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そう。約束したもんな。
傍にいるだけじゃない。
ヤコブに声を聞かせることも、ちゃんと覚えているよ。
[どんどん赤みを増す顔に微笑みを浮かべながら、ヤコブが口にした言葉に何度も深く頷く。]
[足跡1つ付かないマシュマロの雪を歩くヴォルフは
先を行きながらも、時々振り返りはぐれている者が
いないか確認するが]
…………?
[気付くと小さな女の子が増えていた。
しかも宝箱から出て来たものをそれぞれ手にしていて。
瞳は明らかに、不審者を見る目だった]
[だが不思議な事が起き続ける場所。
白い狼はまた前を向いて歩き出すが]
………………………。
[視界の端にシマウマが映って>>10
思わず警戒するように唸る]
ウウゥ……
[だが強く唸らないのは、その生き物から
知った女将の匂いが漂っているからなのだが]
グゥ
[シマウマも目指す方向は同じだと気付けば、
追いかけるように早足で駆け出した。
消えた美味しそうなもふもふ羊を
見つけるまで9(10x1)分位だろう]
― 談話室・ヴァルター ―
[捜索部隊が羊達に近付く中、
狼が一足進むごとに記憶が降り注ぐ]
ブラッド…ルビー、ボルドー、レイヴン………
[綿菓子を揺らす様に、微かな声が知らぬ筈の名を呼ぶ。
知らない筈なのに、知っている。
不思議な感覚の中、1人名を知らぬ仲間に気付いて
声を掛けた]
君は…何と言う名前なのかな?
[思い出した名前に、もう1つ加えようと、小さな仲間に声を掛けた]
− お菓子の樹海 −
[ヴォルフは固まった。
シマウマが喋ったのだ>>53
やはり良く知った人物の声だったのだが、
シマウマが狼に取って喰うとか喰わないとか言う様子は
非常にシュールだった]
グ ゥ?
[程なく見つかった美味しそうな
もふもふな羊を連れて、シマウマと狼と犬を連れた
捜索隊がお菓子の家に辿り着く頃、ヴォルフの姿は
白い背景に溶けて消えていた**]
[けれど、]
…………。
[星雲の村の人達には、とうとう告げなかった名が、少女にはあった。]
リース……
リースヒェンです。
[どうして名乗る気になったのか、少女にもわからない。]
[誰かに憶えていてもらいたいと思ったのか。]
[少女は、とうに名乗る資格を無くしてしまった名を、紅い聲に乗せた**]
― 談話室・ヴァルター ―
[耳に届く微かな声はしっかりと心に刻まれる]
全て…最後に知る事になるのだな。
[同胞の名を知ったのも、結局は命の最後の時期だった。
そして新しい声の主の名を聞いた今も。
最後だと気付いていた]
リースヒェンか。
良い名前だね。ありがとう。
私の名は……ロスト
[己が名を告げると同時に、お菓子の家の近くまで
来ていた白い狼の姿は溶けて、全ての記憶が巻き戻る]
― 回想・赤い囁きに ―
[久しぶりに呼ばれた名前を耳にした途端、ふるりと体を震わせる。
どうして今まで忘れていたのだろう。大切な、とても大切な名前だったのに。]
・・・。
[前を歩く白い狼に向けた視線を、一旦外して宿屋へと向ける。
其処にいる三人の仲間と、今回再会できなかったもう一人の仲間。
そして新たに加わった、今一緒に行動している仲間へと視線を向けた。
問いかけられて答える名前に、そうかと頷きを返す。]
リースヒェンか。改めてよろしく。
[名を告げると同時に姿を消した白い狼を見て、不意に不思議な宴の終焉が近づいているのだと悟り。胸の中を一抹の寂しさが過ぎった。]
そこにいたのか。レイヴン。
[やっと本当の意味で通った赤い聲>>*16に
彼女に向けて微笑んだ。
こんなに近くにいるのに気付かなかった。
慈しんではやれなかった事に、一瞬微笑みを消して
目礼を送る。
支配者からのせめてもの………]
……そう、ですね。
わたしも、好きです。この名前。
[良い名前だ、素敵だと言われれば、少女も肯定を返す。]
[褒められて嬉しいというよりは、寂しさが聲に混じっていた。]
よろしく……
そうですね、よろしくお願いします。
……ありがとう。
わたしのこと、元気づけてくれて。
一緒にいてくれて……。
[共に過ごせる時間は、もういくらもない。
それでも、一時の仲間に感謝を述べつつ、残された時間を楽しむことにした**]
心配はしたが。
大丈夫だ、リースヒェン、君の声はどんな壁でも
嵐の中でも澄んで聞こえる。
呼んでくれればちゃんと探しに行くからな。
[返って来た声に、少し頼りないかも知れないがと微笑むが。
何もしてやれなかった後悔から生まれた言葉かも知れなかった]
[同じ囁きを共有できる仲間が増えたことを、笑顔で歓迎する。]
二人と話せるようになってよかった。
仲間が増えることはすごく嬉しい。
[終わりのときは、だんだんと近づいている。
それを薄々理解しながも、今は奇跡の再会と出会いに感謝しながら、スケッチブックに木炭を走らせた。]
[新しい仲間を歓迎する聲に嬉しそうに微笑みながら頷いた]
私達の聲は必ず聞こえているから安心しなさい。
声を返せないのは、食事中とか会議中とか勉強中とか手が離せない時だが。
必ず皆の聲は皆が聞いているから。
[もう返せなくなる時が近いから。
安心させるように、惨い嘘を吐いた]
私はいつまでも皆の聲を聴いている。
[そんな言葉を残して消えた狼の遠吠えは聞こえなかった**]
おおかみさん、
もし白いおおかみさんに出会ったら、
寂しい時には呼んでるから、って伝えておいてくれますか?
[この時間が終われば、自分はこれを使えなくなってしまうから]
ありがとう。
ここには来られなかったもう一人も含めて、皆は僕の大切な仲間だよ。
[静かな声が赤い囁きに乗る。]
ペーターも、ありがとうな。
相談に乗ったとき、弟ができたみたいで嬉しかった。
一緒にめりーさん探ししたのも楽しかったぞ!
[紙幣斬り実演をしてみせたことを思い出しながら、笑いかける。]
皆さん、ありがとう。
[本来の仲間ではない自分にも親切にしてくれた紅い世界の住人たちへも、感謝を聲に乗せた。]
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