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えへへ。
[ノーラとその兄は、きっと自分とタイガみたいだったんだろうなと思えば、ますます親近感が沸く。
大事に思われているのが伝わるからこそ、頑張ろうという気にもなる。]
タイガがそう言うなら間違いないね。
今度、歌の宣伝文句に入れようかなぁ。
魂につながる歌、って。
["声"に出しては、取り澄ましたように言う。
けれども真っ直ぐな言葉で認められて、照れるやら嬉しいやらで身もだえていた。]
おまえが蜂蜜酒を思い出したなら、心配ないな。
[ 飛んできた声に微笑む。
レオノラの容体も、安定したのだろう。]
大丈夫だ、ちゃんと用意してある。
[ レトがいつ帰ってきても飲み頃の蜂蜜酒ができているように、日をずらしてこまめに作って司令官天幕においてあることは秘密だ。]
魂につながる歌…
ああ、そのフレーズはいいな。
[ ラーシュ、と呼びかけるのに代えて、小さくハミングしてみた。]
― 会談当日 ―
[ 話し合いの決着がついたところで、レトに声を送る。]
王妃と子供はブリュノーに戻れることになった。
マルールとティルカンは兵を退く。
戦いは終了だ。
おまえとこれを乗り越えられてよかったと思っている。
ところで、上流の方で工作隊に何か細工させたか?
橋を渡る時、ずいぶんと水量が減っていた。
何をしでかすつもりだったか、後で教えてくれ。
それと、必要のなくなった仕掛けは、後に迷惑のかからないようにしておくように。
[ レトを働かせることについては右に出る者はいないと言っていいかもしれない。]
ほんと?
やった!早く帰りたいなあ。
[まさかそんなまめに作ってくれているなんて思わなかったけれども、兄が作る蜂蜜酒は好きだ。
明日にはノーラが跳ねまわれるくらい元気になっていればいいのに。
なんて無茶をちょっとだけ思った。]
[ハミングは声と変わらず、呼ばれたと感じる。
胸に触れる響きは、ラーシュと呼ばれるのと同じくらい気持ちいい。]
俺の歌はタイガと繋がってるんだと思うな。
俺の中に歌とタイガがいっぱい詰まってる。
[生まれる前から母の歌とタイガの声を聞いていたからかもしれない。
それくらいには、切り離せないものだった。]
― 会談当日 ―
そっかあ。
お疲れ様、だね。
[戦いは終わりと告げられて、良かったという想いが溢れる。
それは多分、タイガの心情に共鳴したものだ。
これで戦いが終わるのは不思議な感じがしたけれど、タイガが嬉しいなら嬉しい。]
[続けて指摘されたことに、あ、と声を上げた。]
そうだった。
工作隊のみんなに川を堰き止めてもらってたんだった。
ほら、湖に水溜めて、片方の堰を壊せば川下りサーフィンできるかなって。
[要は、速度を上げた水流に乗っての奇襲作戦だ。
おまけに、途中で川底に石やらを投げ込んで水を溢れさせる計画でもあった。]
はーい。
あ。せっかく作った堰だからさあ。何かに使えないかな。
みんな張り切ってたから、きっと頑丈なの作ってると思うんだけど。
[後に迷惑の掛からないように、と言われて、何か思いついた顔になる。
水利工事の専門家が手掛けた堰だ。
ちゃんと作り上げれば、川の流量調節や大雨の時の洪水対策にならないか、……というところまで考えが回っているわけでもなく、壊すのは面倒だなあくらいに思っていた。]
[ これ以上の戦闘行為はないと告げれば、レトからは、どこかしみじみとした声が返ってきた。
安堵に一抹の寂寥が混ざるような。
それは確かに自分の心を反映したものであったろう。
この戦いで死んだ者がいる。
兵を退いたところで彼らは帰らない。
この戦いがなければこの結果はなかったと、自分は言い切れるが、個々の死が無駄でなかったと検証する方法はない。
せめて自分の願った世界へ近づけるのが、上に立つ者に課せられた責務だ。
お疲れ様、と紡がれたレトの言葉は、死者たちにもあまねく降り注ぐ。 ]
[ 川に施した仕掛けについて確認すれば、やはり水計の下準備であったとわかる。
波乗り激流下りとは、あまたの海洋冒険家を輩出する国ならではの発想に違いないが、それにしても大胆だ。]
おまえといると、戦術の概念が覆りそうだ。
[ 何か別の用途に使えないか、との打診には、ブリュノー側と相談してみよう、と答えた。
すぐに壊れたりしないようであれば、ひとまずはいいとする。]
ちゃんとノーラと一緒に帰ったよ!
ご褒美は?
蜂蜜酒!
["声"で同時に騒ぐのも、また良し、だ。*]
最初に重要な報告をしたのはよろしい。
だが、次がご褒美のおねだりか?
[ やるけど。もちろん。
すぐにもやりたくて仕方がないくらいだ。*]
[言葉が声で返ろうが"声"で返ろうが気にしないのが常だ。
いつだってふたりの会話は音になる以上のものが飛び交っている。]
だってくれるっていったからさあ。
忘れないうちに言っとかないと。
あ。でも風呂もいいなあ。
ティルカンには風呂無かったんだよー
ずっと馬に乗っててくたくただし。
[したいことの要求はころころと変わる。
そういえばいい匂いもしてた。]
[ 相変わらず目まぐるしく興味が動いているレトの話に、耳を傾ける。
通りの良い声で語られるエピソードの羅列は、何かのサーガを聞いているようだと思った。
ひととおり話が終わると、今度は食い気が優ったようだ。
それにうなずいてやりながら、ひとつ提案しておく。]
ラーシュ、後で将官用の風呂に行こう。
それまで蜂蜜酒を川で冷やしておく。
[ 風呂に浸かりながら乾杯をする。
新しい試みだが、きっとレトも気に入ってくれるだろう。*]
請願騎士?
[その名にクリフの名が出た時にのみ、初めて”声”が上がる。
流石にそれは厳しいだろう、との言葉はクリフ自身が口にしたから、それで良かったが。]
君ばかりに良いところを持っていかせるわけにもいかないしなあ。
大体、出掛けるのは元々僕の役回りだろ? だからさ。
これがベストだと思うんだよね。
[顔を上げる、その隙にこっそりと友に片目を瞑った。**]
ええっ、ちょ、ラルス!?
そりゃ出かけるのは君の役回り、だけども!
[届く声に思わず驚きの声を返す]
一緒に風呂?蜂蜜酒?
いいよ。行こう。
[新たなお楽しみの提案をされれば、嬉々として乗る。
今すぐでもいいけれど、あとのお楽しみもいい。
放浪生活をしていた時には湯船につかるなんて考えられないことだったけれど、マルールの風呂はたちまち好きになった。
やっぱりマルールの血が流れているということなんだろう。*]
構わないよ、それも面白そうだし。
[返るのは明確な答え。
迷いなく、響きはあっさりとすらしたもので。]
第一。
ここに居る司令官閣下やソン・ベルク卿の人となりを疑うわけじゃない、けどね。暫くは落ち着かないだろうブリュノーで、しっかりと周囲を見て動ける人間は必要だろ。
恐らくは、単に守護騎士としてだけじゃない。
政治や駆け引きや陥穽や、諸々面倒くさいものも待ち受けていると見た。……適材適所だとは思わないかい?
[ちらと目を細めて、したたかな顔を見せて笑った。
そうして安堵させるように、眼差しを柔らかくする。]
大丈夫だよ、クリフ。
離れていても僕らは一人きりじゃない。
必ずまた戻るから。
…… 前も、だったろ?**
[返ったのはあっさりとした、それでいて明確な答え>>=6。
迷いのない響きは真剣さを感じさせた]
……うん、そうだね。
推測が正しければ、ブリュノーの王宮内は様々な意図が混在してると思う。
物理的な守護と、政治的な守護。
どちらも必要だと思う。
[強かな顔を見せる友>>=7の言うことは尤もだ。
幼い第二王子を王に立てるなら、傀儡としようとする者だっているかもしれない]
うん、その点なら、ラルスに任せれば安心だね。
ナイジェル殿も結構やり手だと思うから……二人がいるなら、もっと安心。
[大丈夫、とかかる声>>=8。
そうだ、彼は必ず戻って来る]
そうだね、俺らはこうして繋がってる。
どれだけ距離が離れても、心は直ぐ傍に。
待ってるよ、ラルス。
そうだろうね。
任せてよ。そんな時期の王宮を眺める経験なんてのも、滅多に出来ることではないし。
[面白そう。を重ねて笑う。>>=9
そう、これは犠牲ではないし強いられたものでもない。]
ナイジェル殿も…、そうだなあ。
聡明なお人のようだしね。
僕も楽しみなんだ。
噂のナイジェル殿と、親しく共に務められるのは。
[クリフから彼の人となりは聞いている。その褒め言葉も。
だから先に彼が志願したのも、随分とラルスの心を押した。こうして紡いでいこう、新たなる絆を。]
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