。...何かありましたか?
[ 安堵をコエに乗せながら、戸惑う様子に首を傾げ ]
ああ、そうだ、ロヴィンは治癒術師のところです、あとで一緒に様子を見に行きましょう。
今、そっちに行きますから。
いや、ちょっと…不測の事態がだな。
[どう説明したものか。
先ず自分が状況を理解出来ていない]
そうか、ロヴィンのこと、感謝する。
……こちらの状況については合流してから説明する。
[ひとまずはそう締め括った]
リー...喪うのは、お前だけで、充分...
[ 小さく、小さく、胸の奥底に、落ちる、コエ ]
ディーク!ヨセフ!
リーが...っ!
[ 咄嗟に、投げたコエは、言葉の体を為していない* ]
!?
ロシェ? 何があった!?
[リー、と呼ぶ名が聞こえる。
彼女は殺されたと聞いていたから、そのコエだけでは何があったのか想像もし得なかった。
驚きのままにロー・シェンへと問いを投げる*]
リー、が、
[ もう一度、その名を繰り返してから、懸命に、言葉を綴ろうと努力していると丸わかりのコエが続く ]
リーは、生きてました。いえ、確かに、一度は死んだ筈で...でも......生きてる!
[ 深呼吸するような間が空いて、次に響いたコエは大分まともになっていた ]
回復が、必要だと...誰か、治癒術師を。
[生きている。
死んだはずの者が生きている。
そう伝えるコエに男は傍らの長男へと視線を向けた。
男に救いがあったように、ロー・シェンにも救いがあったのだと悟る]
治癒術師か、承知した。
例の天幕だな?
[深呼吸の間を空けてのコエに、諾のコエを返した。
男は長男に添っていた治癒術師に声をかけ、ここは良いからとロー・シェンが居る天幕へ大至急向かうよう伝える。
男自身が直ぐに向かわなかったのは、長男を心配するからでもあるが、大切な者との再会を邪魔しないためでもあった*]
ロシェ、今からそちらにアディを連れて行って良いだろうか。
どうやら用があるようなのだ。
[いきなり訪問しては、と考え、コエを飛ばして確認を取る。
是が返るならば、男はアーデを伴いロー・シェン達が入る天幕へ**]
ヨセフ?
[ コエが届いたのは、アイリが眠った後だった ]
構いませんが...ああ、リーが眠ってるので、静かに来てください。
[ アイリは疲れきっているから、ちょっとやそっとでは目覚めないだろうとは思いつつ、それだけは伝えておいた** ]
承知した。
では今から連れて行くよ。
[是のコエを返し、男はアーデを抱えてロー・シェンのいる天幕へと向かった**]
[月のない、かつ、夜が一番長い闇の日が来ると
アーデは誰もいない谷に赴く。
何も持たず、何もない場所で天を仰ぐ。
星降る夜だった]
……
[風が吹いて
チリン 澄んだ寂しい音が響いた**]
[月のない、かつ、夜が一番長い闇の日。
零れ落ちそうなほどに星降る夜は
決まって、ひとつだけ、星が流れるのだ。
闇の空に細く細く尾を引く星は、
大地の深く深くに眠る、炎のいろ。
どこか遠くで、誰かが*笑った*]
ヨセフ、こちらはすぐにポータルに向かいます。
待っていてください。
[ 二度とかつての苦難を、モンテリー王に味合わせはしないと、力強い声を送り ]
ディーク!
エルフの長に、側面からの支援を願いたいと伝えてくれ。
[ 恐らく、すでに動いているという返事が返るだろうと予測しながらも片翼と頼む男にも声を投げる ]
[でも…… ]
(嫌いだよ!)
(『キライきらいきらい!!!』)
(だから早くボクらのことなんか忘れて)
(『ロヴィンとしあわせになっちゃえ』)
いつなりと、 我が君。
[打てば響く返事。
ロー・シェンが望んだままに、そして、いつも期待される以上の何かをもって届けよう。]
森が動くぜ。
ボクは…
『ワタシは…』
[先生の目であり、耳だから――――]
アナタの代わりにこの世界を感じて
『アナタの代わりにヒトを知るわ』
また会える日まで…
『ずっとずっと』
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