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[頼りにすると言われた喜びと、笑ってくれた安堵があった。
加えて、もう子供ではないという自負と、認められたい欲求も。
結局のところ、
すごいな、と驚かれ、
よくやった、と褒められたいのだ。
そんな心の動きに、当人は気づいていない。]
― 初対面の時 ―
うちゅう?
[ 何の寝言だ?と、正直思った。大気の壁を超え、空の更に高み、星の外を目指すなど、夢物語ですら聞いたことがない。
けれど、目の前の男は、それを理論的には可能だと、手の届く夢なのだと力説する ]
その、お話はわかりますがプロッツェ少佐…俺は戦闘機乗りで、飛空艦の専門家じゃありませんし。
[ 無理だろうと、言ってみたが、飛空艦と宇宙船は違うのだと、また力説された ]
はあ…大気を突っ切るために戦闘機並みのスピードが必要なんですか。え?戦闘機以上?
そりゃ、確かに並みのパイロットじゃ無理かもしれないです、ね…
[ きちんと了承した覚えは無いのだが、気づいたら、笑顔でよろしく、と言われていた。
それに、結局反駁しなかったのは、マチスの熱にコンラート自身も、既に心奪われていたからだ ]
大将、次はうまくいきますって。だから唸ってないで、飯付き合ってください。
[ 試作機が完成するまでの間、問題は何度も起こり、その都度、改良に頭を絞るマチスは、本当に寝食を忘れる事が多々あって、彼の健康を気遣い、少々口うるさいほど構いつけるのも、既にコンラートにとって常態となっていた ]
『いっそ少佐の嫁にでもなれば?』
[ そんなからかいを口にした同僚は、丁重に床に沈めてやったものだが ]
(絶対に、何かあった)
[ ただ事ではなかったマチスの声は、告死天使との死闘の中でも、コンラートの胸に沈んでいる。あれは、何か大きなものを失った人の声だと。
だから戻らなければならない。
そう、約束したのだから。
それだけが、今、コンラートの意識を繋ぎ止める楔となっている** ]
……主。
彼の天使憑き……コンラート・フリーデル、本当にただ者ではないようです。
[ほろり、と落ちる響きは、どこか楽し気なもの]
天の力だけでなく、闇の力まで手繰れる様子。
……付け加えるなら、未だに天の加護を失してはいない様子。
ここまで予想を超えてくれると、いっそ、楽しくなってきますよ。
[く、と笑う気配がひとつ、落ちた。*]
……ダーフィト、ありがとな。
[ありったけの力を貸すと言われて嬉しくないはずがない。
本調子とまではいかないが、嬉しげな声が通信機へと零れた]
俺にしか出来ないことか……分かった。
お前が確かめてくれるなら、それを活用して本当に武器を作ってやるさ。
[嘯く声やアドバイスを受け入れて、どう提示するかを考え始める。
そうして生み出した言葉>>150は、どうにか掌握に足りたようだ]
ダーフィトが倒した色つきの天使は、他の天使を繰り、力を集めて威力を増すタイプに見えた。
そう言うタイプは分断が有効そうだったな。
物量でくることも多いようだし、案外、一個体の戦闘力はそこまで高くないのかもしれない。
そうであるなら、他の連中も分断は有効かもな。
分断して各個撃破していくのは手だと思う。
[天使そのものの弱点はいまいち思いつかず、集団を個にして戦う案だけ示しておく]
……ダーフィト、掌握出来たらそっちにも援護を回す。
無理だけはするなよ。
お前まで失いたくない。
[紡ぐ声は切実だった*]
− 私室内/少し前 −
[アデルに対するマチスの評価を興味深く聞く。]
やっぱり、おまえの観察や分析は的確だよな。
その能力、戦いにも活かせるぞ。
指揮が下手だなんて思い込みだ。
[無理はするなと伝わる声に、ひとつ笑みの気配が零れる。]
新司令官殿に、ひとつ、頼みがあるんだが。
── カルカリアス号、
動けるようにしといてくれ。>>2:201*
[必ず帰る、そして、おまえを援護するとの宣言だった。]
[ふ、と聞こえてくる影の天使の声に、ひととき耳を傾ける。
自分に向けられたものではないため答えはしなかったが]
……コンラート、 …。
[無意識のように漏れた言葉の後、物思うような沈黙に沈んだ。]
カルカリアス号を?
……分かった、整備員を向かわせておく。
[クレメンスが乗っていた艦。
その話題を持ち出されて、思わず口端が持ち上がった。
クレメンスと共に戦える、そんな風に思えたからだ*]
− 現在 −
マチス、
やはり、天使に「音」は通用する。
ワァズに、天使の声を真似させたら、誘導できた。
工場生産品みたいな下級天使らには、命令の是非を判断する能力はない。
彼らの活動を停止させるための音をつくり出すことができれば、下級天使は無力化できるはずだ。
[音のデータが必要と言われれば、ワァズを抱擁することで、その発する音を指輪に伝え、マチスに転送しよう。]
この先は、おまえの領域だ。 頼むぞ。
必ず、か。 …───そう。
[天のいとし子が言葉紡ぐに、
帰るのは仄かに笑み含んだままの響き。>>=14
必ず、と。その言葉の持つ力強さと儚さと。
この子が知るのはいつの日になるのだろうと、
過るのはそんな微笑ましさにも似た感情で。]
あまり無茶をするのじゃないよ。
[それでも掛けてしまう言の葉は、
この子には未だ反発されてしまうのかも知れないけど。]
― 初対面の時 ―
そう、宇宙。
[繰り返される言葉に、笑みを浮かべてもう一度告げる。
前人未到の計画、立案の当初は皆懐疑的な反応ばかりだった。
パイロットの話を持ちかけたコンラートもその一人]
今の技術なら可能なんだ。
積み込むエンジンや燃料の関係上、船体は大きくなってしまうが重量は軽量化の魔法で調整出来るし、エンジンの出力も魔法で強化出来る。
[細々と理論を語ろうとしたら、飛空艦の専門家じゃないと言われた。
どうやらまだ勘違いがあるよう]
飛空艦と宇宙船は全く違うものだぜ。
確かに戦闘機と比べてどちらも大きな船体だが、エンジンの出力が先ず違う。
飛空艦は重力以上の揚力を生む分の出力があれば良いが、宇宙船は重力に加えて大気の層を突破するための出力が要る。
それを行うと戦闘機以上のスピードを出す必要があってな。
腕の良い戦闘機パイロットじゃないと舵取りすら難しいと考えられるんだ。
[語れば語るほど熱を帯びる宇宙船への想い。
そう言う理由でコンラートにパイロットとして推薦したい、と語っていたら、同意めいた言葉が返ってきた。
コンラートが良いと思った理由は納得してくれたものと判断し、満面の笑みでよろしく、と言ったのだった]
[コンラートとはそれからの付き合い。
なかなか開発が進まない時、のめり込んで図面と顔を付き合わせていると、決まってコンラートが飯の誘いをかけてきた]
あとちょっと…ここなんだよ、これをどうにかすれば……
…あぁ、分かったって。行くよ、行く!
[なかなか動かないマチスに根気良く声をかけるコンラートに根負けして、共に飯に行くのが毎度のことになっていた。
それが良い気分転換になり、開発が進んだこともしばしばある]
宇宙には色んな可能性があると思うんだよ。
[ある時、マチスはコンラートに語ったことがある]
だってまだ誰も見たことがないだろう?
何があるか分からないんだ。
実は何もないのかもしれない。
でも何かあるかもしれない。
俺達みたいな人類がいるかもしれない。
見たこともない物があるかもしれない。
俺は、たくさんあるだろう可能性をこの目で見てみたい。
存在する理由とか、どんな文化があるのかとか。
この目で見て、理解したいんだ。
[まだ見ぬ宇宙、未知への探究心。
抱く夢は宇宙のように広かった*]
……主……いとし子殿。
してやられました。
[紡ぐ響きは、変わらずどこか楽し気な響きを帯びる。
それでも、その力が薄れているのは気取られるか]
刃振るう力を維持できぬやも知れません……が。
見届けの、務めは……なんとしても、果たします。
[今のままでは、己が存在を維持する事は叶うまい。
しかし、それでは己が主義に反する。
だから、できる限りの事をするつもりだと。
響きに乗せるのは、そんな思い。*]
[それは少し前。再びの声の響くより前に。]
天の力と共に、闇の力を?
それを人の子が宿すというのか。
[齎された報告>>*19に、僅か驚愕の響きが乗る。
続く報告には、少し思考の間を置いて。]
……いや。 ”人の子だからこそ”か。
[楽しげに笑う気配、それには苦笑めいた気配が返って。]
やり過ぎるなよ。
[そう、窘めるような認めるような音を返したものだが。]
………………、そうか。相分かった。
[報告と、主命果たさんとの影の意と。
それらを呑み込み、大天使は頷きを返した。]
助けは要るか?
[それはいとし子の言>>*24と同じに。
さらりとした響きに問いを乗せる。]
― 現在 ―
音?
…なるほどな、天使達の声か。
音のデータはあるか?
[ダーフィトの着眼点に感心しながら、活用法を聞き、音のデータを通信機で伝えてもらう。
記録用の蒸気機関にデータを写し取り、すぐさま解析へと回した]
任せとけ、直ぐに作り上げてやるよ。
眠りの魔法か何かか?
ミント潰して目の下と鼻の下につけてみろよ。
効果抜群だぜ?
[試したことがあるかのような言葉。
戦闘中にそんな余裕があるとは思えないが、想像するだけでも目が覚めるかもしれない]
[声を投げた先から返る問い。>>*24 >>*25
それに、影は小さく息を吐いた]
……いえ。
助力は無用。
お二方は、お二方の為すべきに、全力を向けていただきたい。
……どうか、思うままに、思い遂げていただきますよう。
……影より、祈ります。
[次いで、告げるのは。
影の天使が抱く、個としての願いの言の葉。*]
……、そうか。
なればシメオン、お前はお前の為すべきを為せ。
いずれは戻れよ。
…─── 待っている。
[それがいずれの時の涯となろうとも。
意志あらば、悠久の向こうに再び見える未来もあろう。]
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