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顔なら、すぐ見られます。
[しみじみと落ちた呟きに笑う。>>=39こういう時のゲオルグが、男は好きだ。本当に、ただ年上の友として]
あんたのおかげで、腰を落ち着けてもいられなくなりましたからね。
はい、
待っててください。
すぐに、戻ります。
[…
― 回想:6年前/帝都 ―
[ルートヴィヒの身体が沈み込んで蹴りを左腕で止める。]
お、
[洩らした声は、ルートヴィヒの堅持を認めてのものだ。
非力ゆえに受け流すだろうと思っていたが──跳ね返し立ち上がって反撃する姿に、好しと頷く。
自身は、ルートヴィヒの勢いを利用して後ろ宙返りで距離をとった。
振り抜かれた一閃を躱し、左の手刀でルートヴィヒの手首を狙う。]
― 現代 ―
[ルートヴィヒの”声”を聞いたのは、帝都へ向う複葉機の中だった。
もろもろの報告はさておき、最後に付け加えられた”重要事項”に眉根を寄せる。>>*17]
それは、降伏文書に調印するということか?
協議停戦を経ての条約締結ではダメな理由を説明しろ。
― 回想:6年前/帝都 ―
く……、
[切り上げた手を打たれて、衝撃と痛みが手首から肘までを走り抜ける。
力の抜けた指からナイフが零れ落ちたが、それを追うことも、打たれた手首を押さえることもしなかった。
不十分な体勢のまま、ともかく足だけは前に出す。
右肩から、乗せられるだけの体重を乗せてぶつかっていった。]
― 回想:6年前/帝都 ―
[あくまでも戦うことを諦めない、そんなルートヴィヒの全力を受け止めて床に倒れ込む。]
って…!
今日はここまで、だっ
― 現代 ―
["重要事項"に関するトールの反応は想定済みだった。
なので、笑みを崩さないままに理由を並べる。]
降伏は致しません。
敗北を認めたうえで、
相手側からの停戦要請に応じる形を取ります。
[協議停戦ではあるが、前提として敗北を認めるのだとまずは説明する。]
我が方が敗北を認めることで、ウルケルの民の不満をひとつ減らすことができます。
また賠償金を支払うことで、金にうるさい連中を黙らせることもできます。
あなた方は勝ったのだと示すことで、ウルケルの民の自尊心を損なうことなく、海峡を開くことに対する負の感情を減らすことができるでしょう。
[ここまでは、ゲオルグにも語った内容だった。
勝ったのだからと海峡を開くことを渋る声も出るだろうが、そこはゲオルグの手腕に期待しておく。]
そして、この戦いでの敗北を認めることは、今後の帝国にとっても有益な効果をもたらします。
[ここからは、交渉の中では語られなかったことだ。]
一つ目は、帝国が敗戦を経てさえも強力な同盟国を得るような、強かな国であると周辺諸国に印象づけられることです。
これまでの我々は、こと、あなたの代になってからは敗戦を知らぬ国でした。
周辺諸国は、手痛い敗北を喫すれば勢いが落ちるに違いないと予測していた節があります。
今回の結果は、その予測を覆すものとなるでしょう。
二つ目は、既存の領土、植民地の地盤固めができることです。
我々が敗北したと知って、叛意を抱く者が必ず現れます。
今であればあなたを討って、帝国に打撃を与えられると考える軽率で愚かな領主が、一人や二人は出るでしょう。
それを討ってしまってください。
そうすれば国内の害毒を洗い流せますし、帝国はやはり敵に回すべきではないと国内外に印象付けることができます。
以上が理由ですが、
なにかまだ他に理由が必要ですか?
[しれっとした顔で問うが、]
─── 一番の理由は、
私が気持ち悪いと思ったからですね。
"決戦"は、…まあ引き分けといたしますが、
[時間さえあれば、折れぬ心は最後まで押し通っていただろうからと認める]
客観的に見て、損害数損耗率共に帝国の方が上です。
だから私は、確かに敗戦だと認めておきたいのです。
二度と、このような無様な戦いを繰り返さぬよう
戒めとして。
あなたに次なる勝利をもたらすための
自省の糧として。
私たちは、認めるべきです。
この敗戦を。繰り返してはならぬものとして。
― 回想:6年前/帝都 ―
[体当たりの勢いのままもろともに倒れこんで、床の上に転がった。>>*21
ここまで、との声を聞いて起き上がろうと床に手をつき、痛みに呻いて今度は仰向けに寝転がる。]
それは、私の勝ちを認める、ということでいいですか?
[荒い息を吐きながらも、笑みを浮かべて問うた。
あれほどの短い立ち合いだったにも関わらず全身がひどく疲れているのは、真剣を前にして強張った身体を無理に動かしたからだろうし、まともに打撃を受けた両の腕はきっと後で腫れるだろう。
けれども、態度ばかりは不敵を通した。]
― 現代 ―
おまえらしい潔癖さと計算だな。
俺は、おまえの理屈を否定する材料を持たない。
降伏するわけではないなら、呑める。
だが、その上で、俺の考えを言っておく。
「勝てなかった」と「敗北」は別物だ。
対ウルケルの利は、ウルケルが「勝った」と自覚するだけで達成できるものだ。
公的に認める必要はない。
逆に、認めることで「敗北」を歴史に刻まれた帝国臣民には傷が残る。
その代償は永続的だ。
また、植民地の独立の気運をあえて誘い、戦争を起こす必要を俺は感じない。
軽率な連中は武力蜂起する前に潰す。
俺は、世界の海をひとつにするためにウルケルに戦争も辞さず挑んだ。
だが、国内の害毒を洗い流すために戦争をしたいとは思っていない。
俺たちの望んだ未来は──もっと輝かしい。
違うか?
帝国は「勝てなかった」が、「敗北はしていない」
正しいか過ちかの問題ではない。
俺の自省を促すのに、公的文書は不要なことは言うまでもない。
両立は可能だ。
[無理を言うのも扶翼相手ならではのこと。]
― 回想:6年前/帝都 ―
[荒い息を吐くルートヴィヒの不敵な笑顔が清々しい。]
技ありくらい。
[もう少し堪能していたかったけれど──と跳ね起きる。
と、不意に数人の人影が周囲をとりかこんだ。
顔は布で覆われているが、いずれも筋骨逞しく、手に武器を持っている。]
言っておくが、これは稽古ではない。
[ルートヴィヒを引き起こして宣言し、背中合わせに立つ。*]
― 現代 ―
─── ……。
[トールの言葉に、暫しの沈黙を以て応える。
不服だったのではない。
ただ、言葉が出なかったのだ。]
……陛下。
[ややあっての言葉は、改まったもの。]
あなたはまことの王、
まことの太陽です。
[国の民を、国の未来を見つめる目に、一点の曇りもない。
彼が指し示す道は、輝きに満ちている。]
───…私は、太陽を地に落としてしまうところでした。
ええ。あなたに敗北は似合いません。
結果だけ、心の中にあればいい。
[素直に誤りを認め、威に伏したように、頭を下げる。
その姿勢とは逆に、胸に湧き上がるのは高揚だった。
この人が作る未来を、もたらす世界を見てみたい。
共に、どこまでも飛んでいきたい。]
御心のままに、
[彼の意思を形にするためにこそ、
自分は存在しているのだから。]
……では、帝国の公式記録には、艦隊決戦を経て講和とのみ記しておきましよう。
ウルケルに支払う金銭も、戦時賠償金ではなく損害補償金の名目にしておきます。
[事務手続きの書き換えをさらりと告げたのち、
ひとつ、息を落とす。]
─── はやく、あなたに会いたいですね。
ほんの少し離れているだけで、
こんなにも揺らいでしまうのですから。
[ぽつ、と零した。]
― 回想:6年前/帝都 ―
… 点が辛いですねえ。
[顔をしかめたのは、技あり判定に文句を言いたいからではなく]
───…まったく。
無粋な連中です。
[こんな時くらい大人しくしていられないものか。
引き起こされながら、囲む相手の人数を数える。]
[正直に言えば、今の自分は足手まといだろう。
いざとなれば囮になって彼を逃がして、後で迎えに来てもらおう。
そんな思考もよぎるけれど、
───結局、彼に引っ張られて
どこまでも付いていくことになるんだろう。
そう考えると、少し*楽しくなってきた*]
トーリア?ですか??
いや、確かに大人ですが...え?
[ ここにきて、ようやく、意味が伝わったのは、話した相手が心繋がるゲオルグだったから、か ]
あと5年も経って、トーリアがまだひとりだったら、口説いてみてもいいかもしれませんね。
[ けれど、仄かに笑いながらそんな風に落とすのは、いつもとはほんの少しだけ違った声音だった** ]
[遠く、声が落ちる。
それは物語の終わり、魂の欠片響く時の最後に]
タクマ、
…─── ありがとう。
[心支え続けてくれた、最大の
[ 生きて生きて生き切ってから ]
[ そう言った声を、男は決して忘れない ]
[ そして、願い続ける ]
ここにいますよ...ゲオルグ。
感謝するのは、俺の方だ。
[ 最後まで、共に** ]
― 現代 ―
[ルートヴィヒの感服の態度は世辞に非ず。
その熱が伝わってくる。
「御心のままに、
おまえにしかできないことだ。
成し遂げよ。
[負傷をおして交渉に当たっているだろう腹心に今、手を伸ばしてやることはできないけれど。]
おまえの帰る場所はここにある──待っているぞ。
[翼ある太陽の刻印に手を重ねた。*]
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