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……みんな、さ。
俺がここで立って、生きてくためのものを、数えきれないくらい、くれたんだよ、な。
流離い人だった俺が、ここで……この地で、生きていこう、って。
最初にそう思った切欠は、お前だったけど。
でも、それを更に支えてくれたのは……兄ぃたちで。
俺は……。
[ここで一度、言葉は途切れ。
は、と大きく息を吐く気配が落ちる。
それに続くのは、沈黙──その間、落ちるのは、微か震えるような気配。
声にならない、無音の慟哭が静かに落ちて]
……な、オクティ。
俺……さ。
返せてたと思うか?
兄ぃや、おっちゃんや、ツェルに。
もらえたものと、同じだけの……何か。
[零した疑問は、確たる答えの決して得られぬもの。
それでも──それ故に、どうしても問いくなってしまうもの。//]
[真っ直ぐに告げた言葉に返るのは苦笑めいたいろを含んでいたが、突っぱねる気配は無かった。
軽口めいた言葉に返る声の後の沈黙>>=18は、こちらも何も言わずに待って]
………うん
[語られる言葉>>=19に、いつかのように相槌を打つことで聞いていると相手に示した。
滲み出るものを指摘はしない。
ただ今は、語られるものを一つ一つ心に留めていく]
[普段は聞くことの少ない友の心情。
それこそ彼の父が逝去した時以来のもの]
─────………
[語る中で途切れ、伝う気配>>=20。
やっとか、と言う思いは心の裡に仕舞った。
オクタヴィアスはそれが治まるのをただじっと待つ]
テッド……
[沈黙の果てに紡がれた言葉>>=21に、ゆる、と小さく息を吐いた]
私は皆ではないから、はっきりとした答えは出せない、けど。
きっと皆は是を返してくれたと思うよ。
こう言うのって、結構自分では気付かないところで返せてたりもする
ものなんだ。
兄様はテッドが居るだけで良いって言ってくれそうだし、
ツェーザルさんに至っては、返すとか水臭いこと言うな、とか言いそう。
コリドラスさんは……分かんないな、笑ってそうだけど。
─── もし、テッドがまだ足りない、って思うなら。
これから示して行けば良いと思う。
皆が遣り残したことを、テッドがやってあげれば良いと思うよ。
勿論やれるやれないはあるだろうから、出来る範囲でね。
[言いながら、自分も出来ることはやっていかなければと心に誓う。
友に向ける言葉は、自分自身にも向けた言葉でもあった//]
[今まで抑えてたものを落とす間、伝わるのは柔らかな沈黙。
それは、名を呼ぶ声と小さく息吐く気配>>=24によって、静かに取り払われる]
……そ、か。
[きっと是を返してくれる、という言葉は、吐き出して空虚になった部分にすとん、と落ちる。
それぞれが言いそうな言葉の予想も納得できて、微か、笑む気配が零れ落ちた]
……ああ、そーか。
その手が、あったな。
[足りないと思うなら、これから示して行けばいい。>>=25
それは、容易い事ではないけれど、でも]
……出来る範囲で、っていうか。
俺だからできる事を、全力でやってく……。
それしか、ねぇよな。
[それは転じて、託されたものを果たしていく事でもある。
そう、結びつくとまた少し気持ちが楽になって、先ほどよりも穏やかな吐息をひとつ、落とした]
……オクティ。
ありがと、な。
[また少し沈黙を挟んでから、落ち着きを取り戻した声で短く告げる。
何に対しての感謝かは、紡がない。
逐一いわずとも、想いは届くと思うから。//]
───感謝している。
[静寂を乱すのが惜しくて、心で呼びかける。
あるいは、こちらなら届くのではないかと。]
俺をこの世に送り出したのは父と母だが、
俺をここまで育てたのは、おまえだ。
誇っていい。
この、ディーン・ヴァンデラーはおまえが作った。
[幾分か、すっきりしたような友の声>>=26>>=27が聞こえる。
穏やかな吐息を感じると、オクタヴィアスもまた緩く息を吐いた]
うん、どう致しまして。
[紡がれる感謝>>=28にオクタヴィアスは明るめの声で返す。
友はもう大丈夫だと、そう思うことが出来た**]
……と言うわけでさ。
後3年くらいはこっちに居ることになると思う。
大まかなことは私で決めるけど、細かいところはテッドに任せて
良いかな?
どうしても決められないことがあったら母上に聞いて。
父上が悩んだ時に相談したこともあったみたいだから。
あ、勿論、急ぎじゃないものならこっちに一旦回しても良いよ。
[王都に来る前にちら、とは話したが、最終的に決まったことを心を通じて友へと伝える]
私ももう少し学びたいことがあったしね……
この3年は自分磨きのために使おうと思うよ。
ラモーラルに戻った時に、より良い政が出来るようにね。
…で、さ。
手始めに、なんだけど。
平原の民との間に農地問題あったでしょ?
あれを先ず解決したいんだよね。
実は農作物って同じ場所で一期だけじゃなく二期育てられる
場合があるんだ。
それが出来れば少ない農地でも十分な量の作物が取れると
思わない?
そうすれば平原の民が放牧出来る場所が確保出来るし。
それから ────
[語り出すのは
まだまだ改善点はあるだろうが、オクタヴィアスはその一歩を踏み出す**]
……おま、なぁ。
[告げられた決定事項>>=30に、最初に返ったのが呆れ強めのため息だったのは赦されろ。
いや、友が王都へ向かう前の話から、その心算ではいたのだが。
色々思う所は多々あるものの、続いた、強い意志をこめた声>>=31に、それは一時飲み込んで]
……ま。
俺は俺に出来る事を全力でやるのみ……だからな。
他の連中も、事情伝えれば手ぇ貸してくれるだろうし。
……当面のあれこれは、任されるさ。
……それに。
お前が戻って来る時まで、『ここ』を護る、ってのは、俺の『誓い』だし、な。
[友が『留学』に向かう前に、『霧雨』にかけて宣したもの。
それを思い起こすと共にある事に思い至るものの]
……その代わり。
帰って来たら……覚悟しとけ?
[浮かんだものは一時置いて、妙にたのし気な口調でそう告げる。
何の覚悟か、をいわないのは、勿論わざと。
このくらいのやり返しは赦されろ、などと思いつつ]
あー……それな。
羊挟んでやり合った連中から、何とかなんないのかって相談多かったもんなぁ。
[橋の袂でのあれこれの果て、口論の発端になった若手同士が意気統合してしまったらしく。
それに関する相談事は、ちょくちょく持ちかけられていたもの。
まずそこから来たか、と思いつつ、語られる具体法を一つずつ、書き留めて行く。
ほんと、動き出したら止まらんよな、こいつも、なんて。
そんな事を考えながら。**]
────……テッド、ただいま。
今から会える?
[心を繋いだ友へと語りかける。
会いたいと言う想いは隠れることなく声へと現れていた*]
……おう、おかえり、オクティ。
今ちょーど、色々が一段落したとこなんで、そっち行くわ。
[声音に滲む響きに、微かに笑む気配を落としつつ。
返す口調は、常と変わらぬ軽いもの]
分かった。
じゃあ館まで来て。
[いつもと変わらぬ声>>=38に己の館まで来るよう願う。
その間に着替えなどの処々を済ませる心算だ]
……さて、そんじゃ、行くとするか。
[宣>>291に続けるように伝えるのは。
揺らがぬ決意込めた、声一つ。**]
うん。
頼りにしてるよ、
[決意が込められた声>>=40が届く。
それに勇気と活力を貰い、オクタヴィアスは
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